↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/24

2人の日常 前半

ヴォルフとノワールは深い森の中にある屋敷で暮らしている

この屋敷には何でも屋として雇っている獣人も数名おり、各獣人ごとに部屋が与えられ、みんなそこで住んでいる

一階は2人の部屋にキッチンや事務室など、2階は資料室や研究室などがあり、3階は雇っている仲間の部屋となっている

大きい屋敷であるため、警備などを雇う事もあるが基本的にはヴォルフとノワール、そしてその仲間たちで暮らしている


仲間は2人に拾われた野良出身か、元貴族出身の者が多い

住み込みで働いている獣人はメス獣人が多く、オス獣人も少数いるが、みんな大切な群れの一員だ



この日は依頼が入ってないため、休みの日で2人は少し遅めの時間に起きたようだ

ヴォルフは体を起こし、隣で寝ているノワールを起こした

ヴォルフ「…のわ…おはよう……ねむい…」目をこすりながら

ノワール「ゔぉる…おはよう……ん……」目を瞑りかけている

白い手は黒い顔を触り、早く起きてと肩をさすった

ヴォルフ「ノワ…もう…寝ないの…僕も眠く…なっちゃうじゃん…」

ノワール「……ん…?…ヴォル…じゃあ…眠気覚ましに…ぎゅー…する…」

寝ぼけながらヴォルフを抱きしめた

白い尻尾を振り、顔を赤くしている

ヴォルフ「…ノワの匂い…あったかいけど…ちょっと恥ずかしい…」

ノワール「ヴォルもあったかい…少しだけこのままでもいいか?…」

ヴォルフ「うん………すぅ……」

起きかけてあった紅い瞳は再度閉じてしまい、眠ってしまったようだ

ノワール「ゔぉる……ねるなよ……おれまで…ん…す……ぅ……」

蒼い瞳も同じように眠気に負け、2人は抱きしめながら夢の中へと入っていった


カーテンの隙間からは明るく眩しい太陽が差しており、白い毛と黒い毛がいつもより輝いて見える

二人の寝息と毛が擦れる音だけが聞こえる部屋


普段通りの生活、自分らしくいられる日常、幸せな毎日

大好きな番と一緒にいられて、それも永遠にと続いてくれる

ずっと一緒にいて飽きない、むしろいないと不安になるほど

でもこれは悪いことではない、誰にも迷惑をかけず2人だけで愛し合い気持ちを伝える日々

2人はそう思いながら生きている


1時間後、今度はノワールが先に目を覚ましたようだ

ノワール「………いまなんじだ…っ…ん…?」

ベットの横にあるテーブルに置いてあった時計をとり、時間を確認した

ノワール「…12時……?!…ん?!…もう12時!?…寝過ぎた…」

寝過ぎてしまったことに驚きを隠せず、毛を逆立て大きい声をあげてしまった

ヴォルフはその音で目を覚まし、耳を傾けた

ヴォルフ「…ノワ…うるさい…別に今日は休みなんだから…寝過ぎてもいいじゃん……」半分寝かけながら

ノワール「休みの日でも昼まで寝るのはだめだ…健康に悪い……それに昨日は早めに寝たのに…」

ヴォルフ「…いつも…激しい夜はこのくらいまで寝ているのに…ふぁ…もうちょい寝たかった…」

目をこすりながら背伸びをしている

ノワール「激しい夜って…昨日は…しなかったし…ここまで寝るとは思わなかった…」

ヴォルフ「昨日はいつもより早めに寝たからね…長く寝るって事は疲れが溜まっていたんだと思うよ」

ノワール「うん…でも…もう昼だし流石に起きよう…」

2人はベットから起き上がり、背伸びをした


少し遅めのモーニングルーティンが始まる

起きたらまず洗面台に行き、顔を洗い歯を磨く

そして2人は尻尾が大きく毛がボサボサになりやすいため、朝のブラッシングをする

ヴォルフ「あ…毛もブラシしないと…」

ノワール「ヴォル、尻尾は俺がやろうか?」

ヴォルフ「いいの?…じゃあ僕もノワの尻尾ブラシしてあげる」

ノワール「あとで俺のも頼むよ、ヴォルの尻尾はふわふわだからな…汚れがないように美しい毛並みにしてあげないと」

黒い手は尻尾専用のブラシを取り出し、優しく愛する番の尻尾を毛並みにそるように整えてあげた

白く美しく神々しい尻尾、ノワールはこの尻尾が大好きだ

愛しき番の尻尾、感情によって動き、ずっと触りたくなる尻尾


ヴォルフは心地いいのか、耳をぴこぴこと動かしている

ヴォルフ「ノワのブラシ気持ちいい…」

ノワール「あっ…ここちょっとダマになってる…」

毛玉のところを手で丁寧にほぐしたが、数本毛が抜けてしまった

ヴォルフ「ひゃっ…?!…ぅ…もう…ノワ、無理にほぐさなくていいから…切ればいいし…」

ノワール「ごめん…痛かった?…でもヴォルの毛を切りたくないし……っ…よしっ…!これでいいかな…ブラシ終わったよ、どうだ?」

ヴォルフ「少し痛かっただけ…ありがとう、さっきよりふわふわになったよ…!次はノワの尻尾やってあげる」

綺麗に整えられた白い尻尾を振り、次はノワールのブラッシングをすることにした


大好きな番の尻尾には寝癖のようなあとがついており、ボサボサ気味だ

ノワール「うん、頼むよ、俺の尻尾を綺麗にしてくれ」

ヴォルフ「わかった、ノワの尻尾…もふもふしている…」

白い手は黒い尻尾を持ち、優しく毛並みを整えてあげた

黒く輝く美しい尻尾、ヴォルフはこの尻尾が大好きでついつい触ってしまう

大好きな番の尻尾、大きさも自分のと同じくらいで巻きつけ合う事も多い


ノワールは気持ちがいいのか、尻尾の付け根をふりふりと動かしている

ノワール「ヴォルのブラシも上手いよ、でももうちょい丁寧にしてほしいな…毛が抜けて少し痛い…」

ヴォルフ「あ、ごめん…ノワの毛、ボサボサだったらひっかかりやすいのかな…」

ボサボサしているため、ブラシに引っかかり毛が抜けてしまう

ヴォルフは丁寧にゆっくりと動かし、痛くならないようにしてあげた

ノワール「あ…それは俺が悪いな…謝らなくていいよ…」

ヴォルフ「うんん、少し強めにした僕が悪いから…っ…これでいいかな?」

ノワールの尻尾を撫で、毛並みを確認した

もふもふであったかい尻尾、ついつい触ってしまう

ノワール「ありがとう!ヴォルのブラシ気持ち良かったよ」

ヴォルフ「うん、身だしなみも整えた事だし、そろそろお昼にしよう〜!」

ノワール「お腹も減ってきたし、今日は俺が作るよ!」

ヴォルフ「僕も手伝うね、今日は何作る?」

ノワール「うーん、何にしよう?とりあえず食材を見てから決めよう」

2人はキッチンへと向かった


キッチン


ノワールは冷蔵箱を開け、中には先日仕留めた猪の肉や野菜などが入っており、肉と野菜を取り出した

『今日は野菜と肉のソテーにしよう、主食は異国の米というものにしてみようかな』

そう言いながら、棚から小さい紙袋を取り出した

この米はこの前依頼のお礼でもらったもので、どうやらこれを鍋に入れて蒸すらしい

2人は初めて見る食べ物に興味津々だ

黒い手は土鍋を取り出し、米を入れている

ノワール「これでいいのかな?」

ヴォルフ「ノワ、火にかける前に米を洗う?らしいよ」

ノワール「そうだったな、俺は米をやるから、ヴォルは肉と野菜を切ってくれ」

ヴォルフは野菜と肉を食べやすい大きさにして軽く塩を振り、味付けをした

ノワールの方は毛が入らないようにゴム手袋をつけて、蛇口から水を出し米を洗っている


このような調理をする事はあまりないので、不慣れではあるが米を研ぎ終え、コンロに火をつけ鍋を置いた

ノワール「米ってどんな味がするんだろう?ヴォルは食べたことある?」

ヴォルフ「僕も食べた事はないよ、主食はいつもパンとかパスタだし、どんな感じに仕上がるのかな」

ノワール「異国の食べ物なんて滅多に食べないからな、美味しかったらまた作ってみよう」

2人はお米が炊き上がるのを待っている間、野菜と肉を炒めた

そろそろ炊き終わり、鍋の蓋を開けた

ふっくらとしたツヤツヤのご飯が出来上がり、2人は初めて見る炊き上がった米に、とても興味があるようだ

ヴォルフ「美味しそう〜!米って蒸すとこんな感じになるんだ!」

ノワール「美味そうだな!いい匂いがするな〜」

ヴォルフ「あ、テーブル拭いとくね、あとスプーンも出したほうがいいかな?」

ノワール「フォークじゃ食べにくそうだし、スプーンもお願いするよ」

ヴォルフはテーブルを綺麗にし、フォークとスプーンをテーブルに置いた


ノワールは皿に食材を盛り付け、テーブルへと運んだ

2人は椅子に座り、食事を楽しんだ

初めて食べるお米に食感や味、風味に感激を受けた

ヴォルフ「いただきます!…ノワ、米って美味しいね!お肉との相性も抜群だね!」

ノワール「いただきます!…ん…確かに美味しいな!肉にもよく合うし、いくらでも食べれそうだ〜!」

2人は尻尾を振りながら、笑顔で雑談をしながらお昼の時間を楽しんだ


昼食を済ませた後は軽く運動のために、屋敷の外へと行き、木で出来た剣を持った

2人は日々強くなるために、剣術を鍛える事にした

ヴォルフ「ノワ、手加減はしないよ」

ノワール「こっちこそ、手加減はしない」

先に攻撃を仕掛け、ヴォルフは剣を構え攻撃を防いだ

ヴォルフ「うっ…!…ノワ、なかなかやるじゃん…でもこれはどうかな」

数十分の間、2人は剣を振い、予測しない攻撃にも対応できるように奇襲を仕掛けるが

ノワールは腕で剣を防ぎ、腕を上げ、そのままヴォルフの剣を振い落とした

ノワール「はぁ…はぁ…ヴォル…今日は俺の勝ちだな」

ヴォルフ「ノワっ…それ反則でしょ…はぁ…はぁ…腕で剣を受け止めるなんて…」

2人はかなり息を荒らして、汗で毛が濡れている

ノワール「実戦に反則もないんだから…はぁ…はぁ…」

ヴォルフ「たしかに…あの組織なら何をしてくるかわからない…はぁ…はぁ…とはいえ…腕で受け止めるのは…怪我するから…あまりしないで…はぁ…はぁ…」

ノワール「わかっているよ…はぁ…木で出来ているとはいえ…腕痛いな…」腕をさすりながら

ヴォルフ「…ほら…やっぱり痛いんじゃん…腕大丈夫…?…本物の剣だったら腕切れてたよ…」

ノワールの腕を触り、袖を捲った


腕にはサポーターのような布が巻かれており、怪我防止の対策はされていたようだ

ノワール「ちゃんと対策しているから、大丈夫だ…それに俺らは不老不死なんだから、怪我をしても再生するだろ」

ヴォルフ「そうだけど…再生しても、怪我をするノワを見たくない…僕が怪我したら心配するでしょ…」

ノワール「それは…心配するに決まっているだろ…大切なんだから…」

ヴォルフ「僕も同じ気持ちだから…でも怪我がないからよかった……無茶はしないでよ」

ノワール「無茶はしないよ、怪我しないようにちゃんと対策はするし…ヴォルの方こそ無茶はするなよ」

ヴォルフ「わかっているよ…んっ…ノワの体熱い…」

ノワールを抱きしめた

体を動かした後のせいか、いつもより熱く鼓動が早い

それに応えるように黒い手も背中に回し、優しく抱きしめた

ノワール「ヴォルも熱いよ…あとで汗洗い流そう」

ヴォルフ「うん、今日は僕がノワの体洗うね」

2人は数分間抱きしめ合い、屋敷へと戻っていった


屋敷


今日は普段使っているシャワー室ではなく、大浴場で体を流すことにした2人

ここは2人は普段は使う事はせず、たまに夕方の訓練終わりに使う程度だ

大浴場はメス獣人、オス獣人と性別で分かれているいるため、2人はメス獣人専用の大浴場に向かった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。