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49話『ぶっ壊せっ!ぶっ壊せぇぇぇぇ!!♡♡♡』次回最終話!!

◇◇◇◇◇◇◇アズside◇◇◇◇◇◇◇◇


 …ねぇ、僕…

二人で幸せに生きれたら、それで良かったのかな。


「アリスっ!此方へ!」


「兄上っ!」


 …ずっと人を本当は、殺したかったのかもしれない。

多分だけど僕ね、ずっと、復讐出来ればって…思ってたんだ。


「ビーム技ってカッコいいのだっ!!

でも絶対当たりたくないのだぁぁっ!!」


 でも、ミチル(君)を言い訳にしてたんだ。

ミチルがやりたいならって、ミチルが幸せならって…僕が、本当はやりたかった癖にね…


「…ミチル…」


 …一番、一番君を悪者にしたのはきっと…

僕なんだ。


「……!!!」


 ごめんね。ミチル。


「させませんっ!!」


 ごめん…もっと抱き締めて上げれば良かった。

もっともっと、たくさん抱き締めてあげれば良かった。


「あら?あーうん!危機的状況理解♪理解♪」


 …もっと…君と……

……ミチルっ?!!!!!!!!


「避けてッ!!ミチルっ!!」


◇◇◇◇◇◇◇ミチルside◇◇◇◇◇◇◇◇


「ミチルたんっ!!」


 あら、ビームを浴びる敵キャラってこんな気分だったのね。

意外と間が長いわ。

ん?走馬灯って言うのかしらこれ?


「ミチル!」


 射的距離はもうすぐ、一秒一秒が長いお陰か的が当てやすいわね。

えっと、持ち方はこうの方が良いかしら。

うんうん、こんな感じ。投げやすいわ。

じゃ、行くわよ♡


「いっけぇぇぇぇぇ!!!♡♡」


 ……この世界のシナリオ♡♡♡


◆◆◆◆◆◆◆…◆◆……◆


「ねぇ、だから…えいきちゃん…物語を全部書き終わった後で。」


「うんっ……」


「全部ぶん投げて読者をビビらせましょ♡♡っね!♡」


「うんっ♡♡♡」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ふふ♡綺麗に飛んで相討ちで燃え尽きたなアイツ。

流石この世界の原書、シナリオを書き換えるだけの力はあるわ。


「本って……防御アイテムだったんですね。」


「多分原作でも無いぞ全肯定してんじゃねぇのだお前。」


 ……ん?

えっと私のスキルってやっぱり【超記憶】しか無いのよね?


『とりま不老不死解除しとくね~帰って帰って。』←睡蓮

『わぁい、判断はやーい♡流石同一人物~♡』←ミチル


不老不死は解除されたものね?

……あれ?どう戦えば?


「……アイツ死んだか。」


 あっレイテル♡変なアドレナリン切れてたらぶちギレてたわよ♡

…さぁ、どうしましょうか。

うーん……変なアドレナリンのせいで思い付かない♡♡♡


「ミチル……っ!!」


 あ♡にぃ様ぁぁぁ!!!♡

わぁ好き!!!何故か久しぶりな気がする!!

でも好き!!ぎゅっしましょ!ぎゅ!!♡


「良かった……死んでない……」


 ……あっガチ目に死ぬ危機だったの私!?

てっきり流れ玉だから死なないものかと、まぁそうよね!?

ラスボスだものね!?


「ねぇ、にぃ様。」


 ……まぁでも。

死んでないならそれで良いわ。


「ミチル…」


「嘘を吐いて何が悪いの?」


 私の意見を曲げない為に。

抗えない状況から抗う為に。

 誰かをSOSから逃せる為に。

何時かの夢を覆さない為に。


 嘘を吐く罪悪感なんて無い。


「大切だから手の中に居て欲しいのは悪いことなの?」


 大切な誰かを守る為に。

覆らない理念を持つ為に。

 愛す余裕を守り抜く為に。

自分自身が壊れない為に。


 悔いも哀も必要無い。 


「狂おしい程相手の幸せを願ってるのに。

傷付けたいって思うのは、悪いことなの?」


 自身よりも幸せそうで

自身よりも望まれていて

 自身よりも幸福に咲いて

満たされているのならば


 そこに湧き出る劣等感の刃を向けたくなるのも、人間らしいでしょう?


「ねぇ…ミチルは。

そんな人間を綺麗だって思えるの?」


「人間らしい…そう思うわ♪」


 だって、私だもの。


「ぁは…は…

もう…ミチルは…泣かないんだね…」


「にぃ様も。

私の前で泣く姿、滅多に見せてくれない大馬鹿者じゃない。

拗ねてたのよ私。」


 本当はね。

私にとってこの世界はまるで桃源郷のようだった。


「でも…もう………

…ぼく…ぼくは…何も許せないよ…世界も…僕も…全部…」


「良いじゃない。

そっちの方が人間らしいわ。」


 でもきっと、それは私だけで。

苦しむ人の方がとっても多くて、前世の私(睡蓮)みたいにひねくれちゃった人だって、居るんでしょうね。


「…ミチル…を…傷付けちゃったぼくを…

…僕は…許せない…よ」


「それで良いじゃない。にぃ様。」


 世界が憎かったって、自分が嫌いでも、相手が大嫌いでも。

手を繋いで、触れ合えば、意外と忘れられるのが人間だから。


「……いつか、忘れるその時まで。

一度だって忘れることなく、指と指が触れ合える距離感で。」


 嫌いながら、恨みながら。


「お互いに傷つけ合って生きて行きましょう。」


「………ミチル。」


 意外と綺麗な世界で。


「綺麗事を言う奴を投げ飛ばして、偽善を押し付ける奴を罵倒して、分かってくれない大切な人を無視して。」


 そして、大きな道に迷ったら。


「何もかもを投げ出してぐーたら休んだら、全力で踏み出して。

その後で」


 泣き疲れて疲れ果てた過去の自分の為に!


「全力で生き抜いて行けば良いじゃない!」


 …ということで睡蓮の言質も取ったしにぃ様監禁したいわ!

さぁっ!


「……

…ミチルは…本当にミチルなの?」


「えっ…?うーん?そうねぇ。

……転生?成り代わり?」


 …どっちに当てはまるのかしらこれ?

まぁでも、これだけは間違い無いわね!


「ヤンデレブラコン悪女妹ですね、にぃ様♡」


 それが、ミチル(私)なんだもの!


「っ!……もう…なにそれ!」


 監禁キャラとしてにぃ様を監禁させて頂いて!

……あれ?監禁キャラならレイテルも監禁した方がいいかしら?


「……ミチルは本当……馬鹿だなぁ…」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「はぁ……何とか一件落着だね!!レイテルたん!」


「疲れたのだぁぁぁぁ!!

誰か腰を揉んでくれなのだ。」


「あーでも!ミチルたんとアズきゅんの問題が解決したのは大きいけど、経済を整えて…やっぱり全員をお嫁さんにするにはお金が足りない……」


「何で全員が受け入れてくれる前提なのだ。」


「取り敢えず帰ったら飢饉、伝染病、盗賊…に経済の対処を考えないと……」


「うっわお前もっと休めなのだ。」


「大丈夫!休日はちゃんと満喫してるから!

ぐへへ…やっぱりアリスたんもアリオンきゅんもレイテルたんも全員かわゆい……」


「きっも……」


「酷い……」


「でも長かったのだ。

何度狸鍋にされかけたか……」


「二人の問題は一筋縄では行かなかったね。

まぁ簡単に言えば二人だけの関係が……」


「拗れに拗れてたからなのだ。」


「間違いない。」


「……まぁでも」


「うんうん。

結局のところは。」


「人間ってそういうものだよね!」

「人間ってそういう奴なのだ。」


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