holiday 第百五十話 駆られた
ホープ・ファミリーは混沌とした状況に置かれた。
マンティス「とにかくあいつを呼んで協力してもらわねば」。
フレックサー「ナーガ君かい?」
マンティスはナーガに電話をかける。
マンティスはナーガに電話をかける。
マンティス「すまない。大変な事態に巻き込まれた」。「第五支部に来てくれるか?」
ナーガ「う、うるせぇ。お前から来い」。
マッサーカも横から聞いていた。
マッサーカ「今、全員の力が必要。ナーガを連れてこれるか?」
マンティス「無論そうするつもりだ」。
マンティスはバイクでナーガのいる支部にまで向かう。
マンティス「支部にいるやつ。全員出てきてくれ」。
ナーガ(なんで、なんでだよ。なんでよりにもよってこいつなんだよ)。
(いやでも大丈夫。こいつは俺のことを信頼しているから心眼は使わん)。
(落ち着け俺)。
その支部にはナーガしかいない。
ナーガが恐る恐る支部から出てくる。
マンティス「ナーガどうしたんだ?体調が悪いのか?」
ナーガ「少しな。仲間が死んでショックを受けてるんだ」。
マンティス(その割には俺に対して酷い仕打ちだったのだが、相当病んでいるのか?)。
ナーガ「そ、それより早くいこーぜ」。
マンティス「無理はしなくていいんだ。ゆっくりしておいてくれ」。
マンティス(無理はしているようにも見えるが、どちらかというと誤魔化しているようにも聞こえてしまう)。
マンティス(て、やめろ、俺。こいつにだけはそれを使ってはいけない)。
ナーガ「おいどうしたんだよ?」
マンティス(それは心に決めていたことだろ)。
その時、マンティスの脳裏にカイ、グチ、トラが浮かぶ。
マンティス(いや、逆か。信じている者こそ、互いの腹を確認するべきではないのか)。
(あいつらだって一見弱々しく見えても、中身は立派な戦闘者だった)。
(ナーガももしかしたら、、、)
マンティスの眼が開かれる。
ナーガは刑務所から苦楽を共にした1人。
互いの友情は強固に結ばれている。
それは例え心が荒んだとしても変わらない。
その時に彼が浮かべた感情。
それは良い方向へと誘うのか。
マンティス「、、、ナーガ。本当にすまない」。
マンティス「親友を疑ってしまった」。
ナーガ「なーに。気にすんなよ」。
ナーガの顔色が戻る。
マンティス「だから俺は罰を受けないといけない」。
マンティスが刀を鞘から抜き出し、両手でがっしりと構える。
ナーガ「は?おい、何をする気なんだ?」
マンティスが腰を低くする。
その様はまさに蟷螂そのものだ。
ナーガ(マンティス。絶対に認めたくはないが奴の強さを間近で見た者から言わせてもらうと、、)
(死ぬ)。
ナーガは再び冷や汗を流す。
いや、先程なんかよりも量が多い。
ナーガ(あ、そうだ。あの女がこのボタンを押せって言ってたよな?)
ナーガはポケットから何かを取り出そうとする。
それは叶わなかった。
手首からうえが落とされた。
マンティス「俺はもっとお前のことを信じるべきだった」。
ナーガは肩から腰へ斜めに斬られた。
上半身が落ちる。
その時、
切り口から白い煙が吹き出した。
マンティス「なんだこれは?」
マンティスはその煙に包まれる。
それは無害なゆえに、防御の姿勢がとれず、目を眩せる。
目が見えない中、なんとか外に出ようとするマンティス。
壁をつたい、なんとか煙からの脱出に成功した。
マンティス(これはしてやられたか。急いで戻らないと)。
バイクに跨り、エンジンをかける。
だがバイクは微動だにしない。
マンティス(タイヤがダメになっている。)
マンティス(この切り傷からして、あのヤドカリか?)
マンティスが煙に閉じ込められているうちに、マロンがタイヤに無数の穴を開けたのだ。
マッサーカがマンティスに電話をかける。
マッサーカ「おいマンティス。大丈夫か?」
マンティス「ユネルコ軍にバイクを壊された。走ってそちらへ向かう」。
マッサーカ「わかった、気をつけろ。罠を張っているかもしれんからな」。
マンティス「無論だ」。
N「もう問題はないわね」。
N「それではプロローグでも流そうかしら」。
マリアが何かのボタンを押す。
すると第五支部の地中から動く柱が立つ。
その正体はマロンだ。
グチ「またこいつらかよ」。
フレックサー達はマロンを潰そうにも増える数が圧倒的に多い。
それは容易く、支部へ侵入した。
桃怪「なんなのこのヤドカリは!?」
餡「来やがったわね」。
マロンは四方八方アジトを占領していく。
ホープ・ファミリー壊滅への序章だ。




