holiday 第百四十八話 どんよりと
マリアが杉原の懐を侵略する。
マリア「最後は首を狩ってやるわ」。
そこから強烈な斬り合いが始まる。
右往左往に侵入してくるマリアの爪はドスを掻い潜り杉原の肉体を喰む。
杉原(おかしい。こんなのおかしい。この俺が一方的に切られるなんて)。
杉原は大抵の相手は1発で終わってしまう。
そのため、斬り合うことなど滅多になかったのだ。
杉原は斬られながらも何かを思う。
それはジニアルに入った直後。
彼は部下が失敗すると、躊躇なく首を切ってしまう性質だった。
そのため、
則武「杉原。君の実力はまさに宝石。だが少しは感情に従ってもいいんじゃないか?」
「それが難しいなら言葉だけに感情を入れたらどうだろ?」
杉原「こうか^_^」
則武「いい感じ。それを極めればいつか感情が芽生えるさ」。
杉原(そういうことだったのか。則武)。
N「じゃあね。結構楽しめたよ」。
杉原(俺は死んではダメなんだ)。
杉原「おらーーー!!」
「テメェには殺されねえよ!!」
決死の判断でドスを首にまで持っていく。
杉原とマリアの間に再び点が現れる。
だが命綱とも言えるそれはすぐに消えた。
杉原の腹から背までに爪が貫通していたのだ。
N「私の適当な軽口を真に受けてどうするのよ」。
杉原の手からドスが落ちる。
だがなけなしの意識で杉原はガードレールに飛び込み坂に身を任せ、転がっていく。
砂煙が晴れ、漏電が姿を現す。
その直後、彼の輪郭は消え、その場にいたグチを銃で叩き、倒す。
漏電「さて。エンドロールを流そうか」。
タナカ(この爺ちゃん、かなり厄介だな)。
(何よりグチとフレックサーが危ない。早急に片付けなくては)。
タナカのその思惑は出てきたそれに飲み込まれることになる。
タナカ(この嫌なオーラ。前も経験したぞ)。
フレックサーも血を口から滴らせ、餡と桃怪も構えをやめ、直感する。
これの主は人ではないと。
後藤「皆さん!撤退です!!」
トラがグチを抱え、タナカとフレックサーも車に乗る。
車を急発進させる。
餡と桃怪も早急にバイクに跨り、最高速度を出す。
ウィビランが初めて車から降りた。
トランシーバーを出し、連絡を取る。
ウィビラン「お前たち。私を置いて去れ」。
漏電「承り」。
N「分かりました」。
後藤「クソッ。ここから離れたらすぐに杉原を捜索するぞ」。
則武「そうだな」。
走行中、トラがスマホで僅かな電波の異常を感じ取る。
トラ「タナカさん!車の上です!」。
タナカが車から身を乗り出す。
車の上に何かが置いてあった。
それはGPSだった。
タナカが即座にそれを払う。
タナカ(戦闘中に誰かが仕込んだのか)。
だが不幸はそれでは終わらない。
マロンが車の下に潜り込んでおり、再びGPSを付ける。
これは電波での感知が不可能だ。
高速道路では
銃弾により穴がいくつもあり、血痕も残された。
そこで向かい合うのはウィビランと、、、
ガイアだった。




