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六人家族が異世界に  作者: ヨガ
サンタリアー
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70

どうした?モモナーは驚きのあまり、独り言を言い始めたと会長が思ってしまった。


 そして、モモナーの独り言がまだ続く。


(え?まあ……確かに長年に渡ると、その後どうなったのかわかるはずもないか……)


 モモナーは会長の様子に気付いてなく、延々と喋っている。そのため、「モモナーさん?」と会長が話しかけた。


 「あ、ああ!ごめん……」(確かに細かいことは気にしないでおこう)


 ずっとわけがわからないことを言っているモモナーに、会長は少し眉に皺を寄せた。不機嫌な様子。


 モモナーはあははと笑い声で誤魔化し、続いてわざとらしい咳払いをした。


 「コホン!とにかく、気にしないでください。」


 「はあ……」


「んで、情報屋だったら、私はね、いくつか聞きたいことがあります。」モモナーは言いながら、数えているように自分の指を一つ一つ折れて小指までに止まった。


 「四つあります。」


 「ほうほう……それは?」


 「まず、一つ目は――」モモナーはとても真剣な顔で言う。


 「仕事、紹介してくれます?」


 えっ?と会長は一瞬呆れた声を出しそうなところ、自分の口水にむせてしまった。


 「コホ、コホ、コホ!」


 「大丈夫?」


 まだコホコホとむせている会長は少しの時間をかけて、落ち着いた。


 「ああ、大丈夫……」


真面目な顔で言っているから、何かと思えば……


 「大事なことですよ。」まるで心が読めるように言ったモモナー。


「え、ええ。それはそうだが……」会長は少しどもってから、口調を元に戻す、


「うん。まあ、その辺は何個もあるので、まとめてから渡そう。」と返事した。


 「あ、クエストじゃないですよ。」


 「ええ。わかってる。君は、“古い情報”を知っているからな。」


 少しの沈黙。


そして、モモナーの口角にわずかに吊り上げているように見える。意味が通じ合っているのだ。


「あ!でも、仕事を紹介する代わりに、ギルドのクエストもこなしてほしい。何せ、人手不足でね。」会長は肩をすくめながら言う。


 モモナーは一度ギルドの人員を見まわして、確かめてみた。


 「メンバーはこれだけではありませんよね?」


 「もちろんだ。あと五人くらいいるだろう……でも、見ての通り、全員クエストに派遣させていたし、俺を含めても総数8人だ。どうしても人が足りない。」


 会長の話を聞いて、モモナーは納得して頷いた。


 「なるほどね。なら、構いませんよ。」


 「それは助かる。それで、二つ目は?」


 モモナーは一回口を開けて、何を言いたそうなところ、口を閉じた。迷いが生じて、話すのをやめた。


 (ちょっと順番を変えよう……)


 「……二つ目のことは場合によって三つ目と繋がります。」


 「ほう」と会長は相槌を打った。


モモナーが数秒の時間を置いて、話す。


 「魔法のこと……会長さんはどこまで知っていますか?」


 「魔法……?」と会長はモモナーの顔色を窺って、「常識範囲内なら――とかそういうことが聞きたいわけじゃなさぞうだな。」と言った。


 「はい。よくわかっていらっしゃいますね。」


 自分が当たったことに会長はふんと自慢げに笑ったが、その次に言った内容は自信満々な口調とは全く相応しくなかった。


 「だが残念。そういう学術の研究は専門外だ。」


 一秒。


 二秒。


 モモナーは「はは」と失笑した。


「そうですか。誠実に教えてくれてありがとう。」


「普通のことだ。」


 「そうですよね。こう言うのが普通ですよね。」モモナーは昔のことを思い出したように、はあと疲れた感じに嘆いた。


 「では、俺が知らないから、その三つ目は聞かなくていいのかな?」


 「いいや。一応聞きたい。」


 会長は「どうぞ」というポーズを取った。モモナーは深呼吸してから聞いた。


 「『天界』、というところがわかります?」


 「『天界』?さあ、知らん――」と会長の言葉は途中で、カタという音で断たれた。


 音の方向はローランやティラエスの三人がいるところだった。どうやらすでにチェックし終わったであろう、気絶しているサティマは普通に寝そべて、ティラエスだけが立ったままだった。


ローランが椅子を座っていて、会長とモモナーの方に注目している。


ローランとティラエスは、二人の会話が終わっているのを待っているようだ。


「その話は……君は後でアイツに聞こう。」


 「ええ。わかります。」


 会話を聞いて、うっかり反応を出していただろう……これだから未熟ものは……と会長は苦笑いをした。


 「では、最後の四つ目は?」


 モモナーは、(体感では)かなりの時間を使って、やっと心を決めたようだ。


 彼女はわかる。この言葉を口に出した瞬間、この名前を口に出した瞬間、会長は“正式な情報屋”だったら、顔色が絶対変わるであろう。


 もしかしたら、すぐに手を出すかもしれない。


 会長の実力はラーリーとの戦いで、すでに実力の一角が窺える。だから、モモナーは心の準備をしている。


心を、“切り替える”必要があるかもしれない。


 「会長さんは――」モモナーは手を空中に浮く。この動きには少々不自然だが、会長はあまり気に留めていない。


 だが、モモナーの次の話で、その動きの意味がわかった。


ああ、それは構えだったんだ、と。


 「『グリン』という人、わかります?」


 会長は最初目を見開いて驚いたが、すぐ鋭い目つきになった。目力だけでモモナーを貫きたいように見つめている。


 会長が「……モモナーさんは、その人とはどういうお関係で?」と言いながら、少し距離を離れた。


 モモナーは、手を置いていない。ただ固唾を飲み込む。


 「……兄妹です。」


 スッ。


 (頼むよ!)


 パン、タン、ザザザ……


 早くて強い一撃。瞬く間よりの短い刹那、モモナーは冒険者協会の外にぶっ飛ばされた。


彼女は受け身をして、何回も回転して、やっとブレーキをかけたように砂地の上に立てられる。


 「はぁ……はぁ……」


 「もう一度聞こう。」会長は冒険者協会の入り口に立つ。


 「モモナーさんは、『賞金首のグリン』と、どういう関係だ?」

今日は、台湾にとって大事な日です!

では!

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