holiday 第百三十六話 行くしかねぇ
公園でホープの者達がたむろしていた。
タカロウ「なぁ。俺さ、youtubeチャンネル開設したんだよ」。
サナ「へー。どんな内容なんだ?」
タカロウ「ユネルコ世界平和ってチャンネル名でホープ・ファミリーについて話したりユネルコ軍を馬鹿にしたりしてるんだ」。
サナ「おい。まさか機密情報を流したりはしてないよね?」
タカロウ「大丈夫。誰でも知っているような内容だけだぞ」。
「誰でも知っているから大丈夫。漏れる情報は果たして口から出るものだけなのかな?」
タカロウ「あん?誰だよ?」
タカロウ「あっつ!」
タカロウは振り向いた瞬間、指に灼熱感を感じた。
灼熱の先に目を運ぶと指全ての先端が消えていた。
後に来たのはのたうち回るような痛みだ。
N「痛いでしょう。雑に斬ってあげたからね。ひっつくこともないわ」。
N「タカロウ君。ホープファミリーの場所は知っているかしら?」
サナは友人が刹那の合間でのたうち、苦しんでいる姿に衝撃と恐怖を覚え、身動きひとつとれない。
Nマリアの視線がサナへ向く。
N「サナ君でもいいわ。ホープファミリーの場所、教えて」。
サナ「え、あ、えーと、、、」。
サナは助かりたい一心で回らない下を必死に動かす。
サナ「ホープの住所は非公開なのですが、ナーガという戦闘者の家は[おいふざけんな殴るぞ町の滝修行は気持ちいぞハウス]にいます」。
N「情報ありがと」。
その刹那、サナの視界が捉えたものは自分自身の体が離れたところで跪いているものだった。
そしてタカロウの喉に何かが貫通したのも見えた。
N「マロン。喰っていいわよ」。
多方向の茂みから粒子の数ほどのヤドカリが次々と飛び出し、二人の皮膚、骨、やがて内臓を破る。
ナーガは1人狭い路地を通っていた。
ナーガ「畜生。どいつもこいつも馬鹿にしやがって」。
「見返してやる。絶対に見返してやる」。
ゴミ箱の中の宝石が光る。
それは動き、ゴミ箱から落ちる。
宝石の正体はマロンだ。
「お〜。これはこれはあの有名なナーガさん」。
ナーガ「あん?」
ナーガは後ろを振り向く。
そこには不気味なオーラを纏わせた女がぬるりと現れ近づいてきた。
「存じ上げているよ。ホープ・ファミリーの戦闘員なんでしょ。私、あなたのファンなんだ」。
ナーガ「おれを知っているとはお目が高い。ここ最近バカしか見てなかったからな」。
N「あなた。よかったら私たちのところに入らない?私たちのところに入るとあんたの力を100%発揮させられる環境を提供するわ」。
「マンティスさえ凌駕するでしょう」。
ナーガ「いいのか!そんなところ!だが戻らせていただくこともできるのかな?」
「もちろん好きな時にホープに戻ってもらっていいわ」。
ナーガは頷くまでもなく彼女の後へついていく。




