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4日目(4)
教室に着いても僕達の間に流れるのは、春の日差しなんて全く感じない程に冷たい空気のままだった。
そんな僕達の異様な雰囲気を感じ取ったのか、それとも、島田さんの絵に描いた様に動きの無い笑顔のせいか、クラスメイト達は誰一人として僕達に話しかけてくる事は無く、ただ無言でこちらの様子を窺う様に目線だけを送ってきていた。
僕達がそれぞれの席に鞄をかけるのを見届けると、島田さんは僕と雫に『面貸せよ』と言わんばかりの笑顔を残して、クルッと向きを変えて先ほど入ってきたドアの方へと足を進め始める。
その島田さんの行動に、僕と雫は顔を見合わせると力なく島田さんの後ろをついて行き、先程入ってきたばかりの教室を後にした。




