holiday 第百五十二話 走り尽くして
桃怪と餡、カイの3人の周りをクーとヤマが旋回する。
それは2匹のはずが何百匹にも見えるほどだ。
するとクーが桃怪の前に立ちはだかる。
桃怪は鎌を振り上げるもクーは空中なのにも関わらず上へと飛び、餡へと襲いかかったのだ。
クーが桃怪へ向かう時、すでに彼女の死角であるま真下にヤマがおり、
クーがヤマを蹴ることで飛び上がり、クーが餡を狙うことができたのだ。
その刹那、ヤマが桃怪の下から上へと凶刃を払い上げる。
カイが竿を鞭の如く打つことで音を出し、
それが2匹の猫の距離感覚を書き換え、さらに2人が足を後ろに出し、互いの靴の裏を蹴り上げることで推進力を得て、致命傷は免れる。
だが桃怪にはコメカミ、餡には後頭部に切り傷ができた。
餡「カイ。あんたそんなこと出来るようになっていたのね」。
カイ「シューターが音で奴らを怯ませていたから同じこと出来るのかなって」。
一方でタナカはホープの内部を駆けていた。
四方八方からマロンが雪崩れこむ、背水の陣。
その水は腹にさえ存在する。
タナカがレイピアを突き出し、マロンをグジャグジャにし、奴らの壁に穴を開け進む。
その時、先程のマロンの壁が塵となった。
タナカのレイピアではない。別の何かだ。
その原因の種はタナカにも迫る。
紫の光弾だ。
タナカはサイドへ飛び込み、光弾を避ける。
タナカ(やはり他にも曲者がいたか)。
(こいつにまで戦いのサポートに回られたら危険だ)。
(俺が引き受けよう)。
タナカは光弾によりできた穴から登る。
その頂上に赤子がベビーベッドに座っていた。
しょうやだ。
タナカ(この赤子がやったとでも言いたいのか?)
しょうやは光弾を左右に浮かび上がらせる。
タナカ「まだこれからだというのに残念だな」。
レイピアを前に出し、しょうやに矛先が向く。
タナカ「君を殺さないといけない」。




