それでも私は……
「おはようございます。オルガさん!」
「おはようスノウ。早速協会に行ってみるぞ!」
次の日の朝。部屋から出た二人は真っ先に冒険者協会に向かう。すると協会から慌ただしく人が出入りしていた。
「何かあったんですかね?」
「一応話を聞いてみるか。」
二人が入ると、クリスが慌てた様子で駆け寄ってきた。
「二人共おはよう!早速だけど、昨日のことで話があるの。来てもらっていいかな!?」
「それってもしかして!」
「ええ、ウチの冒険者達が事件の証拠を掴みましたよ!マネージャーも呼んでます!こっちこっち!」
クリスに連れられて部屋に入ると、そこにはフーシャが立っている。彼女は机の書類を見て、深刻そうな顔をしていた。
「お二人を連れてきました!」
「……ご苦労さまフミャ。一度下がってもらっていいフミャか?」
「は、はい。」
クリスを下がらせ、彼女はスノウ達に話しかけた。
「夜のうちにきみ達の閉じ込められた小屋に行ってみたフミャ。そしたら見つかったフミャよ。……大量の骨と、装備品が。」
「…………。」
「二人のお陰で事件が明るみに出せたフミャ。被害者に代わって、お礼を言わせて欲しいフミャ。」
そう言ってフーシャはスノウ達に頭を下げる。二人はどう声を掛ければ良いのか分からなかった。するとフーシャは真剣な顔で二人に問いかける。
「きみ達が責任を感じる必要は無いフミャ。でもいつ死ぬか分からない、冒険者はこういう職業フミャ。それでもきみ達は、冒険者を目指すフミャか?」
それを聞いた二人は、同じように真剣な顔で応える。
「どうなるかは分かりませんが、自分で選んだ道なら後悔は無い。それが私の目指す冒険者、そして自由なんだと思ってます。だから、私はやっぱり冒険者になりたいです!」
「右に同じだ!やりたいようにやり、進みたいように進む、その結果なら後悔はしないさ。」
「そうフミャか。……それならいいフミャ!何か暗い話をしちゃってごめんなさいフミャ!」
フーシャは何かが吹っ切れたような明るい顔をして、
二人に返事をした。それを見た二人もホッとした様であった。
「お二人はこれからどうするフミャ?クエスト受けるフミャ?」
「いえ、今日はお休みです。昨日は色々大変でしたからね。」
「それじゃ、この後ちょっとだけ時間もらっていいフミャ?アーティファクトについて、説明があるフミャよ。」
「アーティファクト?昨日言ってた不思議なアイテムの事か?」
「そうそう!折角だからオルガ君も聞いてくといいフミャ!」
「ちょっ、押さないで下さい!倒れちゃいますよ!」
フーシャは二人を押して部屋に入り、椅子に二人を座らせる。そしてアーティファクトについての説明を始めた。




