表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
holiday  作者: NY
柳家編
PR
79/82

holiday 第百八十話 睡蓮がした惰眠

則武「ヤバいぞ。敵の大将が来た。徹底するぞ」。

彼らはフレックサーを突破したウィビランと桃怪を堕としたマリアを眼前とした。


後藤「勝手にしろ。俺は降りるぞ」。

則武「お前はそんな馬鹿じゃねぇだろ」。

「組織の存続が重要だろうが」。


則武の言葉に対する返答代わりに後藤はヘリから割れた窓へ飛び移った。


後藤「残念ながら俺は馬鹿だ」。


後藤は最上階を駆け走る。果たして彼は何を思ったなだろうか。


マリアはカイに視線と呼ぶには凍てつくように冷たいものを向ける。

彼女の目が真っ黒に染まる。

その顔は先ほど桃怪に向けたものとは程遠いものだった。

だがカイはそれ受け止める。

その顔は恐怖でもなく憎しみでもなくただただを真っ直ぐにマリアに向き合っていた。

カイ(抑えろ。黒いものほど内に秘めろ!)


その時、彼に何にも動じない修羅が宿った。


マリア「死んでくれ!」

次の刹那、マリアがカイに爪を突き出した。

爪を見たカイの腕が消えた。

するとマリアの目の前に竿の先端が突如として現れた。

マリアは爪を降ろし回避に切り替えるも頬が裂かれた。

バックステップでカイから距離を作る。

カイはマリアの前へ走り続ける。

気のない糸と針がマリアへと唸る。しかし。その爪も蛇の如くしなやかにそして鋭くカイを襲う。

カイも釣竿で応戦するもその斬撃に押され、無数の切り傷が生まれていく。

カイ(出力が人のそれではない。だが目的はこれではない)。

その中でもマリアの爪は徐々に近づき、それは竿に触れた。

マリア「手からそれ放しな」。

アッパーの如く釣竿が跳ね上がりカイの手から離れる。

釣竿が宙に浮き爪がカイの眼前に迫った時だった。

マリアの顎下から針が跳ね上がった。

それを反射的にカイから一歩引くも鼻下が削られる。

カイはマリアの力をそのまま利用し手から釣竿が飛ばされたことにより一周した針がマリアを襲ったのだ。


マリアの血の気が糸が弾くたびにに引いてくる。

N(私としたことが。にしてもこいつの殺気のなさ)。

(本当に私を殺すことなんてない程のレベルだわね)。

(なのに一撃一撃は決して軽くない)。


(闇雲じゃ多少なりともリスクがあるね)。


マリアが予備動作もなく爪を飛ばした。

それはカイの腹へと正確に命中した。

カイが膝をつかうとするもなんとか踏みとどまる。

その間を埋めるかのようにマリアが急接近する。

マリアがその糸を弾こうにも次から次へとどこからともなくやってくるがマリアが糸を掴んだ。

次の瞬間、カイの竿がフルスイングでマリアにぶつか

る。

マリアがその衝撃によりよろめく。

マリアが壁にもたれかかる。

目を手で覆い苦しみだす。

その隙を狙いカイが竿で突き刺そうとするが

カイ(待て。これは何かが来る..!)


その矢先、マリアのもたれかかる爪が向いた。

その爪の先は倒れている桃怪だった。

カイ(お前ならそうするよな!)

目を光らせたカイにはそれが見えた。

爪が飛ぶ直前に桃怪に糸をかけたのだ。 


その直後、爪は桃怪ではなくカイの方向に向いたのだ

N「はい胴体ガラ空き〜」

カイは横っ跳びで胴を爪の軌道から逸らす。

だがカイの頭に違和感が浮かぶ。そしてすぐにそれは確信へと変わる。


カイ(いや違う!なぜそんなことを口にするのだ)。

カイが命懸けで胴を捻る。

避けた先に爪が飛んでゆく。

爪が体を捻ったことにより臓器は避けるも脇腹に突き刺さった。


幾度にも渡るターゲットの変化と急な鋭い痛みによりカイの反応が遅れる。

それにより糸持つ手に狂いが生じた。


N「遅れてくれたらそれでいいわ」。

マリアがカイに急接近。

桃怪にかかる糸を竿から押し出し外す。

N(二本目は出させねぇ。 ここで殺す!)

爪が薙がれる。

その先はカイの喉元だった。


カイ(まだ死ねないのにここで死んじゃいけないのに)。

(こんなん繋ぐもクソもないじゃないか)。


自身のの首が断ち切られた。



そう思っていた。


爪と首の間には爆弾が挟まっていた。

N(これじゃあこいつも死ぬぞ!)

(ここで共にくたばる気なんか)。

マリアが即効で爪を抜きバックステップで距離を離す。

マリア「一人で粉々になっときな」。


しかし爆発はしなかった。

その時、出口から何者かの気配をカイとマリアは感じとり横に飛び視野でその方向を見わたす。


そこには後藤が立っていたのだ。

カイ「後藤さん!?」


後藤「なぜここに、と聞きたいのですね」。

「理由は一つ。あなたに惚れたのです」。


N「まぁいいわ。二人とも地獄に送ろう」。


「私は送ってくれないの?寂しいなぁ」。

マリアが後ろを振り向く。

だがそこには倒れた桃怪しかなかった。

N「少し黙れ」。

マリアが爪を立てる。

だが背後にはカイが忍び寄る。


マリアは僅かな音でそれを感じ取りノールックかつ片腕でカイの釣竿を受け止める。

そのままもう一方の腕の爪を桃怪に突き刺そうとするが腕が寸前で止まる。

N(受けた竿の反動で糸を巻き付かせたか)。


だが腕は一瞬止まっただけだった。


桃怪「センキューカイ」。


桃怪が腕を飛ばした。

N(鎌はどちらも持ってない。何をする気なんだ!?)

その腕はマリアの腹へぶつかる。

直後に腹から鋭い痛みが走る。

マリアが視線を降ろすと腹には割れた鎌の破片が刺さっていた。

桃怪(かなり深い!このまま臓器を切り裂く!)

しかし臓器にたどり着くより先に爪が脳天へ降りる。

次の瞬間、動けないはずの桃怪の体が宙へ舞った。

カイ「後藤さん!よろしく頼む!」

カイが釣竿を振り下ろし桃怪が投げられた。

後藤は桃怪をキャッチする。

後藤「則武!こいつを運べ!」

則武「お前はどうすr」

後藤「いいから運べ!」

ヘリは桃怪を乗せ後藤を尻目に去っていく。

桃怪(カイ..君なら勝てるな)。


後藤「俺も行こうか」。

後藤がダイナマイトを抱えセキュリティルームに足を踏み入れようとした矢先

突如として後藤、カイの背中にどこまでも鋭い何かが突き刺した。

体から出るはずのない量の冷や汗が服を濡らす。

後藤が振り返るとそこには...


ウィビラン「一滴たりとも溢さず飲み干そう」。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ