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holiday  作者: NY
柳家編
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holiday 第百五十四話 弾くボール

トノがフレックサーへ牙を向ける。

フレックサーは微動だにせず腕が消える。

トノは薄ら笑いを浮かべながら旋回により腕のない左側へ攻める。

その時、存在しないはずの左腕の方から手がトノへ迫る。

トノは手に触れ吹き飛ぶもダメージはなし。

フレックサー「儂が瀕死だとでも思ったか?」

「地蔵の意地を舐めるんじゃないぞ」。

フレックサー(儂の手を蹴り上げて攻撃を分散したか。)

フレックサー(だがこれで分かった。)

(儂はまだ地蔵さまに捨てられていない!)

マッサーカ「フレックサー。俺に合わしてくれんか?」

フレックサー「無論。無策ではないのだろ?」

マッサーカが林の方へ走る。

フレックサーとトラがそれについていく。

トノは四足を地面につけ、腰をあげる。


二人が林に入った途端、トノが消える。

トノは二人を先回りし、急停止する。

遅れてに爆発でもしたかのような音が響き渡る。

草木が一直線に粉々になり、消滅した。


マッサーカ(あの犬野郎。ガチで俺たちを殺す気だな)。

(でも残念。こっちは鬼ごっこのつもりだぜ)。

マッサーカが林の影を使い、消えた。


その林は草木、花が乱れ咲き、地形も不安定だ。

フレックサーは今置かれている環境とマッサーカが消えたのを見て理解した。

フレックサー(なるほどな。狂犬に不利な地形を与え、儂達は逃げに徹しろと)。

トラ(確かに逃げるほうが直接交戦するよりかはハードルは下がる)。

(勿論、彼のことだ。ただ逃げるだけでもないだろう)。

フレックサーとトラも姿を消す。

トノの瞳孔が広がる。


一度マッサーカの方へ向かうも、走ったすぐき木だ。

後ろ足で着地し、別の木へ移る。

その度に木が折られていく。

トラがチャクラムを投げ、木に当て跳ね返すことで予測困難な軌道を作り出す。

鬼のような軌道のチャクラムもトノが遊びの如く噛みつき、粉砕する。

マッサーカも遠目から木が次々と倒されていくのを確認した。

マッサーカ(不利と分かれば薙ぎ倒しますか)。

(シンプルながら一番厄介だ)。


トノの眼光がマッサーカは向く。

トノの足が隆起し、着いている木を踏み台した。



見られた時にはマッサーカの近くの木に着陸しており、再度衝撃波を置き去りにし飛び掛かる。

マッサーカの周りに木の盾はない。

だが木の枝が軋む音がする。

木の上から降ってきたのはフレックサーだ。

フレックサーが降りざまに千手の面でトノを潰しにかかる。

トノは空中で身を捻り、その面から逃れる。

と思われたが地面からチャクラムが生えてきたかのように下からトノは襲いかかる。

トノは身を翻し、

その回転を利用し、再度マッサーカの首を狙う。

首を回すも牙により額を切り裂かれる。

牙に血が染み渡る猛犬をよそにマッサーカは顔を地面に伏す。

トノ(死んだか)。

トノは次の標的へ向かおうとしたその時、


マッサーカ「ちょっと待て。泣いて詫びるなら楽に殺してやるぜ」。


マッサーカはバックに入れていたものを手に取り、バックを捨てる。

そのものは血が染み付き、上が一部欠けたカマキリの仮面だ。


マッサーカをそれを被り複眼を光らせた。

日が沈むが彼らの心は沈まない




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