9話『イケナイ秘め事』
◇◇◇◇◇◇レイテルside◇◇◇◇◇◇◇
「ならやるべきことは簡単ね!
早速…」
「寝てろなのだお前」
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早朝からミチルの言う通りにミチルに『模倣』してきたのだ。
凄く頭がいてーのだ。
『いやだぁ!私がやるわ!活躍が無いなんてそんなッ!』
『今度お前の好きな菓子盗んできてやるのだ。』
『いってら♡』
ていうかアイツほぼ二週間で信頼し過ぎじゃないのだ?
「失礼するわ、主人公さんかしら。」
「あっこんにちは!座って座って!」
んなー、主人公なのだ。本物なのだ。
……まぁ殆ど知らないのだ。
ただミチルが言ってた通りコヤツ行動力が凄い主人公なのだ。
「……でもミチルさんから会いたいなんて屋敷に押し掛けられるとは思ってなかったよ。」
「ふふ、先日は申し訳なかったわ。
あの時に見えた胸の紋章、ここの貴族様のだって本で知ってたから。
まさか貴族様に会えるとはっ、てね。」
良い感じの話し始めなのだ。
とりあえずここで主人公を沈静化させたらミチルは休めるのだ。
頑張るのだ。
…………そしたらミチルと…性癖のアレコレを……
◇◇◇◇◇
相手の欲を果たしてあげれば勝手に満足してくれるのだ。
まぁ持論だけど……
「お兄さんは元気?」
「ええ、ずっと庭を駆け回ってるわ。」
とりあえず会話を絶やさないのだ。
◇◇◇◇◇
「最近、不思議な事件が起こってるみたいだけど、ミチルさんは何か…知ってる?」
「えっ私はにぃ様とお屋敷にずっと一緒に居るから…あまり外のことは知らないの。
ごめんなさい。」
『私』は嘘は言ってないのだ、ミチルのどうこうは知らないのだ……
で…いつまで続くのだこの会話。
◇◇◇◇◇
「……」
「……」
ついに話題が無くなったのだ……
紅茶を啜るしかやることが無いのだ。
「……すみません。
ミチルさん本題に入っても良いですか?」
お、とうとう来たのだ。
明日も来る羽目になるかと思ったのだ。
「……ミチルさん。
僕は前世を覚えています。
そして前世でこの世界は、『満の月末』というゲームの世界でした。」
「あら。」
バリバリに言ってるのだコイツ。
「そしてそのゲームの中で貴女は、正真正銘の『悪女』でした。」
「へー……」
「此方が資料です……」
「資料っ!?えっ?」
…えっと何々……『落月計画』
原作のミチルとアズ二人の地面を保つ為に存在する世界樹の強大な力を持つ根を支配し月を絡み落とそうとする計画……以上割愛
……
……その方法も書いてある…
「……長いわねこれ……」
あっ時計台の件も書いてあるのだ。
えっ!?両親を復活させるために学校の禁術の本を持ち出して実質、人狼ゲームさせたのだ!?えぐいことするのだ。
「……資料用意した意味は…えっと……
はい……」
「はい、じゃないでしょう?」
殺人現場に自分の指を千切って落としてたのだ!?!?
えっ!?指千切る力エグくない!?
「…………にしてもちょっと……凄いわね…」
ミチルの所業も……まぁ興味無いから最後の数ページは読まなくて良いのだ。
めちゃ長いし
…コヤツ…にしても……よくここまで『ラスボスの相手』にベラベラと言えるのだ。
頭が弱いのだ。
んな!?もしかしてメリバ厨が少数派だから警戒心が薄いのだ!?
……とととりあえず言葉で刺すのだ。
「へぇ、なるほど…随分と酷い内容だけど……
つまり貴女は、そのげぇむ?という存在を知っていて私がラスボスになることを忌避しているということね。」
……正直アイツに味方する意味は私は持ってないのだ。
いやそもそも二週間しか…関わってないし……
「はっはい!
ゲームで計画に失敗した貴女は……疎まれ怨まれ最後は兄からも捨てられて最後には牢の中に閉じ籠られてしまいます。」
……でもちょっと面白いかも……
「あら……そうなのね。でも……ふむふむ。ふふっ!」
『兄から』……なんてカプ厨からしてみると好感度の前振りにしか見えなかったのだ。
「ふふ…ほんの少し……面白いわね♪」
「えっと……あの。だから僕。
ミチルさんとアズさんを保護したいと思ってて。」
……でも、コヤツがそこまで知っているということは。
……
…弱点握ったのだ。
「ふふっ!あははっ!いったい貴方は、何処まで楽しんだの?」
「……え?」
でも正直、ミチルとコヤツなら。
コヤツの方が嫌なのだ。
見た目も、性格も、気持ちの悪い愛されに甘んじた感じの善意も。
「まさか!楽しんでないとは言わないわよね♪
少なくとも、説明出来るほどに観賞して楽しんだんでしょう?
んー♪だってそうじゃないと可笑しいじゃない?♪」
ついで我は二次創作派だからさっきの解説で初めてストーリーまともに知ったのだ。
「面白くない石ころを淡々と観賞し続けるだなんて♪
……貴方は私達の悲劇を娯楽として消費してきた。
だから、面白かったんでしょう?」
決まったのだ!!
アズミチの小説書いてて良かったのだ!
多分ミチルはこんな感じなのだ!
ここは最後は畳み掛けるのだ。
あっ机に転がって見たけど固くて痛いのだ。
「ミチルちゃっ!」
「ねぇ、私行儀悪いでしょう?」
「えっ?」
礼儀も知らず、背景も知らず、揚げ足取りで、すぐに文句を決めつけるのも人間。
でもそんな人間が嫌いな訳じゃないのだ。
「人間は見下げるのが大好きなのは分かるし、自分よりも下だから守りたくなるのも分かるわ。
それでもね。」
すぐに『可哀想』、『可哀想』騒いで保護しようとするのもなのだ。
一種の人間の習性なのも知ってるのだ、でも。
「画面越しでのうのうと笑いながら『可哀想』と言う人間に誰が助けられたいと思ったの?」
でももう手遅れな奴に、無闇に同情とか、周りの批判とかされたら。
「……【可哀想】って同情されてる奴も、勝手に同情されるのも、気持ち悪いくらいイラつくのよ。」
悲劇は、誰も助けないから生まれる癖に。
今更なんなのだ。
「……ごめん…なさい…っ」
あっ……え……
謝ったのだ?
……えっ……泣いてるのだ!?
「……私も責めすぎたみたい。
あまり気を止めないで。」
泣かれるのは想定外なのだぁ!!!
おまけ
【落月計画】
原作のミチルとアズ二人の地面を保つ為に存在する世界樹の強大な力を持つ根を支配し月を絡み落とそうとする計画。
たが、結果的に主人公によって世界の時間を止められた為に被害は最小に済んだ。
しかし、ミチルは世界樹の力を人形と自身に宿し滅亡させようと企むが主人公とアズによりその滅亡は阻止された……




