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闇の炎に抱かれていたのは私だけじゃなかった  作者: 黎明 あかり


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第3話 黒炎纏刃

 ととととととりあえず落ち着け僕!!

 ちがう、オレ!!


 オレのノート【漆黒の書】には本当に魔力が宿っていたのだ。

 今、証明された。間違いない。


 オレの使命は……黒川、いや、影《シャドウ》をアシストすることなんだ。


 大丈夫だ、全て把握した。

 任せろ、影《シャドウ》。オレがお前を絶対に勝たしてやる。


 ノート【漆黒の書】をしっかりと持って、対峙する2人を見据えた。


 オレは深淵の王の側近だ。

 負けるはずがない、このオレがそばにいるのだから。


 魔法が使えない魔王のため、全力でサポートをする。任せろ、影《シャドウ》……!!


 2人が飛び上がった、空へと浮き上がる。

 禍々しい色の空が2人を包む。

 影《シャドウ》は剣に、マリアは手に力を込めているようだ。


 わかっている、影《シャドウ》……あれを使うんだな!


 オレは頁を勢いよく捲った。


 これだ!!!

 影《シャドウ》とオレの声が重なる。


 それはより強い力になる!!!


『深淵よ、応えよ。闇夜を喰らいし我が眷属よ。

 この刃に宿るは、破壊の意志。終焉の理。魔王たる我が絶対の証明。

 世界を裂き、神を穿ち、全てを無へ還せ。

 終焉魔剣――《黒炎纏刃《こくえんてんじん》》!!』


 影《シャドウ》の刃が黒い炎を纏う。

 影《シャドウ》は剣を低く構えた刹那、マリアの懐へと距離を詰める。


「させないわ!

 穢れを断つ聖光よ。 この一閃に宿れ。

《セイクリッド・スラッシュ》」


 マリアが両手を前に構えれば、金色の光の粒子が斬撃を象る。


 影《シャドウ》の黒炎をまとった刃とマリアの光の斬撃がぶつかった。


 ものすごい爆風が屋上を支配し、思わず手を前に顔を防ぐ。


 どうなった!?

 影《シャドウ》は無事なのか!?


 空を見上げれば、影《シャドウ》の斬撃は金色の粒子により相殺されていた。


 影《シャドウ》の口元が大きく湾曲する。


『やるじゃないか!! 天使であり聖女であるお前の力は賞賛に値する!』


 楽しい、楽しすぎるッ!


 これこそオレの魔法が影《シャドウ》に力を与えているのだ!!


『まだだ。この程度だと思うなよ! 

 世界は終わりを恐れる。だが終焉こそ、すべての理。

 深淵よ。奈落よ。万物を喰らいし黒き炎よ。

 我が魔力を糧に、天を焼き、地を砕き、森羅万象を灰燼へ還せ。』


 空が影《シャドウ》とリンクするように暗く、暗黒を呼び寄せる。

 雲は渦を巻きながら一つの点へ吸い寄せられていく。


 その先は影《シャドウ》が高々と掲げている《終焉剣バル・ネメシス》。


 《終焉剣バル・ネメシス》は黒々とした暗黒の力を込めていく。


 すごい、すごいよ影《シャドウ》!!

 オレたちならこの世界を終わらせることができる!!


 あとは奥義を放つだけだ!!



 オレたちが新世界の神になれるんだ!!


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