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壁は後日弁償しました

【ルルからの注意】

毎度おなじみ注意だぜ!


って言っても今回もソフトに軽〜くR-15(性的)って感じだ。

あからさま表現とかは無いから安心してくれ。


という訳で本篇だぜ!


「まったく!! ウィルのやつぅ~~ルルにばーーっかりデレデレしちゃってさ!!」


宿の廊下をぷんぷんしながら歩くノエル。

宿の厨房で水差しに水を足して部屋に戻るところだった。


ノエル達の部屋は二階の廊下の突き当り、その一つ前がルルとリリの部屋で、三階が男性陣となっている。

階段を上がり二階の廊下を歩いて行く。


「ちょーっとルルの下着が見えたぐらいで鼻の下伸ばしちゃってさ!! んもぅ!」


事故とはいえルルの下着を目にしたウィルはあれから固まってしまい、ほぼ上の空状態となっている。


「まぁ分かるわよ? ルルが可愛いのは認めるし、胸も大きいわよ? でもでも私だってそれなりに……」

自分の胸に手を当てる……


「うううぅ、どうせ私に胸なんてないわよ!! ウィルのバカ!!」


知らないところで理不尽にキレられるウィル。

しかしすぐに肩を落とした。



はぁ……やっぱり小さくて守りたいって感じの方がモテるのかなぁ?


廊下で立ち止まり自分の体を見て見る。

……それなりに女の子してると思うんだけどなぁ……胸以外。


……誰も見てないわよね?


廊下で少しポーズをとってみる。


こ、こうかしら?


腰をくねらせ色っぽく? 艶っぽく見つめて、


「ウィル? ほら、来てもいいのよ?」


なんちゃっ……


奥のドアが開いてマリアがこっちを見ていた。

目があった瞬間パタンとドアが閉じられる。


て…………




……ひとまず深呼吸よ? すべての道は深呼吸から始まるわ。

剣の先生もそうおっしゃってたし。

深呼吸して落ち着かなきゃ…………………………



って、



「落ち着けるかぁーーーーーーーー!!!!」


廊下の壁を思いっきり殴った!!

拳の形に凹む壁。


ああああああああああ!! み、見られた!! しかも聞かれた!!

腰くねらせて変なポーズで……しかも手には水差し持って!

名前付きでセリフまで! ……もう恥ずかしすぎて部屋に戻れないわ!!




「……無理だ、部屋には戻れない」


部屋に戻れば絶対にアリスとマリアにからかわれる。

仕方ない……今日はルルの部屋に止めてもらおう。

ベッドは余っているはずだし……一日ぐらいいいよね? 仲間だし、女の子同士だし。


私はふらふらとルル達の部屋の前に行くとノックとしようと手をあげた……ところで部屋の中から声が聞こえて来た。


「……て待て! もう1回だ! もう1回やらせろ!」

「えぇ~……仕方ないッスね。 掛けていいッスよ」


……え? 何この会話。

あの二人部屋の中でなにしてんの!?

ドアに耳を押し当てる。


「たまったぜ! 行くぞ?」

「どうぞッス!」


えええぇ!! なになになに!? 私はよろめいて後ろに下がる。


女の子二人で何してるの!?

やらせろってなに!?

掛けるって何を!?

溜まったってなんなの~~!!!



私の脳裏にルルがリリに禁断的イケナイ事をしている風景が思い浮かぶ。


ルルが……僧侶のくせにそんな人だったなんて!

そんな人にウィルは絶対渡さないわ!!


私はルル達の部屋の前から去ると自分達の部屋に大急ぎで戻る。


知られざるルルの一面……なんとかしてルルの魔の手からウィルを救わなきゃ!

その為の作戦を考えるのよノエル!



そして部屋に戻ったノエル。

しかし彼女は忘れていた、先ほど自分が廊下で何をしていたのか。


その結果……暫く二人にいじられ続け、最後には作戦の事など忘れるのであった。





ウィルは部屋に戻ってもなかなか落ち着かなかった。

原因は自分でも分かっている……ルルの事だ。


もちろんルルの事は純粋に好きであり、邪な考えで好きと言う訳ではない。

しかしウィルも成人男性でありそう言った事に興味がないわけではなかった。

勿論経験もあり、ルルにそういう想いを募らせない訳ではなかったが、彼の中でルルは尊い存在となっていた。



……頭を冷ますか


剣を持つと宿の裏手に周る。

少しだけ開けた場所となっており本来であれば馬車や荷車を置くスペースなのだが、街に客が来ない為広く空いている。

早々に宿に戻っていた為まだ日は高くお昼を回った所だ。


ウィルは鞘から剣を抜くと素振りを始める。

毎日行う日課であり、黙々と素振りをすると色々な雑念がなくなっていき思考がクリアになる。


ふぅ……こんなものか


夢中で素振りを二千回ほどすると気持ちが落ち着いているのが分かる。

そのまま続けて型の確認を行っていった。



「なかなか隙のない動きだ」


急に声を掛けられる。

そこにはウィル同様剣を携えたライオンが立っていた。


「あんたも素振りを?」

「ああ、こんな早くから籠っているとどうもな。 かと言って街に出るわけにも行くまい」


カインズから呼び出しが来るかもしれない為、宿で待機しなければならなかった。

しかしここにライオンが来たのはウィルにとって僥倖だった。

ルルの隣にいつもいるライオン。

ウィルとしては彼を超えたいと思っていた。



「丁度いい、手合わせを頼んでもいいか?」

「構わんぞ」


ライオンはウィルの前にスタスタ歩いてくると、鞘ごと剣を構える。

ウィルも剣を鞘に納めると構えを取った。


二人とも片手剣を使用する。

ただしライオンは体に合わせて少し大きめの剣となっていた。

それを上段に構え、ウィルは正眼に構える。


「ふん!!」


気合と共にライオンの剣が振り下ろされる!

力のこもった剣を受け流そうとしたが……力が強すぎて受け流せず押し込まれた!!


軽やかに二、三歩後ろに下がってやり過ごすと、そのまま突きを放つ!

その剣を下から跳ね上げられた!!

無理に引き寄せず、跳ね上げられたまま大きくバックステップで距離を取る。


ライオンは追い打ちをかけようとして足を止めた。

ウィルが剣を引き寄せ構える方が早かった為だ。


「ふむ、見事な切り替えしだな」

「お褒めに預かり光栄だ」


そして今度はウィルから仕掛けた!

大きな体では躱しずらいと考え袈裟懸けに振り下ろす!

ライオンはそれを剣で受け止めた!


そしてそのまま鍔迫り合いに持ち込むと力で押し込みウィルに体当たりして体制を崩した!

立て直そうとしたウィルだがその首に剣先が突きつけられる。


「降参だ。 やっぱり強いな」

「ふむ、いい勝負だったが、最後は俺の筋肉がものをいったな」


白く綺麗な歯をキラーンと光らせ、ポージングを取って筋肉を見せつける。

ウィルは……特に反応せず立ち上がると、


「また今度手合わせをしてくれ、あんたを超えたい」

「ふむ、まさか本人を前に超える宣言とはな。 だが、その心意気やよし! 何度でも相手になろう」


そう言って素振りを始めるライオン。



今回は諦めるが……いつか俺がルルの隣に並び立つ!


ウィルはそう決めると宿の中に戻って行ったのだった。


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