第二十五 万物の浄化を与え
しばらくの間、私はずっと動けず、ミラベルに汚染を除去してもらっていた。魔力汚染と呪い汚染を同時に食らったせいで、めちゃくちゃ体が痛い。その間、他の人達は適当なことをしていた。
クロン 「マーカーは設置した。とりあえずこれで移動は楽になる。で、ミラベル。まだ終わらないのか?」
ミラベル 「あともう少しですね。普通の人だったら死んでるぐらい汚染されてますので、どうしてもこのぐらいはかかっちゃいます。」
クロン 「いや、別に急かしているわけじゃない。純粋に気になったんだ。人が死ぬほどの汚染はどのくらいの時間がかかるのか。」
ミラベル 「・・・正直、人生で初めてですよ。致死量の汚染を受けても生きている人を浄化するのは。私もこんなに時間がかかるとは思っていませんでした。それに...私の魔力もかなり消費するので、一日一回しかこういったことはできないでしょう。」
アウネ 「いやー悪いね。絶対に死ぬとは思ってたけど、まさかこんな風になるとは。でもまぁ、良かったね。人生初の経験ができて。」
クロン 「ミラベル。こいつはもうここに放置してもいいんじゃないか?」
アウネ 「あのすいませんでしたこれからはもうちょっと慎重に動くようにしますのでどうかこれだけは最後までやり遂げていただけないでしょうか。」
クロン 「はぁ...。」
アウネ 「そういえばジャン。遠くの方に何かあったりしない?」
ジャン 「これといって目立ったものは視認できない。しかもこの汚染のせいで視界不良だ。とりあえずこの汚染を除去しなくては何もできないだろう。」
アウネ 「やっぱりかー。まぁ一回帰ってから状況を整理しようか。」
ミラベル 「アウネさん。汚染除去できましたよ。これでもう動けるはずです。」
私は体を起こし、ようやく動けるようになった。爆発して吹き飛んだ足も再生させて、ようやく歩けるようになった。
アウネ 「ありがと。これでようやく動けるー。とりあえずみんな、今日はもう撤収するよー。それから何人かは馬車を国王のところに返してきて欲しいんだけどー。」
ゼロ 「んじゃあ手綱握ってる俺らがやっておくー。君らは早く帰ってそこを何とかしてー。」
アウネ 「ありがとー。んじゃクロン、お願いね〜。」
クロン 「あぁ。ゲートを開く。・・・よし、では全員この中へ。」
クロンが開いたゲートの中へ、馬車を返す人以外全員入り、家に帰ってきた。やっぱりゲートがあるだけで移動がかなり楽になるなー。
アウネ 「全員、玄関ホールに集合。というかさ、会議室みたいなのないのここ?」
クロン 「あるぞ?」
アウネ 「あるんだ。んじゃやっぱそこで集合して。今すぐ。」
一度、全員で話し合うことにした。今日得た情報を共有して、今後の作戦を考えることにした。ただ、こういう展開になるだろうと予想はしてたから、概ね作戦通りではあった。




