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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第一章 冒険の始まり

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フーシャのアーティファクト講座

「クリスちゃんから一度聞いたと思うフミャけど、アーティファクトには凄い力が込められていて、魔力と引き換えに持ってる人に不思議な力を授けてくれるフミャ。」


「みたいですよね。昨日貰ったこれも、2つの属性を宿しているって聞きました。」


 スノウはそう言って、カートリッジをフーシャに渡す。フーシャは少しの間それを観察し、再びスノウに手渡した。


「見たところ、これはαクラスのアーティファクトフミャね。アーティファクトとしては一番下の方フミャ。」


「アルファクラス?アーティファクトにも冒険者のような格付けがあるのか?」


 じっと話を聞いていたオルガが口を挟む。フーシャはうんうんと頷きながら返事をする。


「その通りフミャ!アーティファクトはその強さによって、α(アルファ)β(ベータ)γ(ガンマ)クラスに分けられるフミャ。基本的には上のランクの方が強いフミャけど、魔力の消費もドンと上がるから、一概にどれが良いとは言えないフミャ。」


「自分に合った強さのクラスを使えって事ですね。」


「そうフミャ。」


「一つ質問いいか?」


「はーい!何か気になるフミャ?」


「冒険者のランクと表記が違うが、わざわざ分けたのか?」


「フミャ……。」



 オルガの質問に、フーシャは顔を曇らせる。


「実は昔は冒険者のランクと同じで、下はFランクから、一番上はAランクで格付けされてたフミャ。ただ……。」


「ただ、何だ?」


「さっきも言った通り、アーティファクトは強ければ強い程魔力を使うフミャ。それでね、Fランクの子が上のランクになろうとして、Aランクのアーティファクトを使おうとしたフミャ。そしたら魔力を一気に吸い出されてミイラになっちゃったフミャ……。」


「そんな事があったのか……。」


 想像していたよりも恐ろしい理由に、オルガは驚愕の顔を浮かべていた。


「だから今はクラスの表示は変えてるフミャ。アーティファクトのランクは冒険者ランクには関係しないから、自分に合ったのを使えばいいフミャ。って事になったフミャ。

……最も、ランクの高いアーティファクトが使えるのは強さの証明にもなるから、やっぱり事故は毎年起こるフミャ。これは自己責任フミャ。」


「自分の強さを知るのも才能の一つって訳か。」


「そういう事フミャ。焦っちゃ駄目フミャ。二人も適度に頑張って欲しいフミャよー。」


「はい!無理しないように頑張ります!」







「二人共ちょっと待ってーー!」


 説明も終わり、二人が協会を出ようとした時、クリスが声をかけてきた。


「クリスさん!どうしたんです?」


「はいこれ。忘れ物よ、オルガさん!」


「俺が忘れ物?どういう……あっ、これは!」


 オルガが手渡された物は、冒険者証。ランクはFとなっている。


「先程依頼の削除が行われたので、これで討伐依頼は無くなりました!それで、冒険者になる気でしょ?必要になるから早速作っておいたよ!」


「これが俺の冒険者証か……!ありがとう、大切にするよ!」


「いえいえ!それじゃお疲れ様!またよろしくねー!」


 そう言ってクリスは持ち場に戻って行った。二人はその様子を見て、一緒に笑顔になった。


「頑張りましょうね、オルガさん!」


「だな、スノウ!」


 そして二人は街を散歩しながら、宿屋に帰るのであった。

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