holiday 第百五十一話 日々を呪う
ウィビラン、漏電、弔電、ギルド、カーミが赤いテーブルを囲い、席に着く。
それぞれにシェフが隣につく。
ワインがグラスにゆっくりと流れ、料理が置かれる。
シェフ「こちら、カモシカのステーキとなります」。
「ワインに漬け、臭みをなくし、肉汁を閉じ込めました」。
5人は何も言わず、ステーキを切り、その一切れをフォークで食べる。
これは、大仕事の前に必ず行う儀式だ。多くの命を消す前にもう一度命について学ぶためのものだ。
皿の底が見え、ナフキンを手に取ったあと、テーブルは片付けられ、その儀式がさも無かったかのように外に出る。
ウィビランが携帯で電話をかける。
ウィビラン「ホープ・ファミリーの場所は特定したのか?」
N「はい。すぐ送るのでゆっくりおいでなさってください」。
一方、ホープ・ファミリーの内部はマロンの海と化していた。戦闘員がどれだけ切ろうが関係がない。
裏口からはすでにマリアが侵入していた。
bot「侵入者確認。排除します」。
その時、怒涛の速さで訓練用のbot達がマリアへ一斉に立ちはだかる。
その間、マロンはいよいよ内部にまで侵食される。
マロンがホープにある配線を切り刻み、代わりにマロンが持ち出した配線を繋ぐ。
N「邪魔よ」。
マリアがbotの内の一体の背後に周り、首を刈る。
他のbotも飛びかかる。
がしかし、botの動きは停止して、出てきたドアからもう一度戻っていく。
N (いよいよマロンがホープのセキュリティに入ったわね)。
マロンが天井を破り、マリアを迎えにいく。
そこからエレベーターの如く、マリアを自身達を床にして最上階にまで運ぶ。
その部屋には重厚な扉があったがそれはマリアを出迎えるかのように開く。
中から現れたのはホープのセキュリティを司る部屋だ。
そこには管理員もいた。
管理員「Nマリアか!」
管理音「手を後ろに回し、跪け!」
管理員全員がマシンガンを構える。
マリアはそれに動じない。
N「全員同じ武器をもってどーするのよ」。
N「例えばこうなる」。
マリアは管理人の1人の首を掴み、自身の前に出す。
管理員達はその1人を掴んでいるマリアに銃口を向ける。
N「いやー。慣れって怖いね。フォーメンションが良すぎて個性が出ていない」。
管理員達の背後から青い波がせまる。
全てを飲み込む波は管理員に被さり、腱を即座に切られ、肉を抉っていく。
管理員の肉を貪るマロンをよそに、マリアが椅子に座る。
そしてトランシーバーを取り出す。
N「トノ、クー、ヤマ。至急出動せよ」。
餡と桃怪がアジトの入り口にくる。
餡「何が起こっているのかしら?」
桃怪「ていうか何そのスクラップ?」
タナカ「お前ら、今そんなことを考えている場合ではないぞ」。
マッサーカ「ユネルコ軍の再来だ」。
その時、茂みから6つの目が赤くギラつく。
トノがロケットの如く、斜め上に跳躍し、その下をクーとヤマが走り抜ける。
その3匹は一斉に入り口にいる者達に駆け上がる。
マッサーカ「カイ、餡、桃怪」。
「あの猫共を任せた」。
マッサーカとフレックサーが速攻でマチェットとレイピアをトノへ振り上げる。トノは横に避け、そのままトラも含めた3人に視線を向ける。
餡達はフレックサー達から距離を離し、クーとヤマを引きつける。
あの悪夢が蘇る。




