38話『家族であろうと』
◇◇◇◇◇◇◇レイテルside◇◇◇◇◇◇◇◇
「なんで…!なんでボクを棄てた!?
ずっと……!ずっと信じて…!待ってたのに……」
わぁ可哀想なのだ、でもコイツ原作ではカプも単体も大人気だったのだ。
……気に食わねぇのだ。
「どうして置いてったの……母さん……」
……絆されたら、とても可愛くて誰からも愛されるようになる。
「飽きたからなのだ。」
それなら勝手にトラウマになってもらった方が嬉しいのだ。
勝手に苦しんで、勝手に報われて、勝手に愛されて、それで良かったねぇ~って。
結局は他人事なのだ。
「っボクはお前の玩具なんかじゃない!」
「子供は親の所有物なのだ。」
「ッ…!」
どんなに本人がどう反抗しようと、どう考えようと、お前が私に影響されている時点でお前は私の所有物なのだ。
子供なんて結局
「放置しても大人になる。
踏みつけても大人になる。
嫌がることをやらせても大人になる。
愛が無くても大人になる。
植物みたいに一定の水だけやればそれだけで、勝手に成長してくれるのだ。」
「お前っ!」
人の嫌がる事をするなって言う親が子供を苦しめるなんて、最近では物語の王道の『可哀想』なのだ。
それで愛されてって、完全に可哀想を舐めてるのだ。
「それのどこが虐待なのだ?
殺してない、毎日殴ってる訳でもない、生かしてる、それなのにどこが虐待なのだ?」
まぁ倫理や感情論で答えられても困るのだ。
別に勝手に幸せになってくれればそれで良いのだ、結局は他人事なのだ。
「……お前に愛を求めた、ボクが馬鹿だった…」
「逆に愛を求められても困るのだ。
愛ってのは相手に与えられる物じゃない、相手に押し付ける物なのだ。」
親から愛されなかったを売りにして、同情を買うのは心底気に食わねぇのだ。
「だからお前を甘やかしたのだ。
餌付けして、寝かし付けて、それのどこが気に食わなかったのだ?」
確かに子供は可愛かったのだ。
でも、だから捨てるな?愛せ?
……将来救われる事が分かってる子供にそこまでの責任は持てないのだ。
「……ボクは…っ…!
貴女が…世界の全てだった…っ!
産まれてきたその時から…ずっと…ずっと……貴女に……見て欲しかった……」
「私がお前の世界でも
私の世界は……」
もうここには無いんだよ。
私の世界は
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それは死んだ瞬間?この身体に入った瞬間?
ただ
「……」
森の中、ふとそこに立って居られなくなった。
理由なんて考えられない、あるのはただ喪失感と。
「…なんで…今更なんだよ…」
当て付けのような感情だった。
「小さい時に……死にたいって……言ってたじゃん……」
過去に確かに望んだ願い。
「なのに…なんで今更なの…?」
だけど、それは叶えられなかった願いだったのに。
「なんで今更殺したんだよッ!!!!」
死にたかった、苦しかった、全部嫌いだった。
でもそれは、過去の話だった。
「せめて……ありがとうだけでも言わせろよ……神様……」
幸せだったんだよ。
友達が出来て、高校生になって、授業をサボれるようになって、そんな下らないことが確かに…幸せだったんだよ。
「なのに…なんで……今更なの……?」
死にたかった、親に要らない子だと言われて、苦しかった、自殺紛いのこともした、変な宗教の動画を見て勝手に救われてしまうぐらいに、感傷に浸っていた。
だけど、今は……幸せだったんだ。
「返して……返してよ!」
私の友達を、私の幸せを、私の人生を、私の未来を、私の願いを……
……私の過去を
「私の…お願いを叶えてくれなかった癖に……」
返してよ、神様。
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そう思った記憶が、そう願った記憶がある限り。
私は
「ごめんなのだ。
そこまでの興味はお前に無いのだ。」
「っ!!」
うわっサポーターにアタッカーが攻撃するな!なのだ!死にかけたのだ!
…いや…そりゃあ攻撃してくるのだ。
でも必殺技の風の鎌を仕掛けられたら避けて無かったら致命傷なのだ。
「!本気で殺しにかかってるのだ!?
やめるのだぁ~死んじゃうのだ~!」
……!これ推しカプどうこう言ってられないのだ!
こうなったら下手な致命傷負って拷問とかされる前に直に攻撃負って即死…するしか!?
でも!でも!痛いのはちょっと嫌なのだ!!
「考え事…キャミエル……?
ああもうっ!一緒にあの世で地獄巡りとかする…!?」
「っ死ネタは嫌いなのだ!」
心中も片割れ死亡も頑固としてお断りなのだ!!!
って地面が割れてるのだ!?
「ならあのピンク髪と水中旅行でもしてくるかい!?
生死は問わないけど…!!」
それはちょっと魅力的だけど嫌なのだぁぁぁ!!
足場ガタガタしてるのだ!?アスレチック万年運動不足な陰キャにはキツいのだ!!
……はっ!?これもしかして死んでも死にきれない奴なのだ!?下手したら死んだ後も利用される奴なのだ!?
……不老不死のバトエンはきっついのだぁぁぁぁ!!!
「頑固拒否なのだぁぁぁぁ!!!
夢は趣味じゃないのだ!!ひぎッ!…」
うぐっ!めっっっちゃ足首が痛いのだ!…もしかしてさっきの鎌…さらっと足首の健を狙われてたのだ!?
意外とコイツヤンデレ度高いっ…といよりも殺意が高いのだ!!
「逃げてばっかりじゃ卑怯だよっ……!
……いい加減自分で産み落とした命の責任ぐらいとってよっ…キャミエル……」
「……罪は知ってるのだ!!でも取りたくないのだ!!!
だって…!お前も私も所詮他人事なのだっ…!!
っあ゛っぐ…っ!!」
お腹蹴られたのだ!!凄く痛いのだ!!
そもそもサポーターとアタッカーが戦った所でサポーターが負けるに決まってるのだ!!
「そうだよ……!
皮を剥げば全員同じ!!ただ醜い肉塊だよっ!」
「…ヒっ……!」
ヤバいヤバイ!コイツ、ナイフまであるのだ!!
皮剥がされるのだ!?嫌なのだ嫌なのだ!普通にミチルに合流する前に死ぬのだ!御陀仏なのだ!!
「……でも…」
…せめて…殺すなら一瞬にしてくれなのだ!!!
拷問も死体蹴りも勘弁なのだ!!!
「……」
…あれ…殺さないのだ…?
「そんな肉塊に…ボクはずっと認められたいんだよ……」
……泣いてるのだ。
「…もう何も望まないから……お願いだからさ…一度でもいいから…
ボクだけを見てよ…母さん……」
……哀れなのだ。
でも
「……気持ち悪いのだ。
失せて勝手に幸せになってろクソガキ。」
構ってちゃんはきらいなのだ。




