holiday 第百三十三話 直感を信じろ
カイ(タナカは一体あの時何やっていたんだろ?ダメだ。全然言語化できねぇ)。
カイはホープ・ファミリーの玄関に座り込む。
「ねぇ君。何うつむいているのよ」。
カイ「おっと。桃怪か」。
桃怪「その節はありがとね。お陰でこの人生、また楽しめそうだわ」。
桃怪「ところで一体どうしたの?」
カイ「…前にさ、カルチャーって人と任務に行ってきたんだけどそこでフレックサーはカルチャーの戦い方を見てグチとトラに教えろっていう課題をもらったんだ」。
桃怪「その人の戦い方がサッパリってことね」。
カイ「そうなんだよ。これじゃあトラとグチに申し訳ないからさぁ」。
桃怪「…あまり参考にはしないで欲しいけど、多少自分のイメージという名の嘘を付け加えて喋ってもいいんじゃないかな?」
カイ「イメージという嘘?」
桃怪は立ち上がり一本の大きい木へ歩む。
桃怪「例えば私は鎌使いなんだけど、全身が鎌ってわけではないでしょ」。
桃怪「ただ、鎌の狩り方をそのまま体に教え、鎌という嘘を植え付けると、、」
木に何かが通りすぎる。
そのまま遅れて木が横一文字に割れ、倒される。
桃怪「中々の蹴り技をお見舞いできるわけ」。
カイ(イメージか。そうは言ってもイメージのしようがないからね)。
桃怪「もうちょい分かりやすく話すわね。とある学者がアヒルの嘴に毛皮がある卵を産む子犬程の剥製を見たの」。
「学者はそいつをどの類にも当てはまらないから模造品だと思ってたんだけどふと調べてみるとカモノハシっていう実在する動物だったのよ」。
桃怪「要するに理屈を使いすぎて行動できないよりも起こったことをいち早く繋げるほうがいいってことよ」。
その時カイの脳内に2人が過っていた。
カイ(そうか。理屈に関してはトラがいる。直感でも理解してくれるグチがいる。そして俺は仲間を信じ、繋げる役割を担うんだ)
カイは立ち上がる。
カイ「桃怪。俺一度仲間に伝えてみるわ」。
桃怪「幸運を祈るわ」。
こうして桃怪は影が溶けるように消えたのだった。




