第三十五 扉の前は
みんなで地面の土を払って地下室を探していた。あったかどうかの記憶は定かではないけど、確かあったような気がする。とりあえず手当たり次第、広範囲に手分けして探していた。
しばらくした後、ベルから何か異質なものを発見したと聞こえてきたので、そちらへ向かった。そこには煌びやかな装飾が施された、地面と平行にある扉だった。いや、扉と言えるのかも分からないものであったが、形状的に間違いなく地下室への扉だった。
ベル 「多分ですが、これが貴方の仰る通りの地下室でしょうね。そしてこれは扉の部分ですかね。ふむ、かなり頑丈そうですね。」
アウネ 「そうだね。なんかめちゃくちゃ硬そう。あとはこれを開けなきゃいけないんだけど、開けれるかな...せーの、ふんっ!・・・あぁ無理だね。鍵がかかってるのか純粋に重いのかで開かないや。」
クロン 「となると、この扉そのものを破壊するなり撤去するなりした方が良さそうだな。」
アウネ 「そうだね。でもこの中でこれを壊せるのって...クライちゃんか私かアレン、ギリギリでベルぐらい?」
アレン 「俺がやるか?焼き切れはするけど...どこまで燃え広がるのか分からないぞ?」
アウネ 「それね。私も思った。となるとクライちゃん...は、寝てるし...てか、ガンファンは?一応この子の保護者ではあるんだよね?」
クロン 「あぁ、アイツはミラベルとフローラがいるから大丈夫だろって言ったあと第二班の奴らと一緒に帰って行ったぞ。」
アウネ 「・・・後で説教だね。とりあえず、そうなると私かベルか...ベル、いけそう?」
ベル 「ふむ...いけなくはないと思いますが、かなり厳しいですね。時間がかかってしまうと思います。」
アウネ 「となると、私しかいないか。まぁいっか、んじゃまぁ、強引だけど開けまーす。天地は逆転し我が眼前にあるものは地に着くことはないであろう。重力反転。」
その瞬間、地下室の扉がガタガタ揺れた瞬間、一気に上空へ吹っ飛んでいった。そしてすぐに魔法を解除したら、扉が目の前に落ちてきた。
アウネ 「よーし。かなり強引ではあったけど開けられたね。それじゃ、中に入ろうか。・・・うわ暗。何も見えないね。」
クロン 「だがそこにランタンみたいなのないか?ほら、壁にかかってるやつだ。」
アウネ 「本当だ。これ、魔法で光るヤツの形だ。でも消えてるってことは、魔法の効果が切れたみたいだね。・・・そんなすぐに効果が切れるものじゃないと思うんだけど。たかだか数ヶ月で壊れるような代物でもないはずだし。城の中にあったのなら尚更。・・・ま、いっか。とりあえず明かりは私がやるから、足元に注意して進んでね。」
私は杖から光を放ち、地下室への階段に足をゆっくり慎重に踏み込んだ。この先に何があるのか分からなけど、とりあえず進むことにした。




