holiday 第百六十一話 停まる電
横小路がしょうやの視界から消える。
それほどまでに体を地面に貼るほど水平に飛び、しょうやの懐を取る。
しょうやが横小路に視線を向け、光弾を放つも
フレックサーの手刀によりそれが阻まれる。
タナカ「下ばかり見とらんと上も見てみ!」
タナカが体を完全に垂直にしょうやの頭上へと向き、
レイピアを突き出す。
そに呼応ししょうやも光弾を上から放つ。
空気が波紋の如く平らに広がり光弾を包み込むかのように両者の間で消える。
鎖が横小路の手から飛び、ベビーベッドの足がそれにかかる。
潜って出た先を待っていた鈴木が鎖の端を掴む。
だがしょうやがそれを断ろうと電撃を鎖へと流す。
その電撃は鎖を容易に電気の道へと変え、横小路と鈴木を終着点に襲う。
そのエネルギーはしょうやから直接離れていない故に威力は絶大。
横小路と鈴木はあっという間に肌の薄い部分が焼き焦げ、内臓にも届く。
あまりの衝撃に横小路は木偶の坊となる。
だが鈴木は電撃に打たれてながらも強引に踏ん張る。
鈴木「チャリャー!」
鈴木が横小路へ体を鎖と共にもっといき引っ張りベビーベッドをズラす。
タナカを頭上に持っていたしょうやの位置が変わり、タナカがそのまま横へ落ちていく。
これではタナカの攻撃もあたらない。
だがタナカはすでにレイピアを中心に
見えない一閃を展開していた。
光弾を放つもかき消され、中心から粒子となり散る。
それがしょうやへと迫る。
だがタナカは空中へ身を投げ出されていた。
かき消されたと思われた光弾はしょうやが分散させたもので、粒子は再度光弾を形成し、タナカの背後にあった床に撃ち、タナカを飛ばしたのだ。
タナカは落下の速度を粘り気で緩くし、
床へ着地するであろう頭を前回転し足を向け、ダメージを最小限に着地するも
タナカの足から小さな悲鳴が聞こえる。
光弾のチリが余韻としてしょうやの周りに残る。
チリを退け、中から迫るのはフレックサーとマッサーカ。
マチェットがしょうやを捉える。
もうそれは至近距離。電撃を使い、彼を焼き切ろうとする。
だがベッドに落ちたのはマチェットとそれを持つ義手だったのだ。
義手とマチェットが炭と化する。
マッサーカ「フレックサーの腕が千本なら俺は足が六本あるぜ」。
こんどは手刀を繰り広げる。
しょうやが光弾を手刀に放とうとするも手があったところは空気へと化けて通り過ぎる。
代わりにしょうやは下に重い衝撃と鋭い衝撃を覚え、ベビーベッドが右へ傾く。
ベビーベッド登る足が2本折れていたのだ。
フレックサー「お地蔵様。五体全てが手刀となりはったな」。
マッサーカ「落とし物は回収させてもらったぜ」。
螺旋階段が消え、マンティス、カイ、トラの前に
ギルドと弔電が近づいていく。
ギルド「吹き飛べ蟻んこよ」。
ギルドが3人に向かって鉄拳を繰り出す。
マンティスが刃をギルドの関節へ向けてぶつけ、軌道を逸らす。
マンティス(怪獣め。骨ぐらい断っとけよ)。
皮膚を切られながらもその拳は壁へと激突する。
壁は泣き崩れ、拳の咆哮がアジト全体を震えあがらせる。
空を切ったにもかかわらず、拳の近くにいたカイのコメカミが切れ、血が滴る。
その時、光弾により無数の穴があき、密度を保てていなかった天井が巨大な衝撃によって破かれる。
上からフレックサー 一行にベビーベッドが雪崩落ちる。
弔電「あら。これは計算違い」。
ギルド「うっしゃーー!!」
ギルドが最上階の床に一撃をお見舞いする。
すると床は軋むまもなく、拳から脈状にヒビが生え、大きく割れる。
鈴木「やばーー!!」
弔電「余計なことを...」。
空中を待っている者含め、そのまま落下が始まる。




