holiday 第百二十二話 農民がもつもの
フレックサー「ところで。カイはタナカと任務に行ってもらいたい」。
フレックサー「こやつは水の位をもつ我らが誇る最強兵器。その秘訣を学び、自分のものに吸収してみせなさい」。
フレックサー「そしてトラとグチは後にカイがもらって来た情報を素に修行に励みなさい」。
フレックサー「第一、カイが無事だった場合の話だがな」。
カイ「はい!」
タナカ「オレから任務の内容は説明する。一旦現場に向かおう」。
カイは車にゆられながらタナカの話を聞く。
タナカ「今回行く平原で人を切り刻み喰う恐ろしい植物ノウミンソウが根を張っているらしい」。「こっちの国ではブッシュザリッパーとも言われてるようだな」。
カイ「タナカさんって一体どんな国にいたのですか?」
振り向かずにタナカは口を開く。
タナカ「俺の国はな吸血鬼と呼ばれる民族が暮らしているんだ。アメリカでいうアメリカ人、日本でいう日本人のようなものだな」。
「俺もその一人だぜ」。
カイ「え?もしかしたあなたって人殺し…」
タナカ「おっとすまんすまん。そりゃそう解釈するよな。正確に言うと動物や人の死肉を養分として喰っているんだ」。
カイ「所謂スカベンジャーってやつか」。
カイ「ところで、あなたはホープ・ファミリーに戻るまで何をされていたのですか?」
タナカ「それはな、、」
運転手「現場に到着しました」。
タナカ「では仕事に入ろうか」
カイ「今回はよろしくお願いします」。
タナカ「何を言っているんだ?」
タナカ「一度君の実力を見せてくれ。それで俺の本場を解禁するか決める」。
その平原の中央に人の腰ほどはあるふくらんだ蕾が見えた。
カイ(これがそのノウミンソウってやつか。今は敵意はない。このまま近づいて)
その時、カイの首皮に冷たいものが走る。それを察知したカイは後退してそれから逃れる。
カイ(なんだ今のは。何もないところから何かを出して来たぞ)。
その正体は蕾から始まり茎が伸びてその先には刃があった。
首の皮が血で滲む。
タナカ「「こいつは別の国から種として運ばれた外来種。本来はおとなしいのだが栄養不足になると蕾から刃と複眼をだすんだ」。「原産国では滅多に出さないのだがここでは向こうより気温が冷えて乾燥している。それで常に栄養不足となっているんだ」。
カイ「なるほどね。こりゃ厄介なやつだな」。




