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仲間選考


ギルド内にある会議室。

それなりの広さがあり、有事の際はここで色々な対策を講じて冒険者達を指揮する。

その場所に十数組の冒険者達が集まっていた。


内容は俺の護衛の件についての説明だ。


今はそいつらに向かってララが説明を行っている所だった。

危険度や人数、期間、報酬、目的地、選考方法……ララの奴何も考えていないように見えたが、しっかり計画建てしてたんだな。

なんか行き当たりばったりかと思ったが……じゃあ、俺のこの服装も本当に真面目に考えてこれなのか?



説明するララから目を逸らすと、じーっと見つめてくる男が一人。

先程ギルド内に入るなりいきなり駆け寄ってきた男だ。


なんか……ずっと睨まれてないか?俺。

何かした覚えはないんだが……。



「ルル、良い?」

「あ? すまん。 何だ?」


いきなり名前を呼ばれてララの方へ視線を戻す。


「ルルからも何か一言お願い~。 それでみんなのやる気も変わると思うから」

「はぁ? マジかよ。 なんもかんがえてねーよ……」


いきなりの無茶ぶり。 ララは俺の耳元に口を寄せて、


「大丈夫、大丈夫~。 『魔族から守って下さいね うふっ』とか言っておけば……」

「んなこと言えるか!!」


仕方ねぇ、テキトーになんか喋るか。



俺はララに代わって前に出ると、こちらに視線を向ける冒険者達を見回す。

老若男女、ゴツイ奴もいればヒョロイ奴もいて正に十人十色だ。


「あ~……えと、危険な旅で申し訳ねぇが俺の護衛を頼みたい。 魔族がちょいちょい来るんでそこは知っておいてくれ。 以上」


(まぁこんなもんだろ)

俺はそれだけ言うとさっさと後ろに下がる。

代わりにララが前にでると、


「今までの説明を聞いて、参加を辞退される方々は部屋から出ていくようお願いいたしますね~」


冒険者達がパーティごとに相談をし始める。

そして数パーティが会議室を後にする。


残ったのは4パーティの様だ。



「今残っている方は参加でいいのかな~?」


「ああ」

「もちろん」

「参加だ」

「参加する」


各パーティのリーダーっぽい奴がそれぞれ返事を返す。

俺をじーっと見てくる男のパーティも参加希望の様だ。


「うんうん、ありがと~。 でもってちょっと人数多いので2パーティまで減らしてもらうね」


ん? ここから半分ってことか。

まぁ正直何人で行くかなんて俺は考えてなかったしな。


「どうやって決める?」


冒険者の一人がララに尋ねると、ララはにっこり笑って、


「それは勿論実力かな? さっきも言ったけど危険な旅だしね。 あの話を聞いて残ってるみんなは強いとは思うけど、それでも更に強い方を選ばせてもらうね」


どのパーティもララの言葉に特に反応は示さない。

……つまりそれだけ自信があるのだろう。


「じゃあ、各パーティの実力を見せてもらうね。 近接は僕と勝負、遠隔はギルド地下で的当てで、魔術師は使える魔法を教えてもらおうかな」





そうしてララの選定の結果、『甘味美味かんみびみ』『蒼月斜光そうげつしゃこう』という二つのパーティが選ばれた。


「おい、ちょっと待て。 うちのパーティって『甘味美味』って名前だったのか?」

「そうよ? みんな甘いの大好きなんだもん」

「俺は……そんなパーティにいたのか……」

「ウィル……まさかあなた今頃パーティの名前知ったの?」


部屋の隅で俺をずっと見ていた男性と、同じパーティの仲間であろう女性とが何やら言い争っていたが……あのパーティも残ったのか。


もう一組は……と見ると、そちらは男性四人組のパーティの様だ。

筋肉質の前衛二人と、短剣持ち……盗賊だろうか? それとキザったらしい魔術師の様だ。



「はい~。 僕の審査の結果このメンバーとなりました~。 この2パーティと、ここにいるルル。 そしてルルの仲間のライオン。 あと僕の部下から一人、リリって子を付けて、計11人となるよ」


結構な大所帯となりそうだが……基本は3パーティの形を保ち、近づきすぎず離れすぎずで旅を行うとの事。


俺はライオンとリリの3人で1パーティとなる。



そして全員がそれぞれ挨拶し始めた。

今後は協力する場面も出てくるだろうし挨拶は大事だ。

ちなみにライオンとリリはこの場にいない、後日合流時に行わせよう。


ちなみにメンバーについてだが、俺の見解も交えた所だと、


『甘味美味』

ノエル……赤色に金色がかったポニテの女性でリーダーの様だな。 20代前半ぐらいっぽい。 身長体重は普通ぐらいで……まぁ俺よりは上だな。 かなり気が強そうで同じパーティの男……ウィルだっけ? よく言い争っているな。


ウィル……俺と同じ茶色の髪だが俺よりは黒に近いな。 年は20ぐらいで身長170ぐらいか? 引き締まった体型だな。 なんかめったやたら見てくるんだよなぁと思っていたら……声を掛けてきて……なんとオーリファスで助けたあいつだったぜ。 俺が覚えていなかったって言ったら……なんかしょげてたなぁ。


アリス……ふんわりとした赤い髪のショートヘア。 パーティのまとめ役の様で年齢20台後半ってところか。 身長はウィルより低めでノエルより少し高いな。 いわゆるのんびり屋で俺の周囲にはいないタイプかもしれん。 パーティでは盗賊役も兼任してたって事だが……こいつで大丈夫だったんだろうか?


マリア……俺と同じぐらい小柄の少女だ。 常に前進を覆うフード付きローブを着ていて髪型が分からんが色は黒っぽいな。 魔術師らしく長い杖を携えている……俺の杖もあれぐらい長ければ敵を殴るのに最適なんだが……。 年齢不詳だが……まぁ若そうだ。 口数は少なく性格も読めん。 まぁ追々分かるだろう。



『蒼月斜光』

ケイン……パーティのリーダーだ。 どっからどう見ても一般人の青年で特徴がないのが特徴だな。 ある意味すげえなオイ。 地味すぎて可哀そうに思えるぐらいだ。 武器は片手剣と盾のようだ。


ゴンズ……ズックリムックリしたおっさんだな。 武器は背中の大斧。 扱う武器通り力は凄そうだ。 髭面の強面だがパーティ内での話し方とかを聞く限り人の良いおっちゃんだな。


オルダン……ひょろっとした背の高いおっさん。 腰に短剣、背中に弓を背負ってやがる。 盗賊だろうな。 さっきから俺や『甘味美味』の女ばっかり見てやがる。 女好きのヤローだな。


ユーナ……俺の苦手そうなタイプだぜ。 表情に出ているが高慢でキザな青年だな。 確かに顔は良いし背もそれなりにあってモテそうだが……どうだろうな? まぁそのうち詳しい性格もわかるだろう。



っとまぁ、こんな所か?

戦力的にはララが見たように問題はないらしい。



「ルル~。 僕もう少し詳細な打ち合わせをするから、先に城に戻ってる?」

「ああ、戻らせてくれ!」


早く着替えたい! こんな服はもう十分だ!

俺はララに後を託すと、早々にギルドを後にした。


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