なんの騒ぎだ?なっ何が起きている!?
俺とビアトリスが、王宮の庭園で散策をしていると、俄に騒々しい足音が聞こえてきた。
……何だ?足音が五月蝿いな?人払いは済ませていた筈なのに。
俺は内心舌打ちすると、ビアトリスをエスコートして王宮に戻ろうとしたその時。
商人の格好をした者達が俺とビアトリスを取り囲む。
「なっ何だ!?貴様らは何者だ!?」
慌て俺は叫ぶ。
「きゃあっ!!」
ビアトリスは怯えて俺の後ろに隠れた。
「久しぶりだね、パロマ」
商人の中から出てきたのはアクタリウス王国の国王ミリアルドだった。
「……国王が率いてるなら……そうか、ならば貴様らはアクタリウス軍……血迷ったのか?アクタリウスやジャスティス公爵家が動いたら、キサラの命は無いと忠告した筈だ。俺の仕掛けた魔術式はキサラの上半身を吹き飛ばす威力を持つ爆弾魔術式だからな」
冷や汗を掻いても、俺はミリアルドを睨み付けながら言う。
「そうだね、君の合図だけでいくらでも爆弾魔術式は起動できるだろう。只し、起動できるならしてみれば良い」
ミリアルドは真っ直ぐ俺を見て言い切る。
「はっ!!……いよいよ頭がおかしくなったか!?ならば、貴様の望み通り今すぐ殺してやる!!」
馬鹿にされて俺は直ぐに指を鳴らした。
本来なら、対象者である人間が死んだ瞬間、膨大な魔力が霧散するのを俺の魔力が感じるのだが……。
今は全く何も感じない。
「そんな……まさか……有り得ない……嘘だ……」
事実に気付いて俺は頭が真っ白になる。
「連れていけ」
「「御意」」
ミリアルドの命令で俺とビアトリスは、引きずられるように捕縛され連行された。
……爆弾魔術式?……パロマが……キサラに仕掛けた?
私はパロマの言葉に絶句する。
……知らない……こんなの知らないわよ!!ゲームではなかった展開だわ!!
隣国アクタリウスが内乱を起こすのもゲームと違う!!
爆弾魔術式が作動しなかったから何がどうなってるの!?
そう言えば……キサラはアクタリウス王国とも繋がりあるわ。
……まさか……キサラが?
キサラが内乱を!?ゲームと違う!!ゲームでは魔王として覚醒したのに!!
私は連行されながら青ざめた。




