第七 一に集え
「アウネ。一応、君とあの親子の今後の処遇を大雑把に伝えておく。あくまで私の予想ではあるが。」
「ぜひ聞かせてほしいね。」
「まず君だが、おそらく王国に仕えることになると思う。必ずそうなるとは言えないが、かなり可能性が高い。」
「つまり?」
クロンは笑顔で告げた。
「王国直属の魔導士になる可能性大だ。」
「絶対に嫌だー!!!もう普通に生きたいんだけど!なんで新天地にまで来て魔法を研究しなきゃいけないの!」
「うるせっ...。そんな嫌なのか?」
「1日あたり20時間の労働と2時間半の睡眠。そして30分だけしか時間を使えない3食。どう思う?」
「あぁ分かったそれ以上喋るな想像させないでくれ。君の状況については事細かに記載と口述しておこう。きっちりな。」
「本当に頼んだ。」
「じゃあ、今日は休むように。あぁ、飯の心配はするな。また私が持ってこよう。動けないだろうが、今日だけは自由に過ごすといいさ。それじゃあ、私は仕事に戻らせてもらおう。」
「頑張れー。あ、あと何でもいいから本持ってきて。流石に暇すぎる。」
手を振りクロンは部屋から出て行った。こんな殺風景の部屋では何もする事なんて無かった。それに、今日はもう歩くことなんて出来ない。つまり、ベッドの上から動けない。
やる事がないので寝ることにした。心身共に擦り減らして生活してきて、まともな睡眠なんてできなかった。もう夕方ではあったけど、少しでも多く寝られる事が最上の喜びだった。私はそのまま目を瞑って、深い眠りについた。
「...ろ...お...おい。」
なんか声が聞こえて、ちょっとだけ目を開けた。二度寝したかったけど、私に向かって何か言ってるから無視する訳にはいかなかった。まだベッドに突っ伏したまま返事をした。
「はえ。あえ。どした。なんごと。」
「飯だ。あと本と...客人だ。」
私は上半身を起こし、目を擦って伸びとあくびをした。そしてクロンの方を見ると、後ろに見覚えしかない人物がいた。
「よう!久々だなアウネ?」
「・・・えっ、メビウスじゃん。お久々。」
「ははは!本当に久々だなぁ!しかもクロンもいる!3人がこうやって揃うのはいつぶりだ!?」
「お前、テンション高いな...。とりあえずアウネ。これがお前の飯だ。はよ食え。」
「あっ、うん。ありがと。いただきます。・・・うまいっ...!身に染みる...!」
「君、一体何食べて生活してたんだ?」
「乾燥した肉とカッチカチなパン。あとドライフルーツ。」
「・・・おかわりはあるからな。」
「ありがとうね。ところでクロン。なんでメビウスいるの?このギルドの関係者じゃないって聞いてたんだけど。」
「本人に聞け。」
「本人が語ってやるぜ!まぁ理由は単純!久々に2人に会える機会が生まれたから!正直、会えるようになった原因はクソいが、それはそれとしてな!ぶっちゃけ、他の奴らももっといればよかったんだがなぁ!」
「ここはギルドであって、お友達の家じゃないからな。」
「は!まぁそうだよな!そりゃそうだ!だけどよ、やっぱりまた全員で集まりてぇよなぁ!?」
「否定はしない。」
「また会えたらいいよね。どうせみんな出世してるだろうし、近況報告とか楽しみだね。」
絶賛、作品制作が楽しすぎてやめられない止まらない。誰か...俺を寝させてくれっ...!




