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令和の乱  作者: 岡田一本杉
関西
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情報回収

自治体連合は、中国軍の傀儡である、東京の中央政府を落とすことを最終目標にしていたが、その防御を固める第1師団には、装備や供給面で、まだ有利な立場になっていなかった。第1師団の陸上装備も大きいが、横須賀の海上自衛隊が艦上攻撃をしてくると、地上部隊は壊滅的な打撃を受ける。

エネルギーや物資の供給面の不安を取り除くために、関西を先に攻略する方針となった。

ただ、偵察衛星をこちらが抑えたので、関西の第3師団の部隊移動はカモフラージュを多用し、正確な配置が分からない。そこで、第3師団内の協力者を探し出し、スパイを依頼し、配置情報を入手しようとした。

ある協力者が配置情報の取得に成功し、渡したいと連絡があった。

自治体連合軍と、第3師団は、滋賀と岐阜の県堺の関ヶ原を挟んで部隊を集結しつつあり、現場の自衛官は現場を離れることが出来ない。

偵察衛星制御装置の奪取で、私のことが、32連隊から第10旅団へ紹介され、私は10旅団の現地の司令官より、その協力者に接触し、配置情報をもらってくることを依頼された。

「純粋に、書類をもらってくるだけです」

その司令官は言った。前回の作戦が、内部のスパイのあぶり出しも兼ねていたことを知って、今回はそういうことはないと保証した。

私は特に断る理由もなく、引き受けた。

両軍が県境で対峙しているといっても、少し離れた小さな裏道では普通に地元の人は行き来していた。

私は、原チャリを借りると、待ち合わせ場所へ向かった。

待ち合わせ場所は先方の指定により奥琵琶湖の菅浦集落だ。そこの旅館だった。

長浜辺りで、琵琶湖に出て、湖岸を北上した。奥琵琶湖の湖岸に面した道を、突き出た半島沿いにうねうね進んでいると、がけ崩れで道が塞がっていた。この辺りは道が少なく、逆に別のルートを通るとかなり遠回りになるので、原チャリを置き、歩いていくことにした。

ガードレールを乗り越え、道の外側の急斜面へ出た。崩れた土砂が山積みになり、道だけでなく、かなり広範囲に渡って行く手を塞いでいた。

道はかなり先の方は続きが見えたが、そこまでは全くどこにあるか分からないほどだった。私はその急斜面上の土砂の上をゆっくり、道の続きの方へ進んだ。

グラッ、ガサッ。

足元の地面が崩れ、一気に体のバランスを崩し、体が中に浮いた。背中から落ちているというのが分かり、次の瞬間、背中全体に激痛が走った。同時に、頭も打ち、頭蓋骨の中で脳がグラグラ揺れた気がした。そして、気を失った。


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