龍仙問答
葵は修学旅行で訪れた神社はこんな感じだったかと思いながら本堂で、金髪の子供ジンと互いに胡座をかいて向き合った。
「助けてからいきなり失礼なことを聞くけど
分からないことばかりなんだけど、まず、君たちは仙人かい? それとも龍かい?」
まず、それが葵には分からない。見れば分かるだろう。はっきり答えた。
「どっちとも違う。オレたちは人間の国から来た。仙人も龍もよく分からない。教えてくれ」
ジンはしばらく思案すると、言葉を選んで返答する。
「骨持ちとして、天地の気を呼吸で取り込む所までは同じだけど、仙人は長年鍛えた宝貝で超常の力を操る。ぼくたち龍は自らの体内で養った龍理で超常の力を発揮してもらう、ここまではいい?」
「ありがとう、両方とも未熟だけど操れる」
ジンは困った表情で。
「じゃあ単純な話、どっちにつきたい? 龍理も宝貝も同時に行使出来る仙骨持ちは聞いたことが無い」
「いや、宝貝はなくしたんだ。オレの天魔夜光剣を入れたブレスレットはどっか行って、オレのそっくりさんがオレがテンマヤコウだって」
困惑した葵にジンは。
「それが普通らしい。宝貝は気が満ちると、ひと型を取るって。龍理も同じ」
「いきなりは分からない。時間をくれないか」
「いいよ」
そういう事になった。




