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【隠しスキル100個持ち!?】無能と勘違いされダンジョンに置き去りにされた貴族の六男、最深部で王国を築く。   作者: 神崎あら


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51話 レパルスの領地

ーー2日後、リザードマンの村にて


 「せいせいせいせーい、おいレナティ動きが鈍いぞ!」

 「ひ、ひぃぃぃすみませぇぇん」

 

 レパルスの騒動から2日ほど経った現在、レナティはリザードマンの村にある広場でマイティと共にスクワットをしていた。


 「お、今日もやってるな」


 そんな様子を嬉々として見つめるリザードマン。

 レパルスやレナティが誘拐してきたミカさんを、リザードマン達に何も言わずに預けてきたことはこの2日間で村中に広まっている。

 そのためレナティが白昼堂々と広場でスクワットを無理やりさせられている今の状態を見ても、誰も助けたりはしない。


 「行くぞレナティ!まだまだスクワットだぁ!!」

 「は、はいい!!」


 ちなみにマイティの洗脳は解けている。


ーーリザードマンの村長の家にて


 「ではシオン様、今後のレパルスの領地についての話し合いを始めましょうか」

 「ああ、そうだねリザ村長」


 現在レパルスがシオンに敗れた事により、レパルスが統治していた10~14層が空白地帯となっており、その場の管理をどうするかをシオンやリザードマン達で決めなければならなかった。


 「では最初に、暫定的な統治者はシオン様で良いのではと私は思います」

 「ほう」

 「やはりレパルスに勝ったのはシオン様ですからね」

 「まぁそうなるよな」


 リザ村長の意見に納得の様子のシオン。


 「はい、ですが問題もあります」

 「獅子王峠のライオンの獣人達か」

 「そうなります、やはり彼らレパルスの腹心達にとってシオン様は仇敵ですから、まずこちらの考えに従うことはないでしょう」


 そうレパルスを打ち破った張本人であるシオンは、彼らレパルスの腹心にとって許し難き存在なのだ。

 しかしシオンには自身で統治をする選択肢以外の考えがあった。


 「10層の獅子王峠についてなんだけど、あそこはレパルスにそのまま任せるのはどうかな?」

 「し、正気ですかシオン様、我らを謀り地上の人間達を滅ぼそうとした男ですぞ」


 そう言って反対するリザ村長。

 

 「わかるよ、危険な奴だって言いたいんだろ、でもさアイツはアイツなりの考えがあって今回の騒動を引き起こしたっぽくてさ、だからそんなに危険な奴じゃないっていうか……」

 「シオン様!お言葉を返すようですが、アイツは危険です、また何をしでかすかわかりませんよ!」

 「う、うーん」


 悩めるシオンに詰め寄るリザ村長。

 ちなみにレパルスは現在、ナディアの城にある牢屋で厳重な警備のもと捕えられている。


 「ひとまずシオン様、10~14層は貴方が管理する事でお願いしますね」

 「お、おいリザ村長!」

 「"ひとまず"です!レパルスがもう一度統治者として相応しいと我々リザードマンが感じたとき、またこの話をしましょう」

 「リザ村長……」

 「それではシオン様、領地の話し合いはこれにて終わりにして、本題に入りましょうか」


 リザ村長はそう言って真剣な顔つきになり、俺を見てきた。


 「お、おいリザ村長よ、本題は領地の話ではなかったか?」

 「いえシオン様、本題はミカの嫁入りについてです!」

 「まだその話続いていたのか……」


 真剣なリザ村長とは対照的に、面倒そうな顔をするシオン。

 そして2人の話し合いは本題へと入っていくのだった。


 


 


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