第7話 全ての決着、パプルと亜津紗
元の世界に戻った水口、橋原、マリー達。
水口はすぐさまパプルの元へ。
「パプル!!」
扉を開けて入る水口、
「プレちゃん……私は大丈夫だよ……」
パプルは水口の方を向き、答える。
「今から貴方の支えだった者を葬った者を見つける」
「私、もう知ってるの……犯人は有川亜津紗なの」
「え!?」
「大体検討ついてるでしょ?彼女の狙いが」
「まぁ……なんとなくはだけど」
「さっき、遥斗達に有川亜津紗が真の目的を話したみたいで。
私を殺す事みたいよ」
!?
「パプルを……なぜ?」
「世界の掌握だそう……」
「させない!そんな事!」
「今、遥斗君たちの世界を縮めて少し圧縮したの。
隣町とかを消して、これなら奴がバケモノになって暴れていても私は気絶しない」
「でも、パプルはいつも苦しそうに……」
「いいの、私はこの世界の管理者…もう消させはしない…」
「分かった……マリーを貴方と繋げる。
これで辛さが少し楽になるはず」
「ありがと、プレちゃん。
流石…次期管理者になる者ね」
「ふふ、パプルだけに苦しい思いはさせたくないの。
私が小さい頃から貴方を見て、育ったんだから」
「わがままお姫様みたいだけどね」
「もぅ〜言わないでよ〜」
「ふふっ……さぁ、プレちゃん……行って。
有川亜津紗を捕まえて」
「うん!マリー少しいい?」
水口はマリーに先程の事を話して承諾してもらった。
「相手は強敵だ、気をつけろよ…水口」
「うん、マリーもパプルの事をお願いね」
「ああ、任せろ」
「橋原、あれを」
水口は壁に掛けられている、虹色の剣を指差す。
「おいおい、あれを使うのか?お前には無理だろ?」
「これが私の覚悟なの!これがないと負けるから」
「ふっ、いいだろう……ほらよ」
橋原は水口に剣を渡した。
「………じゃあ行ってくるね……パプル、マリー」
「いってらっしゃい……水口、橋原」
そうして2人は転移した。
「……なぁパプル、有川亜津紗は何故こんな事をしたんだろうな」
マリーが言う。
「……本人しか分からない何かがあるのよ。
多分……それが原因なのかも……」
パプルは答える。
「まぁ、アイツの暮らしていた世界がヤバい世界だからな、何考えてるかよくわからないな」
「確かにね…………」
スゥ~。
カタカタカタ。
パプルはキーボードを叩き、何かした。
「何を打ち込んたんだ?」
「リリカの機能を停止させる情報をね」
「いや、それなら最初からやっててくれよ」
「それは!!……元仲間だから、こんな事したくなかったの。
それに機能を停止させたら、記憶の殆どが消えちゃうの……」
「何!?そんな機能なのか……」
「うん」
「でも、何故今になってやった?」
「プレちゃんが覚悟の目をしていたから、あの剣を持ったのも……あの娘なりの覚悟だと思うから」
「ふ~ん、覚悟か……いい言葉だな」
「そうだね……」
(頼んだよ……水口、橋原、そして新田遥斗達)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃
「ギギギ………」
!?
「どうしたの?リリカちゃん?」
「き、機能……停止……強制切断……停止……しま……しま……す……すすす……」
!
(クソ!まさかあの女……私を捕まえるのなら仲間を見殺しまでするのか!!!ちっ…この女はもう使えないか!)
コツコツ。
「見つけたわ……有川亜津紗!!!」
!
有川亜津紗が振り向くとそこには剣を構え、亜津紗を見つめる水口プレスが居た。
「へぇ~、あんたの上司……やるじゃない……停止させるなんてね」
「そう……罪を犯した者に加担したんだもの……操られているとはいえ、正しい判断だわ…私はパプルを悪く思わない」
「それで……私とやろってのかい?」
「ええ、貴方との決着を着ける……」
「いいのかい?私がバケモノになって暴れたら貴方の上司ちゃんは気絶死ちゃうかもよ?」
「大丈夫だから、もう対策済み……」
「へぇ~……なんかムカつくね、あんたのその余裕そうな顔……」
「ふふ、貴方こそ…窮地に追い詰められたネズミのように怯えているわよ?
チュウチュウって」
「あ?」
「来なさい……私があんたをここで!!!潰す!」
「やれるものなら殺ってみなさい!!!」
バキュン!
シュン!
バキュンバキュンバキュンバキュンバキュンバキュン。
シュン!
(速い!!!弾が当たらない!!あの女!動きに無駄がない!!)
(私は誓ったの……パプルにもう苦しい思いはさせないって!)
「はああ!!」
(くそ!斬られる!)
「はあ!」
「がっ!」
水口さんは斬りかかるかと思いきや、剣の根元で有川亜津紗の手を突き、銃を落とさせた。
「よし!」
水口は銃を回収し、距離を取る。
「ちっ!やるわね……水口プレス」
「当たり前よ、これくらいへでもないわ」
「余裕ぶっこいているけど……私はバケモノになれるのよ!!!
うがあああ!!!」
!
有川亜津紗はバケモノに変身した。
……。
(やるしかないみたいね……)
「へへへ、殺してやる!!水口プレス!!」
「やっ!」
水口はバケモノの手を攻撃をさっと避ける。
(これならやれる!!)
「やああ!!!」
!
!?
ガキン!!
水口は虹色の剣で斬りかかるが弾き返される。
(くっ!!なんて硬い!!!それに私ではこの剣をうまく使えない……)
「ザマァ!!ファイアブレス!!!」
「しまっ!!・・・ぎゃあああ!!!」
バケモノの攻撃によって水口は地面に落ちた。
ドサッ。
……。
………。
「さぁ……踏み潰してやる!!!余裕ぶっこいた愚かな犬っころ……上司が見てる前で死になさい!!!」
バケモノの足がゆっくりと倒れる水口に迫る。
……。
……。
(……私はこれまでみたいね……ちっ……悔しい…………私が強ければ……剣が弾かれるなんてなかったのだろうか………ごめんなさい……パプル……遥斗………)
「終わりだ!!!」
・・・・・・
「スクリュウエッジ!!!」
!?
「ぐわああ!!」
有川亜津紗は倒れる。
!
「水口さん!!大丈夫ですか!!」
駆けつけたのは………遥斗達だ。
「は、遥斗……くん……私……ダメだったみたい……」
「……いいえ、僕は水口さんをダメな人なんて思いませんよ。
橋原さんから聞きました、全てを」
「……」
「隠れていてください……僕と洋介、沙織、そして萌々で有川亜津紗を倒します!!!」
「う、うん……これを」
水口は虹色の剣を僕に渡した。
「・・・」
「行くぞ水口」
橋原が水口を抱きかかえ走り出した。
・・・・・・・・・・・
「やるぞみんな!!」
「ええ!」
「おう!」
「はい!」
そうして僕達はバケモノに向かって行った。
「来たわね!!!新田遥斗とその仲間ー!!!!」
バケモノの手が迫る。
「ふっ!」
全員、余裕の表情で避ける。
(当たらない!!!そんな攻撃なんて!!)
「おりゃ!!!」
「ぐっ!」
「まだまだよ!!!てりゃ〜!!!」
「ぐわあ!」
「有川亜津紗!!あんたはやりすぎなのよ!!!」
「ぎゃあああ!!!」
「……有川亜津紗…僕は、貴方が憎い……僕の大切な亜香里に手を出した……許せない!!
だから!!!」
!
遥斗は高速で移動し、バケモノの目先まで移動し
「おりゃー!!!!!!!」
「ぐわあああ!!!!」
遥斗の攻撃が直撃し、バケモノを維持できなくなった有川亜津紗が人間の姿に戻る。
「くっ……力が………くっ……また……」
「有川亜津紗……」
僕は瀕死の有川亜津紗に近づく。
「トドメを指しなさいよ!!あんたらなんか不幸に落ちなさい!!!憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!」
「あのさ……どうして憎い?自分の産まれた所が酷かったから?
仲間が居なかったから?」
「私は生涯!人を不幸にさせ続ける!!平和ボケしたバカな奴らを!!」
「そっか……」
!
「むぅ!?」
遥斗は亜津紗の顔を掴みキスをした。
(!?な、何をして!?何か流し込んで……むっ……)
ぷはぁ。
「な、何を……した…はぁはぁ…」
「橋原さんからバケモノに変身出来ない液体を飲んでもらったよ。
もうこれでバケモノにはなれない」
!?
「まさか!何故そんな事を!!」
「有川亜津紗、後で話をしようじゃないか」
!?
亜津紗の前に現れたのはパプルだった。
「パプル……」
「あんたの顔を直接また見れて良かったよ……」
「黙れ……私はあんたの顔なんか見たくない!!」
シャキン。
!
亜津紗の首元に刃が迫る。
「パプルに歯向かうな……負け犬が」
水口さんだ。
「……」
「さてと……新田遥斗とその仲間たち、よく有川亜津紗を倒してくれた。
感謝する」
「い、いえ……僕達は自分の世界を守ったまでですから」
「彼女の事は私が対応する、この世界も平和へと戻るだろう……」
「そうですか」
「あっさりしてるって思ってるのか?」
「いえ…そんなつもりは」
「これは誰にも言ってないのだけど……有川亜津紗は私の古い親友なんだ」
!?
「・・・」
「有川亜津紗が!?」
ここに居る全員が驚く。
「彼女をここまでにしたのは私も深く関わっている……まぁ、今は話さないけどね」
「何があったんですか?」
「話さないよ、それじゃあ…私は有川亜津紗を連れていく。
水口、橋原、後は頼める?」
「は、はい……お任せください」
「……行くぞ、亜津紗」
パプルは倒れる亜津紗を抱きかかえ、転移した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数年前
ある部屋にて
「なぜですか!!!彼女は優秀です!!私が保証します」
パプルは目の前に高級な椅子に座る堅苦しい男に向かって言う。
「その女があの、ゴミのような地域の者何だろ?いつ、我々の情報が盗まれるか分かったもんじゃない……もう一度言う……有川亜津紗はクビだ!」
「なぜ……なぜなんです……そこに産まれたのは運命なんです!誰も産まれる場所を選べないんです!
それでも!彼女は変わろうとしました!!数年だけですが!」
「くどい!!!」
!
「……明日、私直々に言ってなんならボコボコにしてからクビにさせてもいいんだぞ?」
!
「そ、それは」
「お前なら分かるだろ?痛い思いはしたくないだろ?」
「……わ、分かりました……私が直接言います」
廊下にて
「亜津紗、少し話があるの……いい?」
パプルは有川亜津紗に向かって言う。
「パプルさん……いや、パプル上司って言えばいいですか?」
「ふふ……どっちでもいいよ……あのね……申し訳ないんだけど……有川亜津紗ちゃん、明日からここに来なくていいよ」
「へ?来なくていい?」
「うん……分かりやすく言うと……クビだよ」
!
「な、何でですか!!私は、変わりました!!ここで色々と知って、色んな世界を!」
亜津紗は私の服の袖を掴み言う。
「ごめんなさい……私が弱いばかりに……」
「何を……」
「さよなら、有川亜津紗ちゃん」
そう言い泣きながらパプルは去っていった。
(私がクビ?……何で……何でなの?小さい頃から悪いことをしてきたけど……それでも変わろうと思ったのに……パプル……それにこの会社の奴ら……全員不幸にさせてやる!!!
あの優しい顔も、全てまやかしだった!!!……そうだ……確かバケモノのチップがあったはず……それで世界を……ふふふふふあはははは!!!!!)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パプル専用の部屋
「……ここに座って」
パプルは有川亜津紗に向かって言う。
有川亜津紗はパプルを睨んでいる。
「座りなさい!!!」
!
パプルの怒号、亜津紗は少しぴくっとして椅子に座る。
「……憎いのよね、私が……理由も述べず貴方をクビと言った事を」
「……そうよ!!あの日から私は変わったの……信じて居た人に裏切られたからね!!
だから、あんたの仲間を殺した……そしてあの会社の奴らは全員よ!!!」
「そう……ごめんなさい」
「何?今更謝って、うざいんだけど」
「私がもっと強く言えば良かった……貴方がクビになった理由は……貴方があの地域で産まれただけ……それが理由よ」
「なにそれ……そんな理由で私はクビにされたの?
あ、ありえない……」
「私は上の者に抗議したの。
強く言えば良かったけど……これ」
パプルは上に着ていた服を脱ぐと
!
「その体……何、その紫の跡……」
パプルの体に何個もの紫の跡が残っていた。
「歯向かえばこうなるの……私は、それを恐れ……反抗をやめたの……また、痛い思いをするって……」
「私を見捨てた……」
「違う!!!見捨てたくなかったの!!」
「でも!!!同じでしょ!!権力の強い奴にペコペコして…ムカつくのよ、力でどうにかしようとする奴とそれを受け入れ、言いなりになる奴が」
「……ごめんなさい……貴方には辛い思いをさせたから。
私が貴方を救うって言って、あの会社に行かせた……私の罪……」
「そうね!あんな会社なら行きたくもなかったわ!!ここであんたを殺してやる!」
「いいよ」
「え?…あんた何を……言って」
「貴方の怒り、悲しみ、後悔……全て受け入れるから。
私にぶつけて……」
パプルの顔は全てを受け入れるような顔をしていた。
「……な、何なのよ……あんた…。
き、キモいわ」
「ふふっ……変な言葉言わないでよ…少し笑っちゃったじゃん」
「あ、あんたがおかしな事言うからでしょ!」
「ねぇ、貴方に道を与える……別に断ってもいいから」
「?……何?」
「私は創造する事に長けているけど、破壊などは得意じゃないの。
貴方に破壊の方をやってもらいたいの」
「は?あんたと仕事しろってこと!?バカじゃないの!誰があんたと」
「別に断ってもいいよ、私に拒否を断る権利なんてないから…有川亜津紗ちゃんが決めていいから」
「………」
「……」
「私は、あんたを信じない……」
「そう……よね」
「でも……」
!
「私をあの空間から救ってくれた事は嘘じゃない……あの瞳、あの手…私を闇からすくい上げた……だから、一応…少しだけは…信じてあげる」
「ふふっ、そう……ありがと、亜津紗」
「だけど、あんた以外は信じない!」
「分かった、ずっと私と一緒に居ようね」
「それならいいけど」
「ふふっ」
「何笑ってるのよ」
「別に〜」
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