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無限に死ぬ私  作者: お菓子い
第三章 大潜入・秘密編
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第四十 窃盗?

 クロンは嫌なものを見たかのような顔と態度を示し、私の方を振り返ってめちゃくちゃに怒っている顔をしていた。さすがにこのままだとクロンに殺されかねないので、クロンの足から手を離し、這いずりながら拠点の方へ戻ろうとした。が、クロンの前に立っている人物がそれを逃すまいとポータルの前に立ちはだかった。

クロン 「お久しぶりですねクソ代表。お元気ですか。」

代表 「クソとはなんだクソとは。まったく失礼な奴だな。クソじゃない、アホ代表と呼べ!」

アウネ (そこなんだ...)

代表 「それで?私の目の前で伏せているこの女性は?彼女?」

クロン 「んなわけないでしょう。戦友ですよ。」

代表 「ふーん、なんだおもろくねー。いやまぁそんなことはいいや。とりあえず初めまして、そこの女性。私はこのギルドにおいて一番偉く!賢く!素晴らしい!代表のヒューゴだ。どうぞよろしく。」

アウネ 「アウネです。どうぞよろしくヒューゴさん。」

ヒューゴ 「ん?アウネ?」

アウネ 「?そうですけど...?」

ヒューゴ 「お、おぉ!この人が分断戦争で大活躍した魔法研究の先導者であるアウネかぁ!すげー初めて生で見た!めっちゃ美人じゃん!」

 ヒューゴのその言葉を聞いた瞬間、クロンと私の目が合った。そして私のやるべきことを何も言わずとも理解した。この好機を逃すわけにはいかない。

アウネ 「そういえば、クロンから色々と聞いているんですけど、なんでもお宝?を集めていらっしゃるそうですね。」

ヒューゴ 「お宝というか、遺物、聖遺物とかだな。もし良かったら特別に見せてあげようか?」

アウネ 「えぇ、いいんですか!」

ヒューゴ 「そりゃあね、せっかくこんな美しい女性がいるんだから、少しぐらいはサービスしてあげなきゃ。クロンもそれでいいだろ?」

クロン 「お好きにどうぞ。はぁ...。」

 クロンも想定外だったようだが、ここは私のトークスキルで使えそうなものを貰うしかない。出来る限り良さそうなもの巻き上げるか...。

ヒューゴ 「ここだ。ちょっと待てよ、開錠する。」

アウネ 「すごい厳重ですね...。」

ヒューゴ 「そりゃあね。とんでもない値段の物がいくつもあるから、こんぐらいにしておかないと怖いんだよねー。・・・よし開いた。さぁ、こちらへどうぞ。足元には気を付けてね。」

 私達は宝物庫みたいなところに入った。その中は明らかに高そうな物や変わった造形の武器が多々あった。その物品の数々に圧倒されたし、研究材料に使いたいぐらいの物が大量にあった。

アウネ 「すごいですね...こんな量の遺物、初めて見ましたよ。」

ヒューゴ 「そうだろ?だいぶ金かけたし、片っ端から集めたからなぁ。やはりここから見る眺めは圧巻だよ。」

クロン 「思ったよりも綺麗に陳列してるんですね。もっと適当に管理してるかと思ってました。」

ヒューゴ 「あのな...書類とか机の汚さはまぁ反論できないが、さすがにこんな高級品の物を軽々しく扱わないんだぞ?」

クロン 「取引先の重要書類を軽々しく扱わないで欲しいんですけどね。」

ヒューゴ 「いや、うん...はい...すいません...。」

クロン 「まぁいい。アウネ、使えそうなやつはあるか?」

ヒューゴ 「ん?使えそうなもの?」

アウネ「一応探してはいるけど...あ、これ使えそう。」

ヒューゴ 「いやちょ...何やってんの!?なんで漁ってる!?」

クロン 「代表。私が何の考えもなくここに戻ってくるとでも?」

ヒューゴ 「やりやがったな!こんなことのために女性を巻き込むとはなんたる外道!」

クロン 「いや...別にアウネは勝手についてきただけだから不慮の事故だ。まぁ、彼女のおかげで結果的に上手くいったから感謝しなくてはな。」

ヒューゴ 「はぁ...もういいよ...。それで?何が欲しいんだ?」

クロン 「西の国の言語を聞いて話せるようになる物。ないか?」

ヒューゴ 「・・・ある。つい最近買ったばかりのもの...。」

クロン 「よし。よこせ。あぁ、もちろん人数分な。だから...いくつ必要だ?」

アウネ 「19個。」

ヒューゴ 「・・・嘘でしょ?」

クロン 「嘘じゃない。というか、別に代表ならいいだろ。あんた、たかだか19個ぐらいたやすく買えるだろ。早よ買え。」

ヒューゴ 「・・・。」

クロン 「それにこれはいい提案だ。仮に私達が携わっている事件に、あんたが資金提供と協力をしてくれたら、きっと国王から褒美がもらえるかもな?そしたら、あんたが欲しいものをより多く手に入れることができるだろう。それにこのギルドだって、もっと立派にして、この国を代表するギルドへと転身できるだろう。こんな絶好の機会を逃すのか?代表であるあなたが?ビジネスチャンスなのに?」

ヒューゴ 「・・・やる。もうやればいいんだろ!やってやるよちくしょう!その代わりこれは約束だからな!裏切るなよ!」

クロン 「無論だ。」

ヒューゴ 「はぁ...分かった。とりあえず、今アウネさんが持ってるやつ、19個追加で注文しとくよ...。全部到着したら、お前達に渡して、使い方も教える。それでいいよな?」

クロン 「あぁ。ちなみに、到着するまでどれくらい時間がかかる?」

ヒューゴ 「そんな時間はかからん。数日で来るから、時間的な心配はいらん。」

クロン 「よし。それじゃあアウネ。やることはやったから帰るぞ。」

アウネ 「うん。ヒューゴさんありがと。おかげでいいものが見れたよ。大好き。」

ヒューゴ 「うん!また来てね!いつでも歓迎だよ!」

クロン 「チョロいな...。」

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