holiday 第百七十七話 No more chance So go a dump
鈴木「終わった〜」
横小路と鈴木が極限の疲労により倒れ伏す。
マンティスはそこで目の光を落とした。
カイ「マンティス!」
フレックサー「マンティスはもうダメだ!お前ら...」
フレックサーが見渡すとほとんどの戦闘員が原型を留めていない肉の塊となっていた。
その塊すらも残っていない者も確かにいた。
フレックサー「クソが。シューター!マンティスを運んでお前もついでに診てもらえ!」
シューター「はい!」
シューター(正直全身がイテェがみんなはもっとイテェはず)。
(せめて課された責務は果たそう)。
そうしてマンティスはシューターと共に車で運ばれた。
マロンの軍勢が塵と化したと同時に何者かが切れた腕の断面を抑え、足を引きずりながら一階へ降りてきた。
フレックサー「マッサーカ!」
それはボロボロとなったマッサーカだった。
誰よりも早くマッサーカに気づき、片腕で力一杯彼を抱いた。
フレックサー「よく生き残ってくれた。本当に一人前になったじゃねぇか」。
フレックサーは残された眼から視界が霞むほどの涙を溢した。
マッサーカ「フレックサー、あんたのおかげで迷いを捨てれたわ」。
マッサーカもマチェットを落とし、抱き返す。
そこにあるのはただ親が生きていた子の喜び、子が生きていた親の喜びだった。
だがいつまでも温かくはならないのが戦場。二人は再び戦闘者となった。
カイ(マッサーカもかなり限界を迎えてる。フレックサーも立っているのがやっとだ)。
(なら桃怪の加勢は無論...)
その時、3人は永遠とも言える何事にも例えられない寒さを割れた入り口から感じた。
寒さの正体を探ろうと入り口の方を見つめた時...
ウィビラン「随分と惨めなものだな。ホープの者達よ」。
マッサーカ フレックサー カイ「.....?」
彼らは目の前に何がいるのかさえ瞬時にはわからなかった。
ウィビラン「ただ、こんなゴミどもに負けるような名前だけの粗大ゴミを殺してくれた礼はするべきな」。
そして今脳の回路が戻った。
彼らが導いた事実は書いた時の如く詰みだった。
カイは即座に階段へ駆け上り始めた。
フレックサーとマッサーカはその行動の目的をすぐに理解する。
ウィビラン「残念ながら行かせるわけにはいかない」
ウィビランは既にカイの真後ろに立っていた。
マッサーカはボロボロとなったマチェットを投げた。
しかしウィビランに到着する前にそれは消えていた。
粉となったマチェットが階段に散らばった。
カイも同様のものになろうとした。
その時だった。
上から鉄の塊が落下した。
ウィビランはその塊を真っ二つに割った。
割れ目からさらに小さな弾が雨の如く降り注ぐ。
ウィビラン(絨毯爆撃か)。
(数は50)。
しかしウィビランは雨粒のように小さく大量に降ってくる弾全てが塵となって消え失せた。
マッサーカの胸から腹にかけて十字形の鮮血が舞った。その傷は深く主要な臓器は形を成していない。
マッサーカが倒れ込んだ。遅れて口から血を流した。
その時、フレックサーが鬼の形相を浮かべた。
フレックサーがウィビランに迫ろうとした。
千手を放つ前に残された腕さえ消えた。
しかし、消えた腕の先から再度千手がとんだのだ。
腕を消したと同時だった。
ウィビランはそれを蝶の如く避ける。
ほんの数秒の出来事だった
だがその数秒でカイの姿は消えた。
カイ(後ろで一体何が起こってるだ)。
(ダメだ、振り返るな。目先のやるべきことに尽くせ)。
ウィビラン(あの活きのいいガキはいつでも最後にでも取っておくか)。
ウィビランの視線はフレックサーへと向いた。




