あと一人で正式にサークルになるんだってばよ
「これで3人になったね♪仲間が増えると何だか嬉しいね♪」
友利結衣がサークルに加入して、ようやくそれなりの感じになった気がした奏音。
しかし詩音は深刻な顔をしていた。
「まだよ。正式なサークルと学校から認めてもらうにはあと一人っ・・・!4人以上いないと駄目なの・・・」
「えっ?このサークルって正式なサークルじゃないの!?」
「そうよ。私一人だとサークル扱いされないの」
すると恐る恐る手を挙げる結衣。
「あ、あの・・・」
「何かしら?」
「公式なサークルになると何かあるんでしょうか?」
「補助金が出わ。書道で使う紙や筆を買うお金、合宿に行くお金、飲み会をするお金が出るわ。この大学では全額大学が出してくれるから大事なの」
「そ、そっか・・・」
「でもまだ入学したが終わったばかりだし、これから増えるんじゃないかしら?」
割と楽観的な詩音。
「でもそれだと飲み会出来ないじゃん〜!あたしは早く集めて飲み会してみたい〜!」
奏音には1つ憧れがあった。大学のサークルで飲み会をしたいのだ。
サークルのみんなとワイワイ騒ぎながらお酒を飲んで二次会行って・・・みたいな事を体験してみたいらしい。
「でも私たちまだ20歳になってないよ?」
「私も9月で20歳だからまだお酒飲めないわね。」
2人に言われて「ぐぅっ・・・!」と声にならない声を上げる奏音。
「まぁ飲み会は出来ないけど新入生歓迎会は出来るわね。あと1人入ってきたらだけど・・・」
「まぁお酒飲めないのは我慢するよ。でも早く新入生歓迎会したいな♪早くもう一人入らないかな?」
すると結衣が奏音の頭に手をポンと置く。
「結衣ちゃんどうしたの〜?」
「い、いや何となく手を置いておきたくなって・・・。奏音ちゃん、小動物感あるし・・・」
「あ〜♪よく言われる。あたし背が低いからね。」
こんな感じで奏音と結衣は出会ったばかりなのにワイワイと話しており、2人とも相性良さそうに見える。
「そろそろ時間だし2人とも帰りましょうか。もう5時よ?」
詩音は既に帰る準備をしている。
「えっ?サークル活動って5時までなの?」
「いや、長くて9時までよ?ただ私はこの後バイトがあるし、奏音ちゃんと結衣ちゃんは明日から授業があるでしょ?だからそろそろ帰りましょ?」
そうだった・・・。明日から早速授業があるのだ。
「そうだね。奏音ちゃん、明日からの授業の準備もあるし早く帰ろっか?」
「う〜ん・・・まだ話したけど帰るかぁ〜」
せっかく仲良くなった仲間ともっと話をしていたいが明日からの授業の準備もあるから、仕方なく奏音は帰ろうとする。
すると詩音が奏音を呼びとめる。
「待って奏音ちゃん。サークル活動なら毎日やっているから。この部屋の鍵が閉まっていたら事務員に話したら鍵渡されるから」
その事を聞いた奏音は詩音の方に振り返って「うん!分かった!また明日ね!」
と言って結衣と共に部屋を出ていった。




