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暗黒の狂艶・深淵より出る者 3

「い、いっ、痛い。離しなさい! 」

「よし、離すわ」

 言うや否やミメントを仰向けの状態に地べたに叩きつける。そして側に屈み込み、今度は彼女の首根っこを掴み持ち上げる。

「どうした? 怯えているのか? 散々でかい口叩いていた割に意外とメンタル弱いな、お前」

「ああっ、いや、お願い、許してください・・」

 すでに涙目のミメント・モーライである。

「はぁ? あれだけ好き放題やりまくっておいて許してだと? ふざけんな! たっぷりといたぶりまくってやるから覚悟しておけ」

カーラ、手に"気"を集中させ、それを横たわっているミメントの頭部の横ギリギリのあたりに叩きこむ。轟音とともに抉れる地面。

 一瞬目を瞑るが怯えつつ、横目でそれを見る。

「今のはわざと外した。なぜか分かるか? それはあらかじめ威力を見せつけ、恐怖心を倍増させるためだ」

「うっ・・ううっ・・。いっそ一思いに殺せばいいじゃない・・。なんなのよ、この変態! きちがい! サディスト! 」

「いや、一思いだと詰まらんし。じわじわと嬲った方が楽しいからなー」 

 そう言いつつ、ミメントの片腕の上部を踏みつけぐりぐりとにじるカーラ。

「いいねえ、その怯えきった表情。サイコーだわ! 」

「ああっ・・今のは嘘です・・。殺されるのは嫌・・」

 踏んでいる足に力を入れるカーラ。

「痛っ! 」

そして・・ミメントは下腹部より暖かい物が放出されるのを感じるのだった。「ふむ、漏らしたか・・」

 カーラ足を退け、ミメントを無理やり立たせる。そして、いきなりその唇にディープなキスをかました。突然のことに驚くミメント。それでも抵抗しようとするのは本能の成せる業か。カーラ構わず、今度は耳を軽く咬み、吐息を吹き掛ける。

「な、何をするの? わたくしはそちらの趣味はございませんから。およしなさい、この色情狂! 」

「まあそう言うな、それならそっちに目覚めさせてやるから。うひひ」

 そう言いつつ、ミメントを片手で腰を抱きもう片方の手で豊満な胸を弄るのだった。

「こんなに固くしておいてよく言うぜ」

「あっ・・い、いゃ・・嫌だってば・・」


(・・はあ、やはりこのパターンか・・)「気まずいから席外させてもらうわ・・」

 溜息つきつつ、その場を去ろうとするマノン。

「あ、待って私も」

 急ぎ後を追うレイミ。

(そうだ、フイリン置いてきちゃったけど・・まあいいか)


 ミメントを押し倒し、胸をはだけさせ、その指と舌で豊満な乳房を舐りまくる。

「生意気にいい乳させてんじゃねえよ。こいつめ~」

 最早抵抗することを諦めたか、しかし、必死で声を出すまいとしていてもどうしても漏れてしまう。

「ん、んんっ、んひっ・・」

「何我慢しているんだ、遠慮しなくていいんだよ、ほら」

 やがて指は下腹部の方に降りていくのであった。そして行き着く先には・・。

「んあっっ! 」

 とうとう我慢ができず、声を立てる。胸を合わせたままキスをかます。卑猥に舌を吸い合う。夜のとばりの中、二人の嬌声がこだまする。

「あっ・・ああああっ、もうダメッ! 」

 行き果てる射干玉(ぬばたま)の魔女――――。

  

「はあ・・、何かまだ頭くらくらしてる・・」

 とりあえず目覚めたものの、まだ半分夢心地ぼいフイリン。が、すぐに異変に気付く。

「え?!何これ? 何で私こんな変な恰好しているの? それに眼鏡どっか行っちゃっているし」

 すぐ近くでカーラとミメントが組んず解れつしているが、ぼーっと霞んでよく見えないでいる。

「そういえば何か変な女の人に会ってそれから・・」「ああ、そうだ、亡くなったはずのお母様が出てきたんだ・・、そして・・」

「おう、フイリン、大丈夫か? ちゃんと目ぇ覚めたか? 」

 いつの間にかカーラが側に来ていた。ようやく事を終えたようで脱いだ服を着直している。

「あのー私は・・、その何か、カーラさんたちにとんでもない事してしまったみたいで・・、ごめんなさい」

 深々と頭を下げるフイリン。まだ何やらドロドロとしたものが脳裏に渦巻いている感じだった。

「ああ、気にしなくていいって。ぜーんぶこいつが悪いんだから」

 そう言うとカーラ、果てて倒れているミメントを小突く。

「ああっ、嫌ッ、何をするの? 」

「ええい、うるさい。フイリン、こいつを好きにいたぶってもいいぞ。例えばこいつの〇〇〇にそのスタッフぶっ込むとか」

「・・・いや、そう言われても困りますし・・。正直私の母様の思い出を踏みにじった貴方を許せない思いもあるけれど・・、カーラさんが充分罰与えたみたいですし・・」

「そうか。ならとりあえずこれ位にしておいてやる。フイリンに感謝しておけ」

 そう言うとミメントをその場に放置し立ち去っていく。が、フイリンはまだ何か言いたそうにそこに居る。

「ええと、その、貴方、私の眼鏡と今まで着ていた服、返していただけませんか? 」

 

 後に残ったミメント・モーライ、捨て台詞の一つでも食らわしてやろうかと考えるが、何か言うとまた酷い目に遭わされること必至なのでそのまま立ち上がり帰ろうとする。

(カーラ・エンジェルウイッチ、この屈辱は必ず晴らしてやる。このわたくしをあのような目に・・、うっ? )

 思考が一瞬途切れる。先の快楽を思い出したか?

(何をわたくしとした事が・・。そんなあの様な者になど・・、せいぜいいい気になっていなさい。)

「ミメント・・」

 いきなり呼ばれ、はっとして振り向く。そこにはマノンが。

「マノン、何貴方? 負け犬のわたくしを嘲笑いに来たのですか? 」

「いや、別に。ただな、あいつ、カーラとは敵対せずにおいた方がいいと思うぞ」「すり寄るとか媚びるとかそういうのでなしに」「余計な世話だったかもしれないが、お前とは一応知らん仲でもないからな」

 そう言い残しマノンも去って行く。果たして彼女の胸中は如何なのか・・。二人の関連、単なる知り合いではないのであろうか?

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