書道サークルに悲しい過去・・・!!
なんだかよく分からないけど書道サークルに入部許可を出された奏音はそのまま詩音と共に書道サークルとしての活動をする。
「あの〜詩音ちゃん?」
「出会って1日目なのに『ちゃん付け』は馴れ馴れし過ぎないかしら?私の方が先輩なのに。別に良いけど・・・」
「えっ?」
奏音は詩音が何を言っているのかよく分からなかった。いつも通りにしているだけなのに。
「あ、あたしは誰にもこんな感じだけど?」
困惑した表情の奏音をみて詩音は「まぁいいわ」と呟いた。
「で、何?何か聞きたかったみたいだけど?」
「あ、そうそう!このサークルって他に人いないの?さっきから誰も来ないけど・・・」
「私だけよ。去年4年の先輩が辞めた後、3年2年の先輩も同時に辞めて私一人になったの」
「それから詩音ちゃんは一人っきりってこと?」
「そうよ」
「そ、そうなんだ・・・」
しばらく沈黙が続いた。奏音は何て言えば良いのかよく分からなかった。いつもなら「それは寂しかったね」とか「これからはあたしがいるから寂しくないよ〜!」って言うところであったが、それを言うと詩音に怒られそうな気がする。
すると詩音が口を開く。
「このサークルはもともと4年の先輩がいたから成り立っていたサークルだったの。書道もしたけどみんなでワイワイしていたサークル。理想の大学サークルって感じ。それが4年の先輩が辞めた途端にサークル内がバラバラになったの。みんなキャピキャピしたタイプの人だったし」
「なんだか・・・みんなその先輩が好きだからサークル活動してたって感じだね」
「そうなの。みんなその先輩が大好きで私も好きだった。明るくて人格者で・・・。だから先輩がいなくなるとみんな辞めていったの。私も他の先輩たちが苦手だったし。」
すると奏音はさっきの書いた文字のことを思い出す。
「もしかしてさっき書かされた文字とか関係ある?あれで入部許可されたけど?」
「書いた文字には関係ないわ。関係あるのは自分なりに好きな言葉があるかどうか。それがある人とない人は全然違うから・・・」
「そ、そうかな?」
詩音の言うことがイマイチ分からない奏音。恐らく詩音は凄く色々な事を考えているんだろうな・・・。




