第十八 死の闘争に
次の日の朝。私が起きた時点で、クロンとメビウスは既に出立していたみたい。久々に長く寝れた事に満足しつつ、もう少し寝たいと思った。だけど、今日もやる事があるから起きることにした。
厨房に入り、使えそうな食材を漁っていた。結局はパンぐらいしかなかったし、ジャックがどんな物を使うのか分からないから、パンとコーヒーだけで朝食は済ませる事にした。
朝食を食べ終えた後、ハンソンの部屋に行くことにした。昨日渡した書類がどうなったのか知りたいから。そういう訳で、ハンソンの部屋のドアをノックした。
アウネ 「ハンソン、いるー?部屋入っていいー?」
ハンソン 「おーう。いいぜー。」
ハンソンは既に起きており、今日も忙しなく動いていた。
ハンソン 「おはよう。随分と早起きだな。7時に起きるなんて珍しいじゃないか。」
アウネ 「まぁ早くに寝たからね。このくらい当然。」
ハンソン 「前に俺の家に泊まりに来た時には全く起きなかったし起きようともしなかったのにな。」
アウネ 「あれは学会と遠出だったから疲れてたの!というかそんなことよりも、昨日の書類はどんな感じ?」
ハンソン 「既に終わっている。いくつか修正した方が良さそうな箇所があった。まぁ、あれだな。一部の人間用に直して欲しい感じだ。」
アウネ 「どれどれ...うーん。確かにそうだね。分かった。ありがとう。また修正しておくねー。あ、そういえばジャックは?」
ハンソン 「朝市に行ってる。食料品とか生活雑貨とかの買い出しだとよ。この時間帯は空いてるらしいから、今のうちにパパッと買ってくるらしい。」
アウネ 「へー。」
ハンソン 「聞きたい事がないなら俺は作業に戻らせてもらうぞ。」
アウネ 「はーい。ありがとねー。」
ハンソン 「おう。」
私はハンソンの部屋から出た。そして私のやる事が無くなった。この書類を手直ししたらやる事が無くなっちゃう。流石に暇。まだ7時半だし...。どうしよう。クロンとかもいないからなぁ。
最終的に私がやる事にしたのは竜の雨の文献探しだった。かつて私達が体験したあの戦争。そこで起きた出来事、自然災害、使われた魔法などを調べる事にした。幸いなことにこの国には超大きい図書館があり、国王の権限でほぼなんでも情報を閲覧できる。とりあえずは昼ぐらいまで図書館で情報収集することにした。
そして昼。いくつかの文献を調べ、分断戦争に関する色んなことを知る事ができた。私も戦争参加者ではあるけど、戦争地域の全域で戦った訳ではないし、そもそもあの時は戦うことに必死だったから戦争を俯瞰して考えることなんて出来なかった。だからこそ、今のような文献というのはありがたいし、こんなものを細かく分析してるのに嫌悪感を感じてしまう。




