お昼だぁ〜〜〜♪
2限目が終わり、奏音は隣の席にいたゴスロリの女の子佐々木千早に声をかけてみた。
「ちはちゃん、お昼一緒に食べよ!」
「ちはちゃんって・・・。いきなり馴れ馴れしぎない?」
千早は奏音の馴れ馴れしさに少し引き気味だ。まだ会って1時間半しか経ってないのにちはちゃんって呼ぶなんて失礼にも程があるだろう。
「ごめんごめん♪あたし、馴れ馴れしいってよく言われるんだ〜♪で、お昼一緒に食べる?」
「私は一人が良いの・・・。で、でも奏音が一緒食べよっていうなら・・・」
千早が言おうと思った瞬間、奏音はスマホのメッセージを見て千早に謝る。
「あ、ちはちゃんゴメン!サークルの先輩に部室に来てって言われちゃった♪また今度食べよっ♪じゃ〜ね♪」
奏音は慌ただしく教室をあとにする。その姿を後ろから見ていた千早。
「せっかく一緒に食べてあげようと思ったのに・・・」
大学に入って千早に話しかけてきたのは奏音が初めてで千早は声を掛けてくれて少し嬉しかったのに、一緒食べに行けなくてクールな見た目に反して内心残念がる。
さてさて、書道サークルの部長の松尾詩音に呼び出された奏音は書道サークル部室へ行く。
「戸柱奏音ただいま参上しました〜!ってアレ?結衣ちゃん?」
奏音の目にはメガネを掛けた女の子がいた。メガネを掛けている友利結衣は奏音と目を合わせると微笑んだ。
「奏音ちゃん、こんにちわ。私も詩音ちゃんに呼ばれたんだ。」
すると畳の上で寝転がっていた詩音は起き上がる。
「あら?来たのね。」
「詩音ちゃん寝転がっていたんだね・・・。」
和服美人の詩音が畳の上で寝転がるイメージなんてないからビックリする。
「良いの。お昼休みぐらいゆっくりしたいじゃない?」
「そりゃまぁそうだけどねぇ〜」
奏音も詩音の隣に来て畳の上に寝転ぶ。寝転んだ感想は悪くない。家でも畳の上で寝転ぶことなんて普通にあることだし。
ただ大学の部室で寝転ぶっていうのが何だか気持ちよく感じる。
すると立ったまま何して良いのか分からなさそうな結衣が詩音の方へ来る。
「あ、あの。今日私たちが呼ばれたのはなんですか?」
すると詩音は「?」って感じの顔をした。
「呼んだ理由・・・特にないわ。ただ、あなた達に会いたかっただけよ。入学したばかりで慣れないだろうし落ち着かないことばかりだろうし。ここなら落ち着くでしょ?」
「そ、それは何となく分かります・・・。私、緊張しやすいから部室に来るとホッとしちゃって少し眠くなっちゃいます」
「ふふっ」
あくびをする結衣を見て少し笑う詩音。
「部室にはいつ来ても良いからね。講義のない時間はここでのんびりすれば良いわ。」
「う、うん!」
詩音の言葉を聞いて人見知りで緊張しやすい結衣は少し嬉しかった。
講義のない時間の時は友達のいない結衣はどこで時間を潰せば良いのか分からなかったから。
そして詩音の隣で奏音はイビキをかいて爆睡していた。
「あ、奏音ちゃん爆睡してるね・・・」
「初めての講義で緊張していたのね。昼休みが終わるまで寝させてあげましょう」




