表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
holiday  作者: NY
柳家編
PR
78/80

holiday 第百七十九話 あなたより

ウィビランは階段から姿を消した。

倒れたマッサーカの前に姿を現した。

ウィビラン「老人よ。せめてこいつの隣で眠らせてあげよう」。

「来い」。

フレックサー「ふざけるな。貴様から来い」。

ウィビラン「来る必要がないから言ってるんだ」。


次の瞬間、フレックサーの全身に無数の鋭い痛みが走る。

その鋭い痛みは胃にまで及び、肋骨も肺に刺さり、血が逆流する。

体はもはや傷がないところは無いに等しい。

ウィビラン「ホープ・ファミリーなど誰の希望にもならない」。

「死に際に改名案でも聞こうじゃないか」。


しかしフレックサーは倒れない。そこに映る闘志はどこまでも変わらない。

フレックサー「何もみえねぇな。お嬢さん」。


ウィビランの視界からフレックサーが消える。


フレックサー「貴様は本当に何もみえねぇな」。


次の瞬間、ウィビランの周りを何体ものフレックサーが囲んだ。

(凄まじい幻惑だが見える)。

フレックサーの残穢は消え、片膝の皿がざっくりと切られた。

更にその切れ込みは何も言わずに進み遂に足を落とした。

その刹那、ウィビランの腹の皮一枚に蹴りが迫った。

それは難なく躱したと思ったときだった。

ウィビランの視界が蹴りで埋めつくされたのだ。

そこに込められているものは決してただの質量ではないとウィビランは肌で感じとる。

ウィビラン(その体でここまでの技を繰り出すか)。

(これは当たるべきではないな)。


ウィビランが蹴りの面に対して前へ近づいた。

ウィビラン「お前の望み、叶えてやろう」。

ウィビランは何千にもなる蹴りを紙一重で全て避けフレックサーの横を通り過ぎた。

フレックサーの背後に到着した時、彼の肩から腰にかけて強烈な袈裟が血飛沫と共に振り下ろさた。

その血は口に留まらず体の穴から穴まで全てから流れ始める。

逆流した血は残りの目すらも容赦なく赤く染める。

彼女はゆっくりとフレックサーの方へ振り返る。

「...引導の持ち主は決まったな」。


ウィビランがフレックサーを通り過ぎ、階段を上がり始めた。

フレックサーの目はもう赤かった。



フレックサー「....お前が柳家という輩の長か。大したことねぇな」。

だがその目の中心から黒が消えていない。


ウィビラン「いい加減にしr」


フレックサー「お主の武器、鉄扇じゃろ?」


そのとき、ウィビランの目が大きく見開いた。


フレックサー「その驚きよう、図星だったみたいだな」。

「貴様如きがここを通ることはできん」。

「ここからが本番じゃ」。



「さぁ!!かかってこいや!!」



フレックサーがあるはずのない手を合わせる。

その合わせる手の数はまさに千本。

ウィビラン(こいつ、面白いではないか)。


ウィビラン「その気概に免じて打ち倒してやろう!!」

ウィビランが目をぎらつかせ堂々と扇子を構えた。

この瞬間、彼女にとってこれは作業から命のやり取りへと変化したのだ。


そのときだった。ウィビランの目がフレックサーに釘付けにされた。

フレックサーは



立ったまま動かなくなったのだ。

だがそれでも彼からウィビランへの闘志は未だ途絶えていなかったのだ。


ウィビラン(嘘だろ。フレックサー、こいつは一体なんという男なのだ..!)

(これがホープ・ファミリーとでもいうのか!)


ウィビランには明確な驚きと畏怖があったのだ。

ウィビランがゆっくり彼らと近づく

ウィビラン(組織長フレックサー。訂正しよう)。

(お前が作った組織は希望の塊だったのだろう)。


(だからこそ、それを摘むに値するのだ)。


こうしてフレックサーを振り切り、ウィビランは階段へ歩を進めたのだった。


静寂の中、地蔵は立ち続ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ