24話『生きてる?!レイテル!?』
尻餅ついたのだ!いてーのだ!半身不随とか……良かったの動くのだ。
うげぇー痛いのだぁ。
「んなー、本気で打つ気じゃなかったのだ。
いてーのだ。」
「貴方っ!キャミエルたんじゃないんですか?」
?キャミエル…あっ元の名前はキャミエルだったのだ。
忘れてたのだ。
「御想像の通りなのだ。」
火薬銃、にしても初めて使ったのだ。
「どうしてっ!フィルミアくんを殺そうだなんて!」
「んな?殺そうとはしてなかったのだ。
ただ頭に銃口を当てただけなのだ。」
火薬銃でも頭に直撃させれば人を殺せる…かもとは思ったけど、所詮はノリだったのだ。
「やっぱり現代の女子高生に人を殺せないのだ。
ショックなのだ~。」
「……女子高生……!?」
一応コイツ目線初対面だったのだ。
狸姿でしか会ったことないの忘れてたのだ。
「…母さん…?…どう…して……」
で、こっちはドラゴン。
相変わらず私より可愛い顔してるのだ。
「お前が私の可愛いペットじゃなくなったからなのだ。」
「っ…!」
「……ペット?」
ただそこに居れば良かったのに。
私はそれを望んでなかったのに。
「なんでなのだ?
なんで、人間なんかになったのだ?」
縛る癖に欲張りで重くて息苦しいから。
人間の愛って大嫌いなのに。
「ボクは…っ…!」
「…悲しいのだ?」
否定されて苦しいのだ?
…理解できなくて悔しいのだ?
「なら生まれ変わればいいのだ!最初から!」
「キャミエルさんっ!!」
可哀想なのだ。
でも、人生なんてそんなもんなのだ。
「もっと善性溢れて愛の溢れる家庭に産まれて、いーこいーこされてればお前は幸せなんじゃないのだ?」
「…っ!…ちがうっ…ちがう!ボクは!」
…ならどうにもならないのだ。
「嫌なら惨めったらしく生きてろなのだ。」
生きたくない、死にたくない、それで救われるのは勝手になってて欲しいのだ。
でも他人に人生の責任を押し付けられるのは御免なのだ。
「地獄の沙汰も因果応報、自業自得。
そんな言葉で形成されてる生存なんて、勝手に捨てて勝手に拾えなのだ。」
私は一つも関係ない。
「……待って毒舌キャミエルたんも萌え…」
なに言ってるのだこの変態。
そこは「キャミエルさんの姿でそんなこと言わないで下さい」とかなのだ普通。
「気持ち悪いこと言うななのだ…」
「…特にちょっと拗れてるけどド直球に意見を言ってる素直なところが可愛いといいますか…」
「素直!?素直なのだこれ!?」
原作のキャミエル何をやってるのだ!?
未読勢だから知らねーけど!!
「あと、耳と尻尾が緊張して少し震えてる所も、強がってる狸みたいで…可愛いと思いました。」
「……別に強がってねぇのだ。」
…コイツ、少し可笑しいのだ。
「…それと、ずっとチラチラってフィルミアくんに視線を向けてる所とか、
……本当は心配してるんじゃないですか?」
ああ……そういうことか……
「……」
人を懐柔するのが趣味な人科って事なのだ。
「…弾、その銃もう入って無いんですよね。
一回撃ってから貴方は一度も僕達に銃口を向けてな…」
「なぁお前なのだ。」
こいう言う系は嫌いなのだ。
勝手に此方を悲劇にしてくる奴大っ嫌いなのだ。
「デレねぇよ?」
「チッ…残念です。」
舌打ちしたのだコイツ!舌打ちしたのだ!
なんか剣も構えてるしガチギレしてるのだ!
「戦おうとするのは止めるのだ。
柵もない崖の根っこの上じゃ、下手したら御陀仏なのだ。
お前の後ろで踞っているドラゴンもなのだ。」
「はい、でも貴方も僕も同じ条件です。
二人で戦うだなんてどうですか?」
「お前、私が最後には勝負の台をひっくり返せること理解してないのだ?」
他者のスキルがコピー出来る訳じゃない、けど鳥に化ける。空を飛べる。
その手段がある限り、私達の戦いは無駄なのだ。
「……なら一つ聞かせてください。
キャミエルさん、貴方は。」
……んなー
「フィルミアくんに何の毒を刺しました?」
やっぱり気付いてたのだ。
…あっでも私が針で刺した所が布と消毒で応急処置されてるのだ。
??なんで消毒液持ってるのだコイツ?それでも主人公なのだ?
コイツ、本当に気持ち悪いのだ。
「錯乱と幻覚系、やっぱりドラゴンは。
動かれると厄介なのだ。」
少なくとも、毒耐性の高いドラゴンはこんなもんじゃ死なない。
酷い動悸と手足の痙攣がするだけで、心臓が止まったりはしないのだ。
殺されたくねぇのだー!
「…どう…して…」
まぁ、とうのドラゴンは毒を盛った本人をすぐに殺そうなんてそこまでのメンタルは無いのが哀れなのだ。
「私が憎いのだ?」
私が一歩進めば、一歩引く、そういう所がお前らの弱さなのだ。
「私を殺したいなら殺せば良いのだ!!」
結局何の進歩も無かったのだ。
「逃げ道を全て潰して……」
もう、時間稼ぎは十分なのだ。
コイツらのおしゃべりはとても楽しかったのが惜しいのだ。
「足を射貫いて…」
んなーでもこの後に鳥になった後に矢に撃ちつかれたら一溜りもないのだ。
「好きなように、惨たらしく、殺せば良いのだ!」
…これから鳥に模倣するには高所恐怖症は流石に治さないとなのだ。
「お前の責任で!!!」
良しキメ台詞決まったのだ!
さらば諸君!
Good luck!
…あっやっぱり…空中バンジー駄目なのだぁぁぁぁ!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
おまけ!!!!
【転生者組の前世の兄妹事情】
「んなー、一人っ子なのだ。」
「あら意外。てっきり末っ子かと。」
「一人っ子のレイテルたんも、末っ子のレイテルたんもきっとどっちも最高に可愛いです!」
「ミチルは…長女っぽいのだ。」
「残念、末っ子よ。」
「へーなのだ、謎にガチャ運良さそう。」
「よく神社の神様にお参りしてたからかしら。」
「長男です!!可愛い妹と弟が居ます!!」
「下の弟妹にガチャ当てて貰って感謝したことありそう。」
「何故分かったんですか!?」
「んなー」
「ふふ!つまり!
兄の運は兄の物、私の運は私の物ってことね!!」
「ミチルたんカッコいい!
でも結果的に何も変わってない!」
「……」
「ボケようと思ったけど流石に運は奪えないから……」
「素直…!」
「お前ら普通に兄妹でも違和感ないのだ。」
「えっ?私は三人兄妹の末っ子よ?」
「僕は六人兄妹の長男です!」
「そっちじゃないのだ。」
「?」
「ただお前ら性質上、二人で兄妹は地味に剃り逢わなそうなのだ。」
(コイツらと兄妹になったら、主人公もどきが兄、ミチルが妹だとして、私は真ん中なのだ。
…夜抱き枕にされそうなのだ。)




