午前だけの授業の日
「・・・はっ!?」
午前6時、奏音は目を覚ました。どうやら昨日コンビニから帰った後にご飯食べて、そのまま寝落ちしていたみたいだ。
「う〜ん。何だか疲れが取れた気がしないな〜。」
奏音は大学に持っていくバッグの中に入れている授業の時間割を見てみると今日の授業は1限と2限に出て終わりだ。
つまり午後からは授業は無し。帰っても良いということだ。
「今日は午前で終わりか〜。終わった後どうしたら良いんだろ?書道部に顔を出そうか?いや、みんなの授業が終わるまで一人で待つのもアレだよね・・・」
寝起きの頭でアレコレ考えるのも全然頭が回らない。
「とりあえず歯磨きと顔洗ってこよう・・・」
ノソノソと起き上がって歯磨きと洗顔をする奏音。
そしてその後は軽くお化粧。化粧といっても奏音はそこまでバッチリとメイクを決めるわけではない。
化粧なんて数分で終わる程度しかしない。
化粧が終わると書道部のみんなに連絡をする。
『今日、午前で授業終わるんだけどみんな暇〜?暇なら部室で何かしようよ〜!』
するとすぐに千早から連絡が帰ってきた。
『ゴメン。今日は1限から4限目まで授業あるから忙しい』
「ありゃ、千早ちゃんは忙しいのか〜。」
残念な顔をする奏音。すると結衣と詩音からも連絡が来た。
『私は午後から授業あるから無理かな』
『私も午後から授業あるわ。それとバイトがあるから書道部に顔を出せても1時間くらいね』
「あらら・・・みんな忙しいね。まぁしょうがないよね。なら今日は1人で東京の町をウロウロしますか♪」
そうして2限目が終わった後、奏音は東京の町に電車で行くことにした。
今日はサークルも行かないことをみんなに連絡しており、完全に1人で東京の町中を彷徨く事になる。
奏音は行く町は既に決めている。この前は秋葉原に行ったのだ。・・・となると今回は義理と人情の街と言われる熱い江戸っ子の町と言われる浅草だ。
早速、奏音は電車で浅草駅へと向かう。
浅草は東京都台東区にある雷門や浅草寺を中心とした歴史ある下町の街で、レトロな街並みで有名だ。
奏音は歴史が好きだから何としても1度くらいは浅草の町を散策してみたかったのだ。
「浅草ぁ〜♪どんな街なんだろな♪義理と人情の街って言うくらいなんだから、きっと温かい人たちが多い街なんだろなっ♪」
とはいえ少し不安もある。浅草の街は柄が悪いという噂も少しは聞いたことがある。
ヤクザが多いという書き込みも某掲示板で書かれていた。
でもポジティブな奏音の事である。
「まっ何とかなるでしょ♪」




