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8話『原作未収?二次創作派?』

◇◇◇◇◇◇◇◇ミチルside◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 可愛い可愛いペット(お友達)を手に入れることが出来た。

しかも『模倣』持ち、ということで原作の『ミチル』の……役割を代わりに……協力してもらおうと思ったのだけど……


「ストーリー見てないのだ。」


「えっ?見てないってどういう」


「攻略とかも一切してない勢なのだ。

あと二次創作しか見てないのだ、だから本編のミチルのトリックとか分からないのだ……」


「はぁ?」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「居たぞ捕まえろ!!」


 こんのクソゲーがぁぁ!!!

……落ち着きましょう、正常な判断こそ生存に最も有利、だけれど脳のない凡人として生き残るに大事なのは大まかさよ。


「はいはい人間哀れ哀れ…………あっ私も人間?

まぁモブだし気にしなくても良いんじゃないかしら?」


 人外は意外と人間のこと下に見る傾向がある。

それこそ『無害な小動物』には。


「やぁいやぁい雑魚~♡

えっスキル覚醒したの?ふっ♪迫害されてやんの♪。」


 そりゃあこわーい見た目の肉食動物は警戒されるわよね~。

蠱毒蠱毒~♡


「えっ?メスガキ信仰?

えっ?本当になにそれ?」


 ただ一つ文句言うなら。

サブ任務まで手を回すのは無茶が過ぎるんじゃないかしら!?


「やってられないわこれ……」


「頑張ってるのだ、すごいのだ。」


 可愛い可愛い……私の『ペット(友達)』が褒めてくるけれど……私が欲しいのはそのもふもふの体毛だけよ、献身に励みなさい。


「にぃ様の前で不気味なことしてないわよね貴女。」


 きゃわいい肉球をぷにぷにね。スライム踏ませたら罰になるかしら……多分この子には効かないわね。


「大丈夫なのだ、ちゃんとメスガキミチルやったのだ。」


「メスガキって失礼ね貴女、ヤンデレよ。」


 ケモ耳良いわね。狸姿もキャミエル姿のケモ耳どっちももふもふ。

毛糸獲れるかしらこれ。


「あー大丈夫なのだ、アイツ天然なのだ。

原作でもこうだったのだ?」


「うーん、その気はあったわね。

でも原作じゃ余裕が無かった部分が大きかったのよきっと。」


 原作ではミチル(私)と共に多くの大罪を起こしてたけど、今はしていないわ……というよりも……


「……原作軸よりも凄く早く物語進んでるんだもの…そこに今の幼いにぃ様を巻き込むわけにはいけないわ。」


 私がこの狸にミチルを演じるように命令(指示)をして、原作で大惨事を仕掛ける為に早めに大きな古びた時計台のある町に行ったところ……


『…時計台の歯車が…錆びていない……?』


 原作軸では50年前に老いた技術者が亡くなってから、どうすることも出来ず錆びきってしまい動かなくなった時計台にミチル(私)とアズ(にぃ様)は町全体に時を止める呪いをかけた…

 最終的に巻き込まれた歯車を主人公が取り替えてミチル(私)とアズ(にぃ様)の計画を破綻させる筈だったというのにも関わらず……それは10年前である今日、仕掛けることさえ出来ずに破綻していた。


「つまりあの主人公はもうそれを対策していたということ、だから無理矢理計画を早めなきゃなんだけど……

原作と違ってにぃ様は今10歳、無理に連れてって下手なことになったら嫌だもの。」


「んなーそれで二人で仕掛けてた筈の計画を一人で急ピッチで進めているのかー?

あの成り代わり主人公行動が早すぎなのだ。」


「同感ね…」


 少し…眠たいかも……


「……もう寝るのだ。

お前最近走り回ってばっかりなのだ。」


「…あら意外と心配してくれるのね。

貴女。」


「元現代人だからなのだ。

…メリバは好きなのだ、でも現実で痛々しいのは見てられないのだ。

あと単純に寝起きで私の頭が痛いせいもあるのだ。」


「待って貴女の頭痛に何の関連性があるの?」


 流石にここ最近動き過ぎてた…けれど……


「良い功績は残せてない…か。」


 死神もビビるような大惨事は起こせていない。

どうせなら原作のように、気狂った行いがしたい…かもしれない……


「お前そんなに思い悩んでたのだ……?

休むのだ、休むのだ。

心労はあまりにも良いことが無いのだ。」


「……そう…ね。

早めに手は打っときたいけど、私が限界になったらそっちの方が……あっ!!!」


「うわっどうしたのだ!」


 そうよ!なんで忘れてたの私!

簡単なことだったじゃない!!


「最初から手を打っとけばいいのよ!」


「…つまりどういうことなのだ?」


「ふふ、やっぱり私。

悪役に向いてるわね。」


 『原因』に手を打っとけばいい。


「『主人公(ミツル)』を行動不能にすれば良いのよ。」


「……そうなのか、お前早く寝るのだ。」


「真剣に聞いてないわね貴女!!」


 這い様見せてよ加糖野郎。


おまけ♡


【異世界服の構造的事情♡】


「この服の構造がわっかんねぇーのだ!!」


「あー……♪」


「両腕に肩出しなのに黒アームカバー&黒タイツの上にセーラー服モドキでどうやって森で生き残るのだ……!!! 」


「……そうよねぇ……」


「雨の日は湿気でベタベタ、生地は薄いからたまに虫に刺される。

そして破けるのだ!!!もう五回目なのだ!」


「…うんうん……」


「なのに!狸の変身解いたら必ず新品のこの服を着ているのだ!!

変身する前に着ていたのが別の服でもなのだ!」


「……凄く言いにくいのだけど……」


「それでミチルに勝手に借りてた服が消えたのだ……

すまないなのだミチル……」


「いえ、それは良いのだけど…

えっと落ち着いて聞いて頂戴ね?

……そのー…なんと言えば良いのかしら……

…その服……人間状態の貴女の毛皮なの。」


「つまりそれってはだ…」


「それ以上を言ったら自分の首を締めるわよレイテル。」


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