第三十三 全てを払い
アウネ 「よーし、んじゃあ早速使ってみようか。みんなー聖水は持ったかー?じゃあ投げるよ!いけー!」
以前クロンによって設置されたポイントに来た後、すぐに大量に作った聖水を箱から取り出して全員に手渡した。そしてその聖水入りの瓶を思いっきり投げた。聖水は地面に付着し、真っ黒になっていた地面が少しだけ明るい色になった。全員が適当な位置に投げているけど、ハンソンの塗料を混ぜ込んでいるため、この辺一帯は浄化ができているように見えた。
アウネ 「よし。それじゃあ、とりあえず私が地面踏んでみる。これで足が爆発したらもう無理だね。」
私は汚染されていた箇所へ慎重に足を下ろし、その地面を踏み締めた。足は爆発せず、魔力の異常もない。呪いの汚染も消えている。作戦は成功。あとはどんどんと汚染されている箇所を浄化していけばいいと思っていた。その瞬間、遠くからこちらへ迫ってくる何かがあった。汚染された地域から、四足歩行の何か。黒くて、大きくて、とてつもない魔力を持っている。
アウネ 「・・・全員、戦闘態勢。怪物が来たよ。ほんと、気付くの早すぎ。嫌になるな。」
クロン 「遠くのあれか。・・・。いや、あれだけじゃないな。もっと来ている。上空にもいるな。」
ジャン 「視認した。狙撃は可能だが...どうする?」
アウネ 「メビウス。あなたは地上の一掃をお願い。横方向にね。私は上空の奴らをやる。」
メビウス 「おう。任せやがれ。それじゃあ、全員地面に伏せな。・・・怪物のクソ野郎どもが、とっとと死にやがれ。雑多共が!!!」
アウネ 「全ての空間はここにある。それ故にあなたをこの中へ導き、永劫解き放てぬであろう。無限の亜空間。」
メビウスはその大剣を大きく横へ薙ぎ払い、その風圧だけで怪物達を斬り飛ばした。私は上空から迫る怪物を魔法によって別次元へ飛ばした。
大量に押し寄せていた敵は跡形もなくなり、これで落ち着いて作戦を続行できるようになった。なので、手早く皆で地面の浄化をしまくっていた。
クロン 「そういえばアウネ。ふと思ったんだが、君が浮遊魔法でこの瓶を良い感じにばら撒けば良かったんじゃないか?」
アウネ 「残念だったね!私は浮遊魔法を持ってないよ!」
クロン 「・・・なんでだ?あれは基本的な魔法だから割と簡単に習得できるものだろう。それに君、戦争では浮いていなかったか?」
アウネ 「あれは別世界の私。私は浮かずに地上で頑張ってたよ?」
クロン 「・・・じゃあ尚更なんで持ってないんだ?」
アウネ 「風で髪がボサボサになって面倒くさいから。」
クロン 「・・・。」




