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パタッと、とあるものが地面に転がり、井上凜はどこか切ない表情でそのものを拾って、モモナーに渡した。
生温い感触が少々気持ち悪く感じるが、井上凜にもっと感じたのが悲しみだった。モモナーもどことなく同じ感じである。
「……これで、全部だ。」そして、さっきまで運び屋として頑張っていたリンディは不機嫌な顔で言った。マントを後ろに振って、空から緩く地面についた。
リンディの話を聞いて、モモナーは無言で頷き、渡したものを最後の部分が欠けている死体にくっついた。
死体は、ツリーセの死体だ。
ものをくっつく前に、モモナーは目を閉じて、数秒後、「接合」と言った。
この言葉が出た瞬間、モモナーの手に持った最後の部分は死体と融合されたように、ぐにょぐにょと粘着し、結ばれた。
おかしい現象であったが、聞くまでもないきっと魔法であろうと、井上凜と井上桃花二人は特に騒いでいなかった。
そして、モモナーによって整えたその身体、今はまるでただ眠っているように目を閉じている。
しかし、元気を表した赤らめの頬に青白い色になっていき、一つの事実だけ伝わっている。再びその事実を認識するたび、心がより一層重くなる。
この3(+1)人は心が通じ合っているように、死体が完璧にくっつくまで、喋らなかった。黙々とできることをやっていた。
完璧にできた後、もっとも近くにいたモモナーは、手の甲で軽く死体の顔を触れ、目に哀しみの感情が溢れ出している。
もしかしたら、あの時、アタシはすでに私情にのまれたかもしれない……ごめんね。坊や。君を助けられなくて。
しばらくの間、沈黙が続いていた。
すると、まるで感傷の雰囲気を吹っ切れるために、リンディはここで言った。
「……もういいだろう。今、お前らしかいないから、一応伝えておく――」
またパタと、リンディが一つのものを二人の近くに投げた。
それは折れた手――もっと正しい表現で言うと、手みたいなもの――義手である。
「――これ、アイツのものだ……俺は運んだ時に確認した。アイツはちゃんと死んでいる――」
――頭が枝にぶっささてな、と。
リンディの話を聞いて、井上凜は少し眉をひそめた。直接見たわけではないが、人の死に様を聞いただけでも後ろめたさが感じる。
モモナーも同じ表情だが、彼女は逆に想像してしまった。
あの子も裂け目の下に何回も観察したな。きっと、戦っていた時、自分の最善策を考えていただろう……
「それで……このものはお前らに任せた。もう俺に用はないだろう。俺は……もう自分の仲間を探さねば。」とリンディはそう言うや否や、二人の返事も聞かず、ただちに空へ飛んで、離れた。
「ちょっ……!」また話が――井上凜がこの言葉を口にした時、リンディはすでに遠くへ飛んで行った。
だが、一瞬だが……リンディが空を飛ぶ前に、井上凜が見えた。あの人離れの顔に、悲しみの感情が出ている瞬間を。
「その方がいいかな……あの子はたぶん、自分なりに頑張っていると思う。」とモモナーが言った。
「でも……」
「死体を運んだ後、すぐに立ち去ったが、きっとここに残る目的は元々これだったでしょう……むしろ、手伝ってくれることに感謝した方がいいかな。」
「それは、何となくわかりますが……」少し歪だが、根は悪い奴じゃないと井上凜が何となくわかっている。
「ですが、違います。私はどんな事情が起こったのか、聞きたかったです。」井上凜は色々聞きたいことがあった。
あの人の正体とか、どうして飛ばされたとか、離れた後、何が起こったのか……色んな疑問が頭からよぎっている。これは一種の現実逃避である。考えることによって、自分の気持ちを抑える。
「なるほど……ですが、やはり答えてくれないと思います。それはきっと、『ここに残らない理由』と同じだったでしょう。」
ここに残らない理由……?
「モモナーさんは……その理由を知っていますか?」
「まあ……アタシはテレパシーを盗聴した“張本人”ですから。」
『ちょっと!言わないでよ!せっかく理由の部分をうやむやにしたんだから、兄さんに言わないで!』
大丈夫だよ。君の兄さんは、理由を詮索するより、きっとアタシが「伝えたいこと」に気付いている。
そういえば、ツリーセも言ったが……と井上凜はぶつぶつと呟いた後、瞬く間もない時間が経って、すぐ一つのことを確認した。
「フロンさん?」返事がない。
ちゃんと聞いていると言っていたが、全く返事もないということは……いないだろう。
内心では少しフロンに失望した井上凜だが、逆に好都合だと思っている。
なぜなら、井上凜のこの質問はもしフロンに聞かれたら、必ず聞き返されるだろう。
「……モモナーさんは、本当に『モモナー』さんですか?」
ほらね。
『え……どういうこと?』
少し話がわからないかもしれませんが、
第38話、井上桃花は本当は理由を言っていません。
彼女は自分が知っていたという事実を伝えただけです。
内容をちゃんと伝えていません。
あそこの詳しい内容は読者様に知られるように書いた表現です。
なので、認めます!
あそこはちょっとした叙述トリックを使いました!




