浅草の町
「到着だぁ〜!!」
浅草駅に到着して駅を出る奏音。
駅周辺は普通の町と変わらない様に見える。
「どっちに行くかによって全然違うんだね〜」
奏音はスマホを見て浅草の町について調べていた。奏音としては下町の方を見てみたいので、そちらの方へ歩いていくことにした。
しばらく歩くと確かに下町の雰囲気というか昔ながらの雰囲気と空気が流れている場所に出た。
「おぉ〜!江戸って感じの雰囲気するねぇ〜♪」
奏音は興奮しすぎて冷静な判断が出来ていない。流石にそこまで昔の雰囲気はしない。しないけど確かに普通の町とは違う感じがする。
しばらく奏音はボッーと浅草の町を歩いている人を見てみると他の町とは違うところに気付く。
この町の人はみんな、どこか活き活きしていて温かい心を持っているのが分かった。
東京に来て奏音は東京の人って少し冷たい感じがした。
人に興味ないところとかが。しかしこの町はみんな、そんな冷たいところがないのだ。
そして巫女さんの奏音の方をジロジロと見てこない。変な人を見てくる目をしていないのだ。これだけで奏音は嬉しい。
どんな見た目でも相手を尊重する、そんな温かい心を持つ人が住む街『浅草』
「最高だね♪ここに来て正解だった♪」
浅草に来て心が満たされる奏音。東京でのストレスが発散されていく。
そして気が緩んだ奏音は思い出した。
「そういえば、まだお昼ご飯まだだった・・・。どこかに飲食店ないかな?」
そう思って周りを見ると何だか滅茶苦茶良い匂いがしてきた。
「こ、この匂いはすき焼き!?」
匂いのする方へと歩いていくと大衆食堂風の店が建っていた。
そして外にあるメニュー表を見てみると目が飛び出るほど驚いてしまった。
「一番高いメニューで9000円!?貧乏人は食べれることを許されない値段じゃん!でもあたしはお金あるから食べるけどね♪」
奏音は中学の時からいつか東京に出ることを夢見て貰ったお年玉は全部貯金していた。そして、霊感が強いから神主のお祖父ちゃんの代わりにお祓いとかしてお金を貯めていたからお金には余裕がある。
だから普通の女子大生では食べることを許されない9000円のすき焼きを食べることも出来る。
『銘柄牛すき焼き』
これだけではきっと奏音のお腹を満たす事は出来ないだろう。きっと肉の追加注文をする事になる。
「財布の中に4万円しかないし、不安だから10万ほど下ろして来ようかな・・・?ちょうど近くに銀行あるし行ってこようかな」
美味しい物を食べることが出来る喜びのせいか奏音は笑顔で銀行ATMへと向かっていく。




