表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/457

森の仲間達


俺達の周辺至る所からゾンビやゾンビ狼が姿を表す!

数から見てまず逃げ切るのは不可能そうだ。


「ユーナ、ケルベロス呼べるか?」

「ここじゃ駄目だ。 木が多すぎて場所がない」


そう言うと前回同様コロポックルを呼び出す!


巨大クマが再度吠えると、周囲のゾンビが一斉に襲い掛かってきた!!

と、同時にコロポックルが森の力で敵を捕縛し始める!


しかし数が多い!!


クマに前衛達が掛かっている今、後衛達が危ねぇ!


「リリとノエルでアルト達を頼む!」


俺は素早く地面に杖をつけ魔力を流すと……『ガード』を範囲化して全員に掛ける!


アリスの矢がゾンビ達の首を跳ね飛ばし、ノエルとリリが迫るゾンビ狼からアルトやユーナ、マリアを庇う形となっていた。

後方ではボスが仲間達を叱咤する声が聞こえてくる。


よっし! ひとまず中後衛は持久戦、そしてこの危機を乗り越えるには……纏めている頭を叩く!!


「ライオン達はそのクマを速攻倒してくれ!」


既に戦っているライオン達に声を投げる。


クマから繰り出される豪腕を躱し、何度も斬りつけて入るが毛が硬くしかもゾンビな為全く動きは衰えない。

ウィルが仕掛け影からゴンズが斧を叩きつけるも、足によるカウンターで蹴飛ばされゴンズの体が転がっていく。


全体を見ながら魔法を飛ばそうとしていた俺だが……


おおっと!? あぶねー!


いきなりゾンビ狼が噛み付いてきた!

杖でぶん殴ると、それを食らいながらも綺麗に着地を決める!


え? なぜだ!? ゾンビが着地なんて……


そう思う俺の目が、その狼の瞳と合った。

その目は黒く意志と輝きを持っている。


!?  こ、こいつゾンビじゃない!!



「きゃあ!!」


突如アリスが悲鳴を上げたかと思うと、


「ちっ! ゾンビ以外にもいやがるぞ!」


ユーナが舌打ちをして、コロポックルに指示を出し始めた。


「ムササビに弓を邪魔される〜」

「リ、リスが私の! あわわ、きゃ!」


アリスとマリアがそれぞれ騒ぎ……後方から「クマが!」「狐が!」とか声が上がり始めた!!


まずい! こいつ森の主だけあって、ゾンビじゃない森の動物達にも指示を出してやがった!

こうなると敵はこの森全体だ……これは非常にまずいぜ


「ライオン! ウィル! 早く巨大クマを!」



二人の斬撃がそれぞれ決まるも巨大クマは衰えを見せない!

素早く回復魔法をゴンズに掛けて、戦線に戻すが……



「邪魔するな!」

「ていッス!」

「髪をひっぱるな!」


デニム、リリ、ノエルが苦戦しながらも戦っている声が聞こえてくる。

そして俺の目の前にも……


「ちっ! まだ諦めねーのか? アイツはもうお前達の知っているリーダーじゃねーんだぞ?」


先程の狼が立ちはだかり俺と睨み合った。



そして狼は体勢を低くすると勢いをつけて飛び上がり、そのまま鈎爪を鋭く振り下ろす!

それを手にした杖で払いのけ、空いている方の手で横っ腹を殴りつけた!


柔らかく温かい感触が伝わる。

やはりゾンビではない様だ。


殴られた狼はそのまま地面に倒れるがすぐに起き上がり低い体勢で唸り続ける。

その間にチラリと戦況を確認するがかなりよろしくない。


コロポックルがゾンビ達を押さえつけられてはいるものの、森の動物達には手を出さないらしく、続々と増える動物達に全員苦戦している。


クマやイノシシなど大きな獣はマリアが『ケージ』の魔法で抑えつけているが、猿やリス、狸といった小動物がノエル達に襲い掛かっていた。


「いたっ! オイやめろ、いたた!」

と、デニムが猿に石を投げつけられれば、


「ちょ! やめるッスよ! そこは卑怯ッス!」

リリが服の中に入り込んだリスに苦戦している。


と、再び狼が飛び込んできた!

それを横っ飛びで回避すると、


仕方ねぇな、ひとまず狼を何とかして……ライオン達を強化するか!


躱された狼は着地するなりこちらに向き直ると、再度突っ込んでこようと身構えた!


『フラッシュ』


その狼に杖を突き出して眩い閃光を放つ!


キャウン!


対峙していた狼は目をやられ、頭を振ったりしながら地面を転がった!

その間にライオンに『キープ』の魔法を掛ける。

続けてウィルとゴンズにも掛けていく!


「ライオン! クマを倒してくれ!」


ライオンは無言で頷くと剣を閃かせる!!

強化されたその体からの一撃は、一刀でクマの腕を切り落とした!

そして同様に反対側の腕をウィルが、足をゴンズが切断して、ようやくその巨体が地面に倒れ込んだ!


「はぁぁぁ!!」

「ムン!」


たおれた巨体に素早く駆け寄ると、二人の剣が重なる様に巨大クマの首を切断する!

巨大クマの断末魔、その咆哮が響き渡った!!


そして、その声が上がるやいなや動物達はワッと逃げ出し、後にはコロポックルに拘束されたゾンビ達と、マリアに拘束されたクマとイノシシが残されていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ