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無限に死ぬ私  作者: お菓子い
第二章 調査・究明編
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EX 処刑のソル

 彼はデスマウント部隊におけるクロイに次いで若い隊員である。しかし、その見た目と明るく幼い口調とは裏腹に、彼の持つ思想は極めて危険なものであり、彼が眼に見える範囲では部隊内でも言葉を慎まなければならない。そうでないと、彼に処刑されるからである。

 彼が生まれた時から持っている固有の魔法「処刑」。極めてシンプルな名称と効果を有しており、彼が犯罪だと認識した行動に罰を与えるというもの。そしてその罰とは、相手に加えた危害を自身も強制的に受けさせるというもの。相手の手をナイフで刺したのなら、自身の手にもナイフを刺すことを強制する、といったものである。

 そしてこの能力は、あまりにも戦争に効果的すぎた故に、彼には称号が与えられた。なお、彼が味方軍へ与えた被害も甚大だったので、英傑とはならなかった。

 彼は敵味方問わずして殺人を犯した者を次々に罰していった。挙句、彼は敵や味方が人を殺したという発言に対しても反応し、それを嘘や冗談とも思わず、魔法を用いて罰していった。そのせいで、彼の前で軽々しく殺人や武器などの話をすることができなくなった。

 彼の生い立ちは不明な箇所が多く、親の名前は不明で生い立ちと故郷は一部のみしか判明していない。一応、彼は貴族の家で生まれたそうだが、その後、彼は家族を全員罰したそうである。なぜそうしたのか聞いてみたが、「悪いことをしたからであり、悪いことや人が嫌がることはしてはいけない。もしそういうのを見たら、悪人を懲らしめるんだと皆から教わった。だからそうした」と言った。

 彼の家族構成は把握しきれていないが、最低彼を除き三名いたようだ。両親と兄であるが、そのどれもが彼の手によって死亡している。恐らく、彼が戦争に参加させられた要因として、周りの人間から罰せられたからであろう。しかし、彼は自身の行いを正しいと思っており、悪気もない。正義のために行っていると考えているのだろう。

 しかしながら、戦争を乗り越え、年齢も重ねて肉体的、精神的に成長した彼は、昔のような純粋さを失っている。自身の過ち、自身が見たもの、自身の思考や魔法を徐々に理解し始め、その度に悩み続けている。そのおかげは、最近ではあまり魔法を使わなくなり、魔法を使う時は極めて重大な悪が降り注いだ時であると決めているようだ。

 以前までは部隊内でも煙たがられていたが、現在はある程度の倫理観と一般知識を身に付けたため、ようやく頼りにされるような節がある。一方、まだ幼い部分もあり、食欲と運動が非常に旺盛である。最近ではメビウスと遊ぶことがお気に入りだそうで、よく肩車してもらっているのが印象的である。

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