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良い家庭を築こう
牡丹が実家から持ってきた小さなナンテンが実をつけ、クリスマスの訪れを密かに感じ始めた十二月。今日、牡丹が生まれたばかりの我が子、清鳳清鳳を連れて家に帰ってくる。牡丹とホテルに行って清鳳が生まれるまでの一年間が順調すぎて不安にもなったが、今となっては親としての責任感が芽生えていた。
十五時を過ぎた頃、家の前で止まる車のエンジン音が聞こえ、俺は玄関の扉を開ける。
「ただいま。清鳳、ここがおうちだよー」
優しい声で話しかける牡丹の腕の中で清鳳は眠っている。
「おかえり。大変だったよな。ごめんな、一緒に行けなくて」
「ううん。仕事なんだから仕方ないよ」
「ありがとな」
そう言って俺は牡丹の頬にキスをする。
「俺は今ここで宣誓する。俺と牡丹、清鳳の三人で幸せになることを。そして、どんなときも二人のことを支えて、笑いが絶えない良い家庭を築くことを」




