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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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6話 小太郎の実力


ー水のダンジョン6層、獣人の村にて


 迷宮ウルフの支配下にある村か。

 タレミィには世話になったしここはまず、この村を迷宮ウルフから解放するのが先決だよな。

 狼達との交渉はその後にできたら考えよう。


 「タレミィさん、この村を襲っている狼の数をざっくりで良いから教えてくれないかな?」

 「えっと、毎回約20頭ほどが攻めてきます」

 「20頭か……ありがと教えてくれて、小太郎!」

 「おう、どうしたシオン?」

 「やるぞ、この村を迷宮ウルフから解放する」

 『スッ』


 俺は小太郎にそう短くそう話すと、少し前に作った石のナイフを取り出した。


 「へへ、そう来なくっちゃな」

 『チャキッ』


 小太郎はそう言うと背負っていた大斧を引き抜いた。


 「よし、狼退治をはじめようか」

 「おうよ!」


 そうして俺と小太郎は村の中心部へと向かった。


ーー村の中心にて


 「ひぃ、助けてくれー」


 村の中心部へ着くと早速目の前で、猫耳のお兄さんが襲われていた。


 「スキル発動【スパークバインド】」

 『バチィン』

 『ギャウッ』


 俺は襲っている狼へ電気属性の拘束スキルを放ち、狼を捕えることに成功した。


 「大丈夫ですか?」

 「あ、ああ助かったよ」

 「おいシオン!あっちにも3頭いるぞ、早く行こう」

 「わかった!」


 10頭以上はいるな、やっぱり狼の大部分は中心部に集まってる感じか。

 後の交渉の事とか考えると、殺さないほうがいいよな。


 「小太郎!狼達は殺さないでほしい、殴って無力化するんだ」

 「おいおい殴るって」

 『ガウッ』

 「ぬおっ!」


 その時、1頭の狼が小太郎に襲いかかった。

 

 「小太郎!」

 「ったく面倒な注文しやがって、せいっ!」

 『ゴキン』


 小太郎は狼の前足を掴むとそのまま、関節を外し無力化した。

 意外と器用なんだな小太郎のやつ。


 「ナイスだ小太郎!」

 「ありがとよ、ここは俺に任せてシオンは他のところを頼む!」

 「わかった!」


 こうして俺と小太郎は二手に分かれるのだった。


 「キャー!誰か、誰か助けて!」

 「待ってろ!」


 小太郎と別れてからすぐに奥の民家で、狼2頭が猫耳の娘を襲っているのを発見した。

 よしあいつらにもスパークバインドを。


 『ズシャッ』

 「くっ、なんだいきなり」


 助けに向かう俺の背中を何かが思いっきり切り裂き、少しばかりダメージを負った。


 「おいお前か!さっきから俺の部下どもをボコしてるのは」

 

 声のする方に振り向くと、そこには他の狼達よりも一回り大きい青黒い毛並みの狼がいた。


 「痛てて、ああそうだよ」

 「ったく、厄介な事しやがって」


 大狼はそう言って俺の方へと近寄ってきた。


 「た、助けてー!」


 まずいな民家のほうがこのままだとまずいことになる。


 「スキル発動【分身】」

 『ススッ』

 「な、なんだと!」


 俺はスキル【分身】により、もう1人の自分を作り出す。


 「よし分身体、お前はあそこにいる猫耳の子を頼む!」

 『コクッ』


 分身体は俺の言う事を聞くと小さく頷いて、猫耳の娘の方へと走っていった。


 「お前、ずいぶん便利なスキルを持ってるな」

 「そりゃどうも、こんなんもあるぜスキル発動【クイックヒール】」

 『シュオオオ』


 スキル【クイックヒール】を使い、俺は背中の傷を治した。


 「……ちっ、せっかくつけた傷が」

 「一つ訊きたいんだが、お前がこの狼の一団のボスか?」

 「ああそうだ」

 「そうか……なぁちょっと話をしないか?」


 

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