holiday 第百七話 亡骸からの再生
マッサーカは墓にいた。酒を盃に入れ墓石に置く。そして自分のも入れる。
「かんぱーい」。
「俺お前みたいに人を導ける人間になる。なんならお前を超えてみせるぜ」。
大きな背中は墓を去る。
組織長室の扉が鳴る。フレックサー(を?もしや)
ドアを開けるとカイ、トラ、グチの3人が立っていた。フレックサー「おーお主ら久しいのう」。
トラ「ご無沙汰しています」。
グチ「よぉおじさん」。
カイ「お体と組織はどうでしょうか?」
フレックサーが腕を机におき眼が鋭く光る。
フレックサー「この通り片腕でもなんの支障もないわ。組織はな未だにベッドから出られてないものが多くいる。あん時のピークは終わったが決して楽ではないのう」。
フレックサー「あと、ムサシもいなくなっちまったから寂しいだけてなく組織の人間同士の争いや殺し合いが後を立たん」。
グチ「なんだよそれ。あんたが止めればいいじゃないか」。
フレックサー「無論試したが一時的な効果しかなかったわい」。
カイ「やっぱあの人は組織の中枢だったんだ」。
フレックサー「あ、そうじゃ。君らは新人講習をまた受けてもらうぞ」。
グチ「やっぱりあるのかよ」。
講師「はーい今かーらくらいーのはなーしをしますよー」
その講師は3人からしたら品の下がったものにしか見えなくなっていた。
グチ「なあ。ムサシって良い人やったか?」
トラ「いや良い人というのでは括れなかったと思うよ」。「あの時見せてくれた圧力も俺を引き出すための愛情だったんだなぁと思うよ」。
カイ「いや。括れなかったじゃない。括れないんだ」。
「あの人は遠くの存在で組織にも欠けてはならない存在なのは確かだと思う」。「でも悲観しててもしょうがない」。「俺たちなりにムサシに敬意を示し続けるのが正解だと思う」。
グチ「まぁ悲観なんて俺らしくなかったな」。
トラ「こんなんは理屈で言ってもしょうがないか」。
講師「こーら。なーに喋っているのーですかー」。




