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生徒会長再び

 悟と相川は急いで教室に戻っていた。

 授業と授業の間の休み時間は昼休みや放課後と違って時間が少ない。さらに、雫たちと遊んだりするとあっという間に時間が流れていく。

 今まさに次の授業に遅れそうなのだ。

「おい急げ相川!」

 悟が廊下を走りながら後ろについてくる相川に声をかけた。

「もう、精一杯」

 相川はほとんど顔色は変えないで言った。その様子を見ると全然平気そうに見えるが、本人はもう悟について行くのもきついらしい。

「能力使っていい?」

「ダメだろ!普通の人間に見られちゃダメなんだろ?」

「何かよくなってきた」

「あほか!!そんなこと言う余裕があるなら走れ!」

「はいはい」

 そう言って二人ともさらにスピードをアップさせた。

「良くないな」

 聞き覚えのある不吉な声が聞こえた。

「風間・・・」

 悟は自分たちの行先に立ちはだかっている人物の名前を呼んだ。

「やぁ久しぶりだね」

 笑みを浮かべて風間は言った。

 悟と風間がこうしてちゃんと対面したのは先日の風間が作った異空間での出来事以来だ。

「何のようだ?まさかまた雫を?」

「いやいや、廊下を走っている生徒がいれば注意するのが生徒会長である僕の役目だよ」

「それはそうだが、本当にそれだけか?」

「まぁ確かにそれだけと言ったら嘘になるね」

 ニヤリと微笑みながら風間は言った。

「何だと?」

 自然と悟の表情は険しくなった。

「まぁ今回に限っては雫ちゃんではなく君たちに用があるんだけどね」

「どういう事だ?」

「予言がまた出たんだ」

 風間から出てきた言葉に悟だけでなく相川も驚いた。

 予言とは例の予言者によって予言されたものだろう。

「どうして教えてくれるんだ?」

 悟は疑問を素直にぶつけてみた。

 悟と風間は敵対関係にある。こんなに簡単に情報を公開してくれるものだろうか。

「確かに僕たちは敵同士だ。だが、最終的な目的は一緒なんだ。提供できる情報はちゃんと提供する」

「風間・・・」

「まぁ提供しようがしまいが君らならすぐに情報は掴むんだろうけどね」

「まぁそうね」

 冗談めかして風間が言ったのに対して相川が即答した。胸を張って自信満々に言った。

 情報を得て悟たちに提供するのは相川の仕事だ。

 風間の言葉を「相川は仕事ができるからすぐに情報を得られる」と解釈すれば、相川の行動にも納得だ。

「そ、そんでその情報ってのは?」

 相川のことはスルーして悟は訊いた。

「ああ、どうやら・・・・日にちが分かったみたいだ」

「日にちって・・・まさか」

「ああ、そのまさかだ」

 そう言って風間は一拍置いて続けた。

「雫ちゃんが覚醒し暴走する可能性のある日付が分かった」

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