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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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65話 護衛の人選


ーーその夜、9層シオンの屋敷にて


 「えーっと、それじゃあ状況の整理をしようか」

 『うむ』


 夜、俺は魔道王と共に今後の方針を決めるべく話し合いを行なっていた。


 「まずは、スキルについて今後は俺が攻撃を担当して魔道王が防御を担当でいいかな?」

 『うむ、それで良いぞ、サファイア・バリアでの防御を基本的には優先するが、状況に合わせて我もサファイア・ボルトを放つつもりだ』

 「うん、それでいいと思う」


 魔道王の放つサファイア・ボルトは、俺が自身で放つものとは比べ物にならないほど威力が高い。

 故に必殺の一撃として使いたい、しかしサファイア・バリアも今まで破られた事のない俺の最大の防御スキル。

 なので基本は魔道王に防御をしてもらい、相手の隙を見て溜めを作り、サファイア・ボルトを魔道王から放つのがおそらく現状の最適解である。


 『して主人よ、明日のリザ小次郎との打ち合わせだが、どうするつもりなんだ?』


 そう訊ねてくる魔道王。

 明日、俺はまたリザ小次郎に会い商会護衛について詳しい話し合いをする予定である。

 内容は、護衛につける人員と具体的な金額についてだろう。

 

 「えっと、人員についてだけダイアと小太郎、そしてリザ吉に手伝ってもらおうかなと思ってるよ」

 『うむ、良い人選だな』

 「まぁね、あと……も入れようかなって思っててさ」

 『なに……だと?まぁ強いとは思うが、裏切るやもしれんぞ』

 「まぁそうかもしれないけど、護衛には強さが1番大事だからね」


ーー翌朝、リザ村にて


 リザ小次郎とのやり取りは基本的にリザ村長の家で行われる。

 なんでもリザ小次郎は、18層を本拠地として活動しているらしくリザ村に家がないらしい。

 ちなみに18層は、ナディアの管轄ではあるが基本的には中立地帯で、サキュバスと吸血鬼が支配している階層との事。

 また17~19層はこの水のダンジョンでも有数の発展都市が多くあるらしい。


 『ガバッ』

 「どうも」

 「シオン様、お待ちしておりましたぞ」


 リザ村長のテントを開けるとそこには、リザ小次郎とお茶を入れている村長の姿があった。


 「リザ小次郎、今日はよろしく頼むよ」

 「はい、ではさっそくですが護衛の人選についてお聞かせください」

 「ああ、こちらからはミノタウロスの小太郎と迷宮ウルフのダイア、そしてリザ吉と俺の4人で護衛をしたいと思ってる」

 「両名とも噂は耳にしておりますとても強いと、そしてリザ吉の強さも勿論存じております」

 「うん、3人ともちゃんと強いし信頼もできるからね」

 「では護衛はその4名で行うという事でよろしいでしょうか?」

 「……実はもう1人、連れて行きたい奴がいてさ」

 「ほう別に構いませんが、ちなみに誰でしょうか?」


 リザ小次郎はキョトンとした顔でそう訊ねてきた。

 俺が推薦したいもう1人の人物、それは強さは間違いなくレナティ級、ただし信用度はかなり低いその者の名は。


 「リザ平八郎です」

 「り、リザ平八郎ですか!?」


 わかりやすく驚くリザ小次郎。

 まぁそれもそうだよな、リザ商会の小次郎からしてみれば平八郎は商売敵の元用心棒。

 とてもじゃないけど信用はできないよなぁ。


 「やっぱり厳しいかな?」

 「……いえ、わかりました、ここはシオン様を信じましょう!」

 「え?」

 「今回の護衛、リザ平八郎も同行することを許可します!」

 

 


 

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